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陟と颯冬
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陟と颯冬が家に来てから14時間
翔はずっと寝ていた
「……翔くん、ほんまに寝れてなかったんやね」
「…だな」
ふたりは重苦しい空気のままこれからのことを考えていた
拓也がいなくなったあの人は、大丈夫なのだろうか?
バンドはどうなる?
ファンも全員が受けいれてくれるか分からない
なにより、翔が………。
「…即死、だったみたいだよ」
「陟さん…?」
いきなり話し始める俺に疑問符を浮かべる恋人
「酔っ払い運転の、不慮の事故…ほんと、ムカつくよな……せめてもの救いは、即死だったこと…痛みも感じる前に、亡くなったんじゃないかな………そうだと、いいなっ……」
命日は、翔くんとの付き合い記念日だったんでしょ?
お祝いだったのに
ほんと、腹が立つ
涙をかみ締めながら楽に逝けたことを願う
「……せやな。おれも、そう、思う…」
颯冬も陟に感化され、泣くのはこれで何回目だろう
しんみりした空気の中、ガチャりとドアの開く音がした
「……あれ、なんで2人泣いてるん?」
どしたん?と寝起きの彼に心配された
へらっと笑う彼はきっとまだ無理してる
だから、俺らがしっかりしないといけないんだ
「今後のことについて、話し合おうか」
翔はずっと寝ていた
「……翔くん、ほんまに寝れてなかったんやね」
「…だな」
ふたりは重苦しい空気のままこれからのことを考えていた
拓也がいなくなったあの人は、大丈夫なのだろうか?
バンドはどうなる?
ファンも全員が受けいれてくれるか分からない
なにより、翔が………。
「…即死、だったみたいだよ」
「陟さん…?」
いきなり話し始める俺に疑問符を浮かべる恋人
「酔っ払い運転の、不慮の事故…ほんと、ムカつくよな……せめてもの救いは、即死だったこと…痛みも感じる前に、亡くなったんじゃないかな………そうだと、いいなっ……」
命日は、翔くんとの付き合い記念日だったんでしょ?
お祝いだったのに
ほんと、腹が立つ
涙をかみ締めながら楽に逝けたことを願う
「……せやな。おれも、そう、思う…」
颯冬も陟に感化され、泣くのはこれで何回目だろう
しんみりした空気の中、ガチャりとドアの開く音がした
「……あれ、なんで2人泣いてるん?」
どしたん?と寝起きの彼に心配された
へらっと笑う彼はきっとまだ無理してる
だから、俺らがしっかりしないといけないんだ
「今後のことについて、話し合おうか」
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