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報告
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ヴァローナに調査を依頼して数日。
すぐに報告が上がる。
「フランツ様と以前から恋人関係にあった令嬢、トゥーリッキ・カタストロフィ伯爵令嬢についてです。令嬢はフランツ様と婚約を誓っていましたが、最近フランツ様とは距離を置いている様子です」
距離を置く?
あれ程関係を見せつけていたのに?
「それは……私が関係している? 」
フランツが私に再び婚約を迫ったことが、令嬢との関係を悪化させたのか……
彼は本気で私と婚約を解消した事を悔い、心を入れ替えたのだろうか?
「……残念ながらそうではないようです。トゥーリッキ令嬢は今、ダミアン・オルトロス侯爵との縁談が持ち上がっているそうです」
少しだが、私が関係しているのでは? と思った自分が恥ずかしい。
「ダミアン・オルトロス侯爵……先日のパーティーで爵位を継承された方よね? 」
ダミアン・オルトロスは私の四つ年上。
彼の爵位継承のパーティーで私は二人の関係を知った。
令嬢は恋人のフランツより、爵位を選んだという事になる。
フランツは新しい恋人に捨てられたので、元婚約者の私に泣きついたという事になる。
「お嬢様の参加されたパーティーで目立つお二人に興味を惹かれ、令嬢に婚約を申し込んだそうです」
前回の侯爵のパーティーで周囲に見せつけるように令嬢を同伴させていたのが仇となり、彼は婚約者候補を失った事になる。
侯爵令嬢を捨てて選んだ伯爵令嬢に捨てられたとなれば、いくら婚約解消は令息に甘いと言われていても二回続けて婚約が無効となれば社交界で話題となる。
恥をかく前に、捨てた婚約者と再び婚約を結びたいのだろう。
それに、自身を捨てた伯爵令嬢が選んだ同等の爵位である侯爵令嬢であれば立場は同じ。
捨てられはしたが、同格だと見せつけたいのだろう。
「くだらない……」
すべては私の推測だが、間違っていないと強く思えた。
彼はそんな男だ。
あちらの令嬢が婚約を発表する前に、自分が婚約を発表したくて焦っているのだろう。
だから慣れない贈り物をしてまで私の気を惹こうと必死になっている。
「あはははは」
記憶喪失のフリをしてから真実が見えるようになってきた。
私はどれだけ盲目だったのだろうか。
それに気が付いた途端、笑いがこみ上げてしまった。
それから令息に手紙を書いた。
会う事には了承したが、屋敷ではなく以前と同じカフェ。
侯爵家の敷地に彼を踏み入れさせる気はない。
約束の時間通りに到着すれば、これ見よがしに彼がいた。
遅刻ばかりの彼が私を待つというのは初めての事。
今なら彼の気持ちが分かる。
「本当に来ているのね……」
すぐに報告が上がる。
「フランツ様と以前から恋人関係にあった令嬢、トゥーリッキ・カタストロフィ伯爵令嬢についてです。令嬢はフランツ様と婚約を誓っていましたが、最近フランツ様とは距離を置いている様子です」
距離を置く?
あれ程関係を見せつけていたのに?
「それは……私が関係している? 」
フランツが私に再び婚約を迫ったことが、令嬢との関係を悪化させたのか……
彼は本気で私と婚約を解消した事を悔い、心を入れ替えたのだろうか?
「……残念ながらそうではないようです。トゥーリッキ令嬢は今、ダミアン・オルトロス侯爵との縁談が持ち上がっているそうです」
少しだが、私が関係しているのでは? と思った自分が恥ずかしい。
「ダミアン・オルトロス侯爵……先日のパーティーで爵位を継承された方よね? 」
ダミアン・オルトロスは私の四つ年上。
彼の爵位継承のパーティーで私は二人の関係を知った。
令嬢は恋人のフランツより、爵位を選んだという事になる。
フランツは新しい恋人に捨てられたので、元婚約者の私に泣きついたという事になる。
「お嬢様の参加されたパーティーで目立つお二人に興味を惹かれ、令嬢に婚約を申し込んだそうです」
前回の侯爵のパーティーで周囲に見せつけるように令嬢を同伴させていたのが仇となり、彼は婚約者候補を失った事になる。
侯爵令嬢を捨てて選んだ伯爵令嬢に捨てられたとなれば、いくら婚約解消は令息に甘いと言われていても二回続けて婚約が無効となれば社交界で話題となる。
恥をかく前に、捨てた婚約者と再び婚約を結びたいのだろう。
それに、自身を捨てた伯爵令嬢が選んだ同等の爵位である侯爵令嬢であれば立場は同じ。
捨てられはしたが、同格だと見せつけたいのだろう。
「くだらない……」
すべては私の推測だが、間違っていないと強く思えた。
彼はそんな男だ。
あちらの令嬢が婚約を発表する前に、自分が婚約を発表したくて焦っているのだろう。
だから慣れない贈り物をしてまで私の気を惹こうと必死になっている。
「あはははは」
記憶喪失のフリをしてから真実が見えるようになってきた。
私はどれだけ盲目だったのだろうか。
それに気が付いた途端、笑いがこみ上げてしまった。
それから令息に手紙を書いた。
会う事には了承したが、屋敷ではなく以前と同じカフェ。
侯爵家の敷地に彼を踏み入れさせる気はない。
約束の時間通りに到着すれば、これ見よがしに彼がいた。
遅刻ばかりの彼が私を待つというのは初めての事。
今なら彼の気持ちが分かる。
「本当に来ているのね……」
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