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現地集合。
スタッフは全員揃っている。
到着していないのは、彼女とマネージャーの二人。
私達は先に二人を出迎える準備を整えておく。
数時間後。
「疲れた……やっと着いたの? 遠すぎ。新幹線使えばもっと楽なのにどうして車なの? 」
島上は伸びをしながら車から降りる。
「そんな予算、うちにはない。一度宿に荷物を置いたらすぐだからな? 」
神原は二人分の荷物を持って車から降りる。
「えっ……今日泊まる宿って、ここなの? もっといいホテルないの?」
「この辺りにはここしかないんだ」
「最悪。地方の紹介だなんて、私じゃなくても出来るでしょ。汚れるのとか嫌なんだけど、山とか歩くなんてことないよね?」
「番組内容は車中で説明したぞ?」
到着早々、島上からは文句ばかり。
カメラで撮られているとは露ほどにも思っていない様子。
過去、タレントにマネージャーが本来の番組内容を伝えてしまうという不正があった。
だが、彼女のあの様子からして不正はないだろう。
二人は宿に入って行く。
当然この宿も協力者。
二人は荷物を置き出てくる。
「誰もいなくない? いつ来るの?」
「連絡は入れた。そろそろスタッフが迎えに来るだろう」
マネージャーは携帯から視線を上げ、周囲を見渡す。
「はぁ……とろいスタッフ」
想像以上の島上の反応。
全てスタッフと確認している。
「すみません……お待たせ……しました……案内しますね」
見るからに体調の悪いスタッフが到着。
「……はい。よろしくお願いします……体調悪そうですね。大丈夫ですか?」
島上の様子を窺いながら神原が迎えに来たスタッフの体調を気遣う。
「はい……大丈夫です」
そんな会話を聞きながらも島上は携帯を見ていた。
「現場は近くですか?」
「はい……ここから……歩いて十分……ですかね」
「……えっ? 歩いて向かうんですか?」
「はい。撮影時に……紹介して頂きたい場所の確認しながら……向かいたいと……思います」
「はぁい」
不満を見せる島上。
体調を悪そうに説明するスタッフを気に掛けることなく、ふてくされた様子で聞いている。
しばらく歩いて役場に到着。
「……なんだお前、歩いて来たのか? 車で迎えに行けば良かっただろう」
「えっ? 先輩が説明しながら来いって……」
「それは『スタッフ、は』だ。タレントは車で良いんだよ」
「そうだったんですか?」
スタッフの失態をタレントに聞こえるよう説教。
その時の様子を窺う。
「はぁ? 何それ。私、言ったよね? 車じゃないのかって……ちゃんと確認しとけよ。マジ最悪。あのスタッフ無能過ぎ」
聞こえてないと思っているようだが、高性能マイクが至る所にある。
マネージャーの神原にも許可を得て付けているので、彼女の声は届いている。
それからも企画は続く。
事前に説明していた通り、名産品の紹介をする。
「私が来ているのは△△県〇〇市です。こちらには沢山の名産品がありまして……」
偽ロケは順調にスタート。
今撮影している箇所は、放送ではナレーションで二秒ほどだろう。
本題はこの後……
スタッフは全員揃っている。
到着していないのは、彼女とマネージャーの二人。
私達は先に二人を出迎える準備を整えておく。
数時間後。
「疲れた……やっと着いたの? 遠すぎ。新幹線使えばもっと楽なのにどうして車なの? 」
島上は伸びをしながら車から降りる。
「そんな予算、うちにはない。一度宿に荷物を置いたらすぐだからな? 」
神原は二人分の荷物を持って車から降りる。
「えっ……今日泊まる宿って、ここなの? もっといいホテルないの?」
「この辺りにはここしかないんだ」
「最悪。地方の紹介だなんて、私じゃなくても出来るでしょ。汚れるのとか嫌なんだけど、山とか歩くなんてことないよね?」
「番組内容は車中で説明したぞ?」
到着早々、島上からは文句ばかり。
カメラで撮られているとは露ほどにも思っていない様子。
過去、タレントにマネージャーが本来の番組内容を伝えてしまうという不正があった。
だが、彼女のあの様子からして不正はないだろう。
二人は宿に入って行く。
当然この宿も協力者。
二人は荷物を置き出てくる。
「誰もいなくない? いつ来るの?」
「連絡は入れた。そろそろスタッフが迎えに来るだろう」
マネージャーは携帯から視線を上げ、周囲を見渡す。
「はぁ……とろいスタッフ」
想像以上の島上の反応。
全てスタッフと確認している。
「すみません……お待たせ……しました……案内しますね」
見るからに体調の悪いスタッフが到着。
「……はい。よろしくお願いします……体調悪そうですね。大丈夫ですか?」
島上の様子を窺いながら神原が迎えに来たスタッフの体調を気遣う。
「はい……大丈夫です」
そんな会話を聞きながらも島上は携帯を見ていた。
「現場は近くですか?」
「はい……ここから……歩いて十分……ですかね」
「……えっ? 歩いて向かうんですか?」
「はい。撮影時に……紹介して頂きたい場所の確認しながら……向かいたいと……思います」
「はぁい」
不満を見せる島上。
体調を悪そうに説明するスタッフを気に掛けることなく、ふてくされた様子で聞いている。
しばらく歩いて役場に到着。
「……なんだお前、歩いて来たのか? 車で迎えに行けば良かっただろう」
「えっ? 先輩が説明しながら来いって……」
「それは『スタッフ、は』だ。タレントは車で良いんだよ」
「そうだったんですか?」
スタッフの失態をタレントに聞こえるよう説教。
その時の様子を窺う。
「はぁ? 何それ。私、言ったよね? 車じゃないのかって……ちゃんと確認しとけよ。マジ最悪。あのスタッフ無能過ぎ」
聞こえてないと思っているようだが、高性能マイクが至る所にある。
マネージャーの神原にも許可を得て付けているので、彼女の声は届いている。
それからも企画は続く。
事前に説明していた通り、名産品の紹介をする。
「私が来ているのは△△県〇〇市です。こちらには沢山の名産品がありまして……」
偽ロケは順調にスタート。
今撮影している箇所は、放送ではナレーションで二秒ほどだろう。
本題はこの後……
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