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焼肉
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バンドは一時休止
いつ再開するかは不明
拓也さんのネットのアカウントは残したままにした
「翔くんは、大丈夫?」
何に対する大丈夫か、察しは着いた
「大丈夫やって」
死ぬわけないやろ?なんて軽口を叩けば不安そうに笑うふたり
今にも死にそうなやつが言っても意味ないよなぁーなんて他人事のよう。
これからのことについてまとまり、いい時間になってきたから夕飯を3人で食べることになった
「翔くん、ちゃんとご飯食べてないでしょー?」
今後の方針が決まり、心に少し余裕が出たのか、陟は翔を叱った
優しい声で。
「……食べてへんわ」
「あー!翔くん食べないとダメなんやでー??」
無理にテンションを上げてるように見えるけど、颯冬なりに元気づけようとしてくれてるんやな
「よーし、今日は奮発して奢ってやる!好きなの食べに行こ!」
力こぶを作るように意気込む陟
「え?!まじでー?!俺焼肉!!!!」
「颯冬は自分で払えよ」
「なんでなん?!?!」
陟さんのけちぃー!と反発する颯冬
「焼肉、行こか…ほな、行くでー」
玄関に歩き出せばついてくるふたり
「今回だけだからな!」
「やったー!陟さん太っ腹ぁー」
この前まではふたりのやり取りを見れば笑えていたのに
いまはまだ、やっぱりしんどい。
でも、これ以上心配かけられへんから。
「俺めちゃくちゃ高いやつ食うたろ!!!」
はしゃいでみたり、したんや。
「おーおー!翔くん たらふく食べるんだぞ!」
3人で笑うことなんて久しぶりすぎて
「俺もサラダ食べないで肉食おー!」
周りなんて見えなかった
大きなクラクションの音
ふたりの叫び声
横から来る衝撃に
ふと、笑ってしまった
これで拓也さんと……なんて__
いつ再開するかは不明
拓也さんのネットのアカウントは残したままにした
「翔くんは、大丈夫?」
何に対する大丈夫か、察しは着いた
「大丈夫やって」
死ぬわけないやろ?なんて軽口を叩けば不安そうに笑うふたり
今にも死にそうなやつが言っても意味ないよなぁーなんて他人事のよう。
これからのことについてまとまり、いい時間になってきたから夕飯を3人で食べることになった
「翔くん、ちゃんとご飯食べてないでしょー?」
今後の方針が決まり、心に少し余裕が出たのか、陟は翔を叱った
優しい声で。
「……食べてへんわ」
「あー!翔くん食べないとダメなんやでー??」
無理にテンションを上げてるように見えるけど、颯冬なりに元気づけようとしてくれてるんやな
「よーし、今日は奮発して奢ってやる!好きなの食べに行こ!」
力こぶを作るように意気込む陟
「え?!まじでー?!俺焼肉!!!!」
「颯冬は自分で払えよ」
「なんでなん?!?!」
陟さんのけちぃー!と反発する颯冬
「焼肉、行こか…ほな、行くでー」
玄関に歩き出せばついてくるふたり
「今回だけだからな!」
「やったー!陟さん太っ腹ぁー」
この前まではふたりのやり取りを見れば笑えていたのに
いまはまだ、やっぱりしんどい。
でも、これ以上心配かけられへんから。
「俺めちゃくちゃ高いやつ食うたろ!!!」
はしゃいでみたり、したんや。
「おーおー!翔くん たらふく食べるんだぞ!」
3人で笑うことなんて久しぶりすぎて
「俺もサラダ食べないで肉食おー!」
周りなんて見えなかった
大きなクラクションの音
ふたりの叫び声
横から来る衝撃に
ふと、笑ってしまった
これで拓也さんと……なんて__
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