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「ここは以前まで両親が住んでいたのですが亡くなりました。それから、なんだかおかしなことが起きるように……」
「△△さんは、今もこちらに住まわれているのですか?」
現場に到着し不機嫌さを隠さない島上だが、カメラが回れば一変。
「いえ、私は別の場所に住んでいます」
「では、お母様がお一人で?」
「そうです」
「それで、ここにはどんな現象が?」
「誰もいないのに二階から足音が聞こえたり、物の位置に違和感を感じたり……取り壊す前に思い出として映像に記録したら……」
彼は携帯の映像を島上に見せる。
「えっ……動いた? 誰の声? きゃっ」
その映像はネットに投稿されていたもの。
それを観て私達もこちらに決めた。
島上の反応は過剰に怯えているようにも見えるが、許容範囲だろう。
アップが多いと感じるのは、先程までカメラマンに甘えるように声を掛けていた彼女の成果ともいえる。
「では、中を案内します」
「本当に行くんですか? 怖い……」
放送は家の周辺と家主にはモザイクを掛ける。
編集での手間を考え、タレントが中心となり動く。
現場に来て、家の前でネットに投稿された映像を観て終わり……なんて、ここまで来た意味がない。
そんな事をすれば、視聴者に総ツッコミされるだろう。
カメラの後ろでスタッフ達が『行け』とジェスチャー。
島上は一度マネージャーに視線を送るも、助け船を出す様子はない。
諦めて島上は家主に案内されるまま家に足を踏み入れる。
「ひぃっ……」
古い建物なので、歩く度にギシギシとなる。
その音に反応する島上。
家主の家は物は多いが片付けられ、生活していたそのまま。
「二階に上がりましょう」
家主が大半を過ごし、命を絶った部屋。
離婚してから家主の母親に育てられた。
離婚の原因は父親の浮気。
ある日突然、別の女性と通帳を持って消えてしまったらしい。
それから身なりも気にせず母親が必死に働き子供を育てた。
そんな母親が、なんの前触れもなく二階の部屋のベランダで首を吊った。
それから、この家では不可思議な現象が起こるらしい。
「この部屋のベランダでお母様が亡くなられた?」
「そうです。あの手すりで首を……」
窓のカーテンは閉められている。
カメラマンの奥にいるスタッフが『開けろ』と指示。
島上にもその指示は伝わっているが、一向に開ける気配がない。
「カーテン……開けますね」
家主が気を使いカーテンを開く。
身構えるも異常はない。
何も起きらなければ起きるまで様々な方法を試す。
「△△さんは、今もこちらに住まわれているのですか?」
現場に到着し不機嫌さを隠さない島上だが、カメラが回れば一変。
「いえ、私は別の場所に住んでいます」
「では、お母様がお一人で?」
「そうです」
「それで、ここにはどんな現象が?」
「誰もいないのに二階から足音が聞こえたり、物の位置に違和感を感じたり……取り壊す前に思い出として映像に記録したら……」
彼は携帯の映像を島上に見せる。
「えっ……動いた? 誰の声? きゃっ」
その映像はネットに投稿されていたもの。
それを観て私達もこちらに決めた。
島上の反応は過剰に怯えているようにも見えるが、許容範囲だろう。
アップが多いと感じるのは、先程までカメラマンに甘えるように声を掛けていた彼女の成果ともいえる。
「では、中を案内します」
「本当に行くんですか? 怖い……」
放送は家の周辺と家主にはモザイクを掛ける。
編集での手間を考え、タレントが中心となり動く。
現場に来て、家の前でネットに投稿された映像を観て終わり……なんて、ここまで来た意味がない。
そんな事をすれば、視聴者に総ツッコミされるだろう。
カメラの後ろでスタッフ達が『行け』とジェスチャー。
島上は一度マネージャーに視線を送るも、助け船を出す様子はない。
諦めて島上は家主に案内されるまま家に足を踏み入れる。
「ひぃっ……」
古い建物なので、歩く度にギシギシとなる。
その音に反応する島上。
家主の家は物は多いが片付けられ、生活していたそのまま。
「二階に上がりましょう」
家主が大半を過ごし、命を絶った部屋。
離婚してから家主の母親に育てられた。
離婚の原因は父親の浮気。
ある日突然、別の女性と通帳を持って消えてしまったらしい。
それから身なりも気にせず母親が必死に働き子供を育てた。
そんな母親が、なんの前触れもなく二階の部屋のベランダで首を吊った。
それから、この家では不可思議な現象が起こるらしい。
「この部屋のベランダでお母様が亡くなられた?」
「そうです。あの手すりで首を……」
窓のカーテンは閉められている。
カメラマンの奥にいるスタッフが『開けろ』と指示。
島上にもその指示は伝わっているが、一向に開ける気配がない。
「カーテン……開けますね」
家主が気を使いカーテンを開く。
身構えるも異常はない。
何も起きらなければ起きるまで様々な方法を試す。
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