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新一幕 勇者と聖騎士と魔王(4)
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草の上に腰を降ろした私は語った。
犯罪組織アンダー・ドラゴンのアジトを探る命令が、国から冒険者ギルドに出されたこと。エリアスとレクセン支部から来た二人が、助っ人として任務に加わったこと。
一つ目のアジトで連絡係の男を取り逃がしたせいで、二つ目のアジトで首領達に待ち伏せされたこと。そして……。
「エンは殺されて、マキアは私とキース先輩を逃がす為に魔法で自爆したんです。二人ともまだ若かったのに……友達になれたばかりだったのに……」
エンとマキアの最期を思い出して私の瞳から涙が溢れた。右からエリアスが、左からルパートが腕を伸ばしてきて泣いている私の肩を抱いた。二人の男にガッチリ押さえられて身動きできなくなった。気持ちは嬉しいがこれではホールド状態だ。
息苦しさと男臭さを感じながら、私はあの少女のことも話した。
「……彼女はおそらく神と呼ばれる存在です。彼女と対話したおかげで私は過去に戻ってこられたんです」
「マジかよ……そんな。神なんていきなり言われてもさ……」
聞き終わったルパートはまだ疑っていた。エリアスは私を信じようとしてくれているが、自分で体験した訳ではない奇想天外な話だ、彼もまた半信半疑の状態だろう。
どうしたらいいんだろう。どうしたら信じてもらえるんだろう。私一人でやれることなどたかが知れている。信頼できて強い人の協力が絶対に必要なのに。
「俺の手助けが必要か? 小娘」
途方に暮れていた私の頭上から偉そうな声が降ってきた。何だ? 三人全員で空を見上げた。
「アルクナイト!!」
いち早く視認したエリアスが叫んで立ち上がった。太陽がまぶしかったが私とルパートも確認できた。
「魔……王」
銀髪の少年が空中に浮いて私達を見下ろしていた。うわぁあの人、いつから居たの?
「え、ええ? 誰? 人間が空に浮かんでんぞ。強力な風魔法か?」
混乱するルパートに私が説明した。
「彼はアルクナイト。エリアスさんの幼馴染みで、三百年前に世界を混乱させた魔王です」
「はぁ!? 魔王!? 噓吐け! でも野郎、とんでもない魔力の持ち主だ……」
空中のアルクナイトは余裕の笑みで腕組みをしていた。彼を睨みながらエリアスも肯定した。
「ロックウィーナの言う通りだ。アイツは父が管理する領地の隣に棲む、正真正銘の魔王で我がモルガナン家の宿敵だ」
「えええ……」
アルクナイトの魔力に威圧されたルパートは現実を受け入れた。
「確かにスゲェ存在のようだ。ウィー、何で魔王のことを知ってたんだ?」
「彼とも会ったんです。未来で」
あ、魔王の話をすれば結婚式のことを引き合いに出さなくても済んだのか。うっかり。
アルクナイトのことは今の今まで忘れていた。と言うより忘れていたかった。だって尻文字でメッセージを送ってくる変態なんて私の人生に不要だから。
「おい小娘、失礼なことを考えているだろう?」
空飛ぶ変態に指摘された。危ない、表情に出ていたか。
「アルクナイト、私の婚約者を怯えさせるな!」
「俺はおまえに怯えそうだ、エリー。強引な性格はいくつになっても直らんな。小娘はおまえとの婚姻をまだ承諾していないだろうが」
「な、何故それを知っている!?」
「見ていたから」
「…………は?」
「気配を消して、ずっとおまえを見ていたから、エリー」
ぞわり。背筋を冷たいものが走った。きっとエリアスは全身に鳥肌を立てている。そうだ、魔王はエリアスのストーカーだったよ。
「人間とは前後左右に注意を払うくせに、上空に誰か居るとは考えない迂闊な生き物だ」
空に鳥以外の誰かが居るとは普通考えないからね。気配を察知するルパートの風魔法は、アルクナイトのバリアに無効化されちゃうんだったっけ。
「……なるほど、今日の私の行動は貴様に筒抜けだった訳か」
悔しそうに顔を歪めたエリアスへ、アルクナイトは高圧的な笑みでキツイことを言った。
「いや? 昨日も見ていたぞ。おまえデカイ図体してそこの小娘に背負われていたな? ぷっ」
エリアスは無言で背中の大剣を抜いた。
「エリー、得物を仕舞え。落ち着いて話ができなくなる」
「エリーと呼ぶな!!」
エリアスの殺気が周囲に拡散された。肌がビリビリする凄い気迫だが、殺気を向けられた当の魔王はシレッとしていた。
「俺は小娘を助けに来てやったんだぞ? 謂わば恩人となる存在だ」
アルクナイトが顎で私を指し示した。エリアスは警戒を解かずに尋ねた。
「何を言っている? ロックウィーナがどうしたと?」
「小娘、説明してやれ。おまえが俺と出会うのはもっと先のはずだと」
「!?」
私の脳に衝撃が走った。
「ど、どうしてそれを……」
そう。魔王と私が初めて対面するのは、アンダー・ドラゴンの二つ目のアジトを探りに行った日だ。エンとマキアが死んだ日。一周目で私が動けた最後の日。
「あなたは、あの日のことを言っているの……?」
アルクナイトは笑った。今度のは小馬鹿にしたようなものではなく、普通の柔らかい笑みだった。
私は愕然とした。
彼は 知 っ て い る。この先、何が起こるかを。
「アルクナイト、あなたも未来を体感したの!?」
「あれが未来と呼べるものなら、そうなのだろうな」
「?……。どういう意味? あのそれと、悪いんだけど降りてきてもらえる? 空に居られるとお日様が眩しいんだよね。あなたの銀髪は光を反射しやすいし。さっきから目が痛くて」
「………………」
アルクナイトは仏頂面になりつつも降りてきた。
犯罪組織アンダー・ドラゴンのアジトを探る命令が、国から冒険者ギルドに出されたこと。エリアスとレクセン支部から来た二人が、助っ人として任務に加わったこと。
一つ目のアジトで連絡係の男を取り逃がしたせいで、二つ目のアジトで首領達に待ち伏せされたこと。そして……。
「エンは殺されて、マキアは私とキース先輩を逃がす為に魔法で自爆したんです。二人ともまだ若かったのに……友達になれたばかりだったのに……」
エンとマキアの最期を思い出して私の瞳から涙が溢れた。右からエリアスが、左からルパートが腕を伸ばしてきて泣いている私の肩を抱いた。二人の男にガッチリ押さえられて身動きできなくなった。気持ちは嬉しいがこれではホールド状態だ。
息苦しさと男臭さを感じながら、私はあの少女のことも話した。
「……彼女はおそらく神と呼ばれる存在です。彼女と対話したおかげで私は過去に戻ってこられたんです」
「マジかよ……そんな。神なんていきなり言われてもさ……」
聞き終わったルパートはまだ疑っていた。エリアスは私を信じようとしてくれているが、自分で体験した訳ではない奇想天外な話だ、彼もまた半信半疑の状態だろう。
どうしたらいいんだろう。どうしたら信じてもらえるんだろう。私一人でやれることなどたかが知れている。信頼できて強い人の協力が絶対に必要なのに。
「俺の手助けが必要か? 小娘」
途方に暮れていた私の頭上から偉そうな声が降ってきた。何だ? 三人全員で空を見上げた。
「アルクナイト!!」
いち早く視認したエリアスが叫んで立ち上がった。太陽がまぶしかったが私とルパートも確認できた。
「魔……王」
銀髪の少年が空中に浮いて私達を見下ろしていた。うわぁあの人、いつから居たの?
「え、ええ? 誰? 人間が空に浮かんでんぞ。強力な風魔法か?」
混乱するルパートに私が説明した。
「彼はアルクナイト。エリアスさんの幼馴染みで、三百年前に世界を混乱させた魔王です」
「はぁ!? 魔王!? 噓吐け! でも野郎、とんでもない魔力の持ち主だ……」
空中のアルクナイトは余裕の笑みで腕組みをしていた。彼を睨みながらエリアスも肯定した。
「ロックウィーナの言う通りだ。アイツは父が管理する領地の隣に棲む、正真正銘の魔王で我がモルガナン家の宿敵だ」
「えええ……」
アルクナイトの魔力に威圧されたルパートは現実を受け入れた。
「確かにスゲェ存在のようだ。ウィー、何で魔王のことを知ってたんだ?」
「彼とも会ったんです。未来で」
あ、魔王の話をすれば結婚式のことを引き合いに出さなくても済んだのか。うっかり。
アルクナイトのことは今の今まで忘れていた。と言うより忘れていたかった。だって尻文字でメッセージを送ってくる変態なんて私の人生に不要だから。
「おい小娘、失礼なことを考えているだろう?」
空飛ぶ変態に指摘された。危ない、表情に出ていたか。
「アルクナイト、私の婚約者を怯えさせるな!」
「俺はおまえに怯えそうだ、エリー。強引な性格はいくつになっても直らんな。小娘はおまえとの婚姻をまだ承諾していないだろうが」
「な、何故それを知っている!?」
「見ていたから」
「…………は?」
「気配を消して、ずっとおまえを見ていたから、エリー」
ぞわり。背筋を冷たいものが走った。きっとエリアスは全身に鳥肌を立てている。そうだ、魔王はエリアスのストーカーだったよ。
「人間とは前後左右に注意を払うくせに、上空に誰か居るとは考えない迂闊な生き物だ」
空に鳥以外の誰かが居るとは普通考えないからね。気配を察知するルパートの風魔法は、アルクナイトのバリアに無効化されちゃうんだったっけ。
「……なるほど、今日の私の行動は貴様に筒抜けだった訳か」
悔しそうに顔を歪めたエリアスへ、アルクナイトは高圧的な笑みでキツイことを言った。
「いや? 昨日も見ていたぞ。おまえデカイ図体してそこの小娘に背負われていたな? ぷっ」
エリアスは無言で背中の大剣を抜いた。
「エリー、得物を仕舞え。落ち着いて話ができなくなる」
「エリーと呼ぶな!!」
エリアスの殺気が周囲に拡散された。肌がビリビリする凄い気迫だが、殺気を向けられた当の魔王はシレッとしていた。
「俺は小娘を助けに来てやったんだぞ? 謂わば恩人となる存在だ」
アルクナイトが顎で私を指し示した。エリアスは警戒を解かずに尋ねた。
「何を言っている? ロックウィーナがどうしたと?」
「小娘、説明してやれ。おまえが俺と出会うのはもっと先のはずだと」
「!?」
私の脳に衝撃が走った。
「ど、どうしてそれを……」
そう。魔王と私が初めて対面するのは、アンダー・ドラゴンの二つ目のアジトを探りに行った日だ。エンとマキアが死んだ日。一周目で私が動けた最後の日。
「あなたは、あの日のことを言っているの……?」
アルクナイトは笑った。今度のは小馬鹿にしたようなものではなく、普通の柔らかい笑みだった。
私は愕然とした。
彼は 知 っ て い る。この先、何が起こるかを。
「アルクナイト、あなたも未来を体感したの!?」
「あれが未来と呼べるものなら、そうなのだろうな」
「?……。どういう意味? あのそれと、悪いんだけど降りてきてもらえる? 空に居られるとお日様が眩しいんだよね。あなたの銀髪は光を反射しやすいし。さっきから目が痛くて」
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