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冒険者ギルドへ帰還です!(2)
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「ま、仲が良い者ほど喧嘩をすると言うからな。ワンコと忍者がじゃれ合っただけだろう」
「僕とあなたは仲が良くないのに喧嘩ばかりですよね?」
「それはアレだ……白。おまえは潜在意識で俺のことが好きなんだ」
「ヒッ!? やめて下さい、鳥肌が立ちましたよ!」
アルクナイトとキースのやり取りを見たエリアスが感想を述べた。
「何だ二人とも、私が知らない間にずいぶん気安い仲となったんだな」
「そんな訳ないです」
「ヤキモチを焼くなエリー。安心しろ、おまえは別格の友だ。代わりとなる者は居ない」
「……そういうことを皆の前で言うな」
「おまえは俺の領地やソルとの戦いで愛を叫んだじゃないか」
「時と場所を選べと言っている」
「え、何この人達。ピンク色の空気が見えるんですが」
魔王のストーカー行為で一度は仲がこじれたけれど、エリアスとアルクナイトの絆は深い。普段うるさがっているのに、アルクナイトの危機にエリアスはいの一番に駆け付けた。
マキアとエンもきっと同じだよね。親友が馬鹿な真似をしたからマキアは怒った。でも……お互いに気持ちが静まれば、また前のような関係に戻れるよね? 私のせいで二人の仲をギクシャクさせてしまった。
マキアは悪いのはエンだから気にするなと言ってくれたけど……。
(気にするよ。夜に呼び出されて男にノコノコ付いていった、私の危機感の無さも喧嘩の要因の一つなんだから。ごめんねマキア)
ルパートにも何度か忠告されていたのに。男の性衝動を甘く見るなと。ま、当の本人も私を押し倒してきたけどね。だけど彼は最後まではしなかった。自分の意志で止めてくれた。エリアスとアルクナイトもそうだったな。
エンと比較して年長組は急ごうとしない。私のペースに合わせようとしてくれる。女性慣れしていてあまりガッツかないのかな? みんな経験済み?
「ロックウィーナどうかしたか? そんな難しい顔をして」
「皆さんの女性遍歴が気になりまして」
率直に答えたもんで男達が噴いた。
異性のそのものズバリは聞きたくてもなかなか聞けない。ルパートとマキアの恋愛事情は多少教えてもらえたけど、他の男性陣については未知の世界。だから今までずっとモヤモヤしていたのだ。
「……おい小娘、急に何を言い出すんだ」
「気になるんだもん」
「開き直ってぶ~たれるな。そんな態度も可愛いけどな!」
「だってズルいじゃん。私なんて交際経験が一度も無いことも、スリーサイズまでバレちゃってるのに、プロポーズしてきた皆さんはそこら辺の情報を開示してくれないじゃない」
「う……」
珍しくアルクナイトが怯んで、代わりに苦笑交じりにエリアスが答えた。
「結婚を考える相手の身上を知りたいと思うのは当然だ。安心して欲しい、私には愛人も隠し子も存在しない」
「はいエリアスさんは誠実な方ですから、二股がけは無いと信じています」
「ロックウィーナ……」
感動しかけたエリアスだったが、
「私が知りたいのは過去の女性関係です。覚えている範囲で構いませんので、具体的な交際人数と肉体関係に至ったかどうかも、ちょちょっと教えて頂けると非常に助かります」
私の踏み込んだ質問に再び彼は噴いた。
「ゲホゲホッ、どうしたんだロックウィーナ、あの男の受付嬢に身体を乗っ取られたか!?」
「いーえー。これが私の地ですよ」
私は軽く息を吐いた。
「未経験だからみんな私を純粋な女だって認定してますけど、そんなことはないです。勇気が無くて一歩を踏み出せないだけで、内心では男の人とお付き合いしたいって日々思ってます」
恥ずかしいけど本音を言った。比較的落ち着いている年長組に、私を知ってもらうこれは良い機会だ。
「私は清らかな聖女じゃありません。えっちなコトにだって興味有るんです。ちょっと怖いし、好きになった人とじゃなきゃ絶対に嫌ですけど……」
エンに襲われた時は全身で男を拒絶した。でも護ろうしてくれたマキアが居た。彼が示してくれた勇気と優しさのおかげで、私は男性嫌悪に陥らずに済んだのだ。
エンだって…………普段の彼は親切な人だ。もう一度信じたい。
「ですから私を変に美化せず、生身の一人の女として見てもらいたいんです!」
私はずっと抱えていた鬱憤をぶちまけた。
「………………」
「………………」
「………………」
男達は全員目を見開いて私を見ていた。
軽蔑されたかな? 思っていたのと違うとガッカリされたかな?
それでも聖女と思われるよりはずっといい。みんなが私に理想の女性像を押し付けているようで、少し苦しかったんだよね。私も八方美人になっていた。
これで嫌われてしまっても仕方が無い。これが私なんだもん。
「………………」
「………………」
「………………」
男達はなかなか口を開かなかった。アルクナイトは腕組をして、エリアスは手袋をした右手で口元を隠し、キースは額に片手を添えて馬車の座席にもたれかかっていた。
過去の経験の有無を尋ねるなんてデリカシーが無いことは百も承知だ。でも私だけ情報フルオープンはキツイんです。おぼこちゃんだとからかわれるのも。
「僕とあなたは仲が良くないのに喧嘩ばかりですよね?」
「それはアレだ……白。おまえは潜在意識で俺のことが好きなんだ」
「ヒッ!? やめて下さい、鳥肌が立ちましたよ!」
アルクナイトとキースのやり取りを見たエリアスが感想を述べた。
「何だ二人とも、私が知らない間にずいぶん気安い仲となったんだな」
「そんな訳ないです」
「ヤキモチを焼くなエリー。安心しろ、おまえは別格の友だ。代わりとなる者は居ない」
「……そういうことを皆の前で言うな」
「おまえは俺の領地やソルとの戦いで愛を叫んだじゃないか」
「時と場所を選べと言っている」
「え、何この人達。ピンク色の空気が見えるんですが」
魔王のストーカー行為で一度は仲がこじれたけれど、エリアスとアルクナイトの絆は深い。普段うるさがっているのに、アルクナイトの危機にエリアスはいの一番に駆け付けた。
マキアとエンもきっと同じだよね。親友が馬鹿な真似をしたからマキアは怒った。でも……お互いに気持ちが静まれば、また前のような関係に戻れるよね? 私のせいで二人の仲をギクシャクさせてしまった。
マキアは悪いのはエンだから気にするなと言ってくれたけど……。
(気にするよ。夜に呼び出されて男にノコノコ付いていった、私の危機感の無さも喧嘩の要因の一つなんだから。ごめんねマキア)
ルパートにも何度か忠告されていたのに。男の性衝動を甘く見るなと。ま、当の本人も私を押し倒してきたけどね。だけど彼は最後まではしなかった。自分の意志で止めてくれた。エリアスとアルクナイトもそうだったな。
エンと比較して年長組は急ごうとしない。私のペースに合わせようとしてくれる。女性慣れしていてあまりガッツかないのかな? みんな経験済み?
「ロックウィーナどうかしたか? そんな難しい顔をして」
「皆さんの女性遍歴が気になりまして」
率直に答えたもんで男達が噴いた。
異性のそのものズバリは聞きたくてもなかなか聞けない。ルパートとマキアの恋愛事情は多少教えてもらえたけど、他の男性陣については未知の世界。だから今までずっとモヤモヤしていたのだ。
「……おい小娘、急に何を言い出すんだ」
「気になるんだもん」
「開き直ってぶ~たれるな。そんな態度も可愛いけどな!」
「だってズルいじゃん。私なんて交際経験が一度も無いことも、スリーサイズまでバレちゃってるのに、プロポーズしてきた皆さんはそこら辺の情報を開示してくれないじゃない」
「う……」
珍しくアルクナイトが怯んで、代わりに苦笑交じりにエリアスが答えた。
「結婚を考える相手の身上を知りたいと思うのは当然だ。安心して欲しい、私には愛人も隠し子も存在しない」
「はいエリアスさんは誠実な方ですから、二股がけは無いと信じています」
「ロックウィーナ……」
感動しかけたエリアスだったが、
「私が知りたいのは過去の女性関係です。覚えている範囲で構いませんので、具体的な交際人数と肉体関係に至ったかどうかも、ちょちょっと教えて頂けると非常に助かります」
私の踏み込んだ質問に再び彼は噴いた。
「ゲホゲホッ、どうしたんだロックウィーナ、あの男の受付嬢に身体を乗っ取られたか!?」
「いーえー。これが私の地ですよ」
私は軽く息を吐いた。
「未経験だからみんな私を純粋な女だって認定してますけど、そんなことはないです。勇気が無くて一歩を踏み出せないだけで、内心では男の人とお付き合いしたいって日々思ってます」
恥ずかしいけど本音を言った。比較的落ち着いている年長組に、私を知ってもらうこれは良い機会だ。
「私は清らかな聖女じゃありません。えっちなコトにだって興味有るんです。ちょっと怖いし、好きになった人とじゃなきゃ絶対に嫌ですけど……」
エンに襲われた時は全身で男を拒絶した。でも護ろうしてくれたマキアが居た。彼が示してくれた勇気と優しさのおかげで、私は男性嫌悪に陥らずに済んだのだ。
エンだって…………普段の彼は親切な人だ。もう一度信じたい。
「ですから私を変に美化せず、生身の一人の女として見てもらいたいんです!」
私はずっと抱えていた鬱憤をぶちまけた。
「………………」
「………………」
「………………」
男達は全員目を見開いて私を見ていた。
軽蔑されたかな? 思っていたのと違うとガッカリされたかな?
それでも聖女と思われるよりはずっといい。みんなが私に理想の女性像を押し付けているようで、少し苦しかったんだよね。私も八方美人になっていた。
これで嫌われてしまっても仕方が無い。これが私なんだもん。
「………………」
「………………」
「………………」
男達はなかなか口を開かなかった。アルクナイトは腕組をして、エリアスは手袋をした右手で口元を隠し、キースは額に片手を添えて馬車の座席にもたれかかっていた。
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