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どっきり企画スタート
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「はい、オッケーです」
偽ロケは終了。
「お疲れ様でぇす」
「本日はありがとうございます。残りの撮影は明日ですので、この後は宿に戻って皆さんで食事になります」
宿はスタッフも同じところなので、食事は全員が一緒に取る。
「分かりましたぁ。お先に失礼しまぁす」
撤収作業で残るスタッフに笑顔で挨拶をしてから、島上は神原と宿へ戻って行く。
スタッフは撤収作業を終え、二人の待つ宿へ。
食事に選んだ場所には既にカメラが設置されている。
その場所から異変。
「全員集まったか?」
スタッフは島上にも聞こえるよう会話する。
「島上さんに……マネージャーさん……スタッフは……あれ? 新人がまだですね」
「またアイツか……呼んで来い」
「はい」
一人姿を見せない新人を呼びに行くスタッフ。
その間、食べることも出来ず携帯をいじりながら不機嫌さを顔に出さないよう必死な島上。
「あのっ……アイツなんですが……」
新人を呼びに行った者が急いで戻り緊迫した様子で報告する。
「いなくなった?」
「アイツ、朝から体調悪くなってどこかで休んでいるのかもしれないです。俺、探しに行くので先に始めていてください」
「あぁ、そうだな」
スタッフが一人、いなくなった新人を探しに行く。
「では、先に食事を始めましょう。本日はお疲れさまでした」
食事が始まる。
場が和やかな雰囲気で進む。
本日の撮影だったり、役場の人間に名産品について話が飛び交う。
話が盛り上がり食事も終盤。
一人が発言する。
「アイツ、遅くないですか?」
「……確かにそうですね。まだ見つからないんですかね?」
「こんな小さな村で迷子って事ないですよね?」
「迷子は無いでしょう」
「どこかで倒れていたり?」
「倒れ……まさか。遠藤に電話してみるわ。もしかしたら、部屋で休んでるのかもしれないし」
探しに行った人物に電話を掛けるスタッフ。
だが、一向に話す様子がない。
そんな場面を見せているにも拘らず、興味を示さない島上。
「出ないわ」
「マジっすか」
「私、探してくるわ」
「俺も行きますよ」
「一人で平気よ」
「いや、もし倒れていたら一人で運べないですよね?」
「そうね……なら一緒に」
スタッフ二人が探しに向かう。
「キャッ何?」
「停電か?」
突然部屋が真っ暗に。
皆が携帯を取り出し、光を確保。
「俺、ちょっと聞いてきますね」
「あぁ、頼む」
スタッフが一人消えていく。
「はぁ……だからこんなところ嫌なのよ」
暗闇で愚痴を呟く島上。
「先輩。やっぱここ、ネットの噂通りヤバイんじゃないですか?」
「噂って何?」
「知らないんすか? この村に訪れた人間は行ったっきり帰ってこないって……」
「嘘でしょ? もう、こんな時にそんな話やめてよ……」
二人の会話に表情を硬くする島上。
「……ねぇ電気、まだつかないの?」
不安を見せる島上。
いくら待っても電気は点かず。
「私、確認して来ます」
「俺も一緒に行きますよ」
二人が確認に向かい、部屋に残ったのはディレクターと島上とマネージャーの三人。
なかなか戻らないスタッフたちにディレクターが一斉に連絡するも、誰からも反応がない。
「何かあったのかもしれない。俺も確認に向かうので、二人はここにいてください」
「えっ、行っちゃうの? ここで三人で待っていた方が良くないですか?」
これ以上人がいなくなるのを阻止したい島上。
「この場の責任者は俺なんで。すぐに戻りますから」
そう言い残し、ディレクターも部屋を去る。
島上と神原の二人きりに。
「もう、だからこんな仕事嫌って言ったのよ。こんな田舎来るんじゃなかった……」
二人きりになった途端、不満を口にする島上。
タレントの本音を聞く為のどっきりなので良い感じ。
「大丈夫だよ。これはただの停電だから」
「私、お化けとか大嫌いなんだけど」
「お化けなんて出ないさ」
「さっき、スタッフがこの村全体が心霊スポットって……」
「そんな事ある訳ないだろ」
怯える島上を宥める神原。
プルルルル、プルルルル
「キャッ」
電話の着信に驚く島上。
「もしもし、ディレクターさんどうしました?」
「危険です、早くここから逃げ……」
電話は途中で切れてしまった。
「今の何? ねぇ、何? ヤダヤダ帰りたい。もう、早く行こう」
「分かった……」
二人で車に向かう……
偽ロケは終了。
「お疲れ様でぇす」
「本日はありがとうございます。残りの撮影は明日ですので、この後は宿に戻って皆さんで食事になります」
宿はスタッフも同じところなので、食事は全員が一緒に取る。
「分かりましたぁ。お先に失礼しまぁす」
撤収作業で残るスタッフに笑顔で挨拶をしてから、島上は神原と宿へ戻って行く。
スタッフは撤収作業を終え、二人の待つ宿へ。
食事に選んだ場所には既にカメラが設置されている。
その場所から異変。
「全員集まったか?」
スタッフは島上にも聞こえるよう会話する。
「島上さんに……マネージャーさん……スタッフは……あれ? 新人がまだですね」
「またアイツか……呼んで来い」
「はい」
一人姿を見せない新人を呼びに行くスタッフ。
その間、食べることも出来ず携帯をいじりながら不機嫌さを顔に出さないよう必死な島上。
「あのっ……アイツなんですが……」
新人を呼びに行った者が急いで戻り緊迫した様子で報告する。
「いなくなった?」
「アイツ、朝から体調悪くなってどこかで休んでいるのかもしれないです。俺、探しに行くので先に始めていてください」
「あぁ、そうだな」
スタッフが一人、いなくなった新人を探しに行く。
「では、先に食事を始めましょう。本日はお疲れさまでした」
食事が始まる。
場が和やかな雰囲気で進む。
本日の撮影だったり、役場の人間に名産品について話が飛び交う。
話が盛り上がり食事も終盤。
一人が発言する。
「アイツ、遅くないですか?」
「……確かにそうですね。まだ見つからないんですかね?」
「こんな小さな村で迷子って事ないですよね?」
「迷子は無いでしょう」
「どこかで倒れていたり?」
「倒れ……まさか。遠藤に電話してみるわ。もしかしたら、部屋で休んでるのかもしれないし」
探しに行った人物に電話を掛けるスタッフ。
だが、一向に話す様子がない。
そんな場面を見せているにも拘らず、興味を示さない島上。
「出ないわ」
「マジっすか」
「私、探してくるわ」
「俺も行きますよ」
「一人で平気よ」
「いや、もし倒れていたら一人で運べないですよね?」
「そうね……なら一緒に」
スタッフ二人が探しに向かう。
「キャッ何?」
「停電か?」
突然部屋が真っ暗に。
皆が携帯を取り出し、光を確保。
「俺、ちょっと聞いてきますね」
「あぁ、頼む」
スタッフが一人消えていく。
「はぁ……だからこんなところ嫌なのよ」
暗闇で愚痴を呟く島上。
「先輩。やっぱここ、ネットの噂通りヤバイんじゃないですか?」
「噂って何?」
「知らないんすか? この村に訪れた人間は行ったっきり帰ってこないって……」
「嘘でしょ? もう、こんな時にそんな話やめてよ……」
二人の会話に表情を硬くする島上。
「……ねぇ電気、まだつかないの?」
不安を見せる島上。
いくら待っても電気は点かず。
「私、確認して来ます」
「俺も一緒に行きますよ」
二人が確認に向かい、部屋に残ったのはディレクターと島上とマネージャーの三人。
なかなか戻らないスタッフたちにディレクターが一斉に連絡するも、誰からも反応がない。
「何かあったのかもしれない。俺も確認に向かうので、二人はここにいてください」
「えっ、行っちゃうの? ここで三人で待っていた方が良くないですか?」
これ以上人がいなくなるのを阻止したい島上。
「この場の責任者は俺なんで。すぐに戻りますから」
そう言い残し、ディレクターも部屋を去る。
島上と神原の二人きりに。
「もう、だからこんな仕事嫌って言ったのよ。こんな田舎来るんじゃなかった……」
二人きりになった途端、不満を口にする島上。
タレントの本音を聞く為のどっきりなので良い感じ。
「大丈夫だよ。これはただの停電だから」
「私、お化けとか大嫌いなんだけど」
「お化けなんて出ないさ」
「さっき、スタッフがこの村全体が心霊スポットって……」
「そんな事ある訳ないだろ」
怯える島上を宥める神原。
プルルルル、プルルルル
「キャッ」
電話の着信に驚く島上。
「もしもし、ディレクターさんどうしました?」
「危険です、早くここから逃げ……」
電話は途中で切れてしまった。
「今の何? ねぇ、何? ヤダヤダ帰りたい。もう、早く行こう」
「分かった……」
二人で車に向かう……
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