4人

活動開始

1年半後、3人は活動を再開した

生放送での活動告知

あの日の如く、陟の家に集まった

1年半ぶりの、生放送の通知

最初は全然集まっていなかったけれど、少し待てば、どんどん閲覧者が増えていった

「えー、お久しぶりです。陟です

　あの日から1年半も経っちゃって、俺達のファンを辞めた人もいると思います。

　それでも、残ってくれた人、俺達を応援してくれる人に応えたい

　1年半という長い間休止していましたが、活動を、再開します」

「颯冬です。

　いままで、心配とか、迷惑とか、色んなことを思ってくれてたと思うんやけど…もう、信じられへんって言うて、ファンも減ったと思う。

　だけど、また、応援してくれると嬉しい！」

「翔です……いっぱい、迷惑かけました。

　あの時の俺は、人一倍、信じたくなくて、あんな失態さらしてしもうたし、幻滅されたと思う

　せやけど、これからまた、頑張るで。

　みんな、見ててな」

3人の挨拶の後、コメント欄は感謝と祝福、お疲れ様です、などの労いの言葉

温かい言葉で迎え入れてくれた

「っ…ごめ、みんな、ありがと…」

「なぁに、陟さん泣いとんのぉー？？」

「っとか言っとる颯冬もなぁー！」

変わらないおふざけにファンのみんなは安堵の息をついただろう

「えー、今回の告知はこれだけではありません」

「1年半なんて長い間待たせちゃってほんまごめんなさい！」

「3人になってしまったけど、俺らは変わらずに！」

「ライブをします！！！」

3人の声が合わさった言葉にコメ欄はいい意味で荒れ始めた

いいコメントばかりで、嬉しい気持ちでいっぱいになる

「題して～？」

「ただい…((「なんで1人で言おうとしてんねん！！！」…あっ、だめなん？！」

颯冬がフライングで言おうとするところを翔が遮る

「なに言おうとしてんだよw

　３…いや、4人で言おうぜ」

ここに4人目はいないけど、心はいつも一緒だろ、なんて泣けるやろ、陟さん、ほんまやめろやぁ

「ほな、いくで？せーのっ」

「ただいま！俺らはいつまでも4人ライブ！！！」

『ただいま！俺らはいつまでも4人ライブ』

なんて単刀直入なタイトル

正味、だっさ！とか思ったけど、それ以外何も思いつかへんし、これが1番ピッタリやろ？


1年半、音沙汰なし

それなのにいきなりのライブ。

本心は、怖い

みんなに否定されないか

だけど、それこそ杞憂な心配だった

コメントはありがとうの嵐

おめでとうだとか、これからも頑張って、とか

一生応援してます！とか。

あぁ、もう、嬉しすぎて泣いてまうわ

「っ、よかった…みんな、ありがとぉっ」

「俺たち、みんなに、否定されないかすっごい不安やったから、ありがとうって言ってくれてめちゃくちゃ嬉しいで…！」

「精一杯、頑張るから、見ててな！」

テンションは最高潮のまま、枠を閉じた