僕の『甘い魔女の報告書』 worth a thousand words.

美黎

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あの とき

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初めから 見えてたのかもしれないし

見えてなかったかも しれない。



俺が気づいた時には

 
  あの   甘い時  



          窓は 見えていたんだ。





「あまさ」とは

中毒性があるもの で

ここか こちらか  もっとこっちか

   

  俺が  甘さ を  求め


      彼方此方  彷徨う


 その       様



その間も  窓は  変化する



   開いたり  窄まったり

  
      瞬きしたり  閉じたり



その うごき  目尻の  シワ


   その  なかに  うかぶ  いろ



  白
     生成     黄   山吹

        紅
  橙    
              赤

     朱     臙脂     土


    蒼         翠


    空

          朝
                  水


  雲          灰



     山           天




   銀      藍
                     緑





            桃


   深


                 谷



    湖
              紗


 
      地
                 中



    深

          芯



     核


               光



    珠

                  球



      魂


              燈



      透






  その じつ とは


   真ん中     芯      核


     
            は




    な ん な の      か





考える

甘さの中

どうにも こうにも

ならない 甘さの中

甘い それを  啜る時の俺は

どうしようもなく   本能  で

その中で   変化する  その ようす


  
      それ が  堪らなく



         堪らなく



また  更に   何故だか甘さを  加速させ




この どうしようもない 俺を

更に どうしようもなく   させる


悪い やつ

甘い やつ





いやしかし

ひと には。


本能で   生きれる場所も


     必 要     だろうと


誰にも 咎められることのない


   あるがまま  本能   で。



いいと言ってくれる 場所

もの  時  ヒト   それ以外  の


   ものは    必要   だろうよ。






それくらいは   赦せよ。



生きるということ  それ自体が

なかなかに  たいへんなこと


                なのだからな。









だから

この

あまさ に。



俺が  アホみたいに

けもの の  様に


喰らい付いても  しゃぶりついても

舐めても 噛んでも  甘噛みして

ぢゅるぢゅる と  啜りついても


           だれも



              咎めてくれるなよ?







ここは 俺だけの

秘密の


           窓の中





誰にも  見せない

俺にも      本当のこと  は


   見えていない   見せていないかも


しれない。






しかしいいんだ。


解らないんだ

本当のこと  なんて。



    俺が  どう  おもうか。



それだけ なんだ。


俺は 俺の外には出れないし

俺以外にも  なれない


       ならない。





それなら ば。


  これは 唯一  俺の窓で

  俺に  溺れ

  俺に だけ     変化を見せる




  今は。    俺だけの。






それで


いいよな?



なぁ   窓よ。





ほら  また   目を


その  窓を。



細めて   俺を  その 蔑んだ目で


見て   おくれ?





もっと  ぐっと


奥まで           啜るからさ。
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