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美味しい焼肉
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「……うくん……しょうくん!」
「なんで?また、いなくなるん?嫌や、そんなん嫌やで、おれ、もぉ、いやなんやぁ……」
2人の泣きじゃくる声が聞こえる
また心配させてもうたなぁ
せっかく、拓也と会えたのに
ふたりがしっかりしてくれへんと、逝けへんやん
安心して、拓也さんと一緒におれへんやん
「………陟さん…颯冬」
少し掠れた声で2人を呼ぶ
ぱっと顔を上げる2人は俺を抱きしめた
「しんぱいしたんだからね…!も、しょうくんのばかぁ!!」
「ぶじでよかった、ほんま、よかった……!」
「ごめんなぁ、もう、大丈夫やから」
拓也と会えたんやで、なんてことは言わないでおこう
交通事故にあった俺は暫く院内生活になった
と、いっても思ってたより軽傷
毎日交代交代でお見舞いに来てくれるふたり。
ほんまに、心配しかかけてへんわ
ふたり一緒にお見舞いに来てくれたある日
「焼肉残念やったなぁ」
「…っ、俺、いっぱい食べる予定だったのにぃ~」
視線を逸らして苦笑いする颯冬
気まづくなる話題だって、わかっとるよ。
でも、少しだけやから。
「今度の焼肉は俺が奢っちゃる!」
せめてもの、お礼やから。
「えぇ?!俺が奢るんだってば!」
「いーや、ふたりには迷惑かけてばっかやからなぁ
少しくらい俺にもええ顔させてや?」
なんてキメ顔でかっこ悪いことをいえば
2人はくすりと笑ってくれた
頭痛に少し顔を顰めた
「…そう、言うなら別に奢ってもらうことも無くはない……」
「っもー、陟さんは素直じゃないんやからぁー!」
焼肉の約束を取り付けて、その日は解散になった
数日後、院内から出てくる3人の姿。
「やぁーっと退院出来たわ~」
「ほんま長かったなぁ」
「よし、無事退院したということで、焼肉!!!!」
たらふく食べ、財布はスッカラカンになったとさ
「なんで?また、いなくなるん?嫌や、そんなん嫌やで、おれ、もぉ、いやなんやぁ……」
2人の泣きじゃくる声が聞こえる
また心配させてもうたなぁ
せっかく、拓也と会えたのに
ふたりがしっかりしてくれへんと、逝けへんやん
安心して、拓也さんと一緒におれへんやん
「………陟さん…颯冬」
少し掠れた声で2人を呼ぶ
ぱっと顔を上げる2人は俺を抱きしめた
「しんぱいしたんだからね…!も、しょうくんのばかぁ!!」
「ぶじでよかった、ほんま、よかった……!」
「ごめんなぁ、もう、大丈夫やから」
拓也と会えたんやで、なんてことは言わないでおこう
交通事故にあった俺は暫く院内生活になった
と、いっても思ってたより軽傷
毎日交代交代でお見舞いに来てくれるふたり。
ほんまに、心配しかかけてへんわ
ふたり一緒にお見舞いに来てくれたある日
「焼肉残念やったなぁ」
「…っ、俺、いっぱい食べる予定だったのにぃ~」
視線を逸らして苦笑いする颯冬
気まづくなる話題だって、わかっとるよ。
でも、少しだけやから。
「今度の焼肉は俺が奢っちゃる!」
せめてもの、お礼やから。
「えぇ?!俺が奢るんだってば!」
「いーや、ふたりには迷惑かけてばっかやからなぁ
少しくらい俺にもええ顔させてや?」
なんてキメ顔でかっこ悪いことをいえば
2人はくすりと笑ってくれた
頭痛に少し顔を顰めた
「…そう、言うなら別に奢ってもらうことも無くはない……」
「っもー、陟さんは素直じゃないんやからぁー!」
焼肉の約束を取り付けて、その日は解散になった
数日後、院内から出てくる3人の姿。
「やぁーっと退院出来たわ~」
「ほんま長かったなぁ」
「よし、無事退院したということで、焼肉!!!!」
たらふく食べ、財布はスッカラカンになったとさ
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