60 / 369
4巻
4-12
しおりを挟む
おいそれと真実を教える気はないので、どうしようもないということにしておく。決してそのままのほうが目の保養になるからではない。
「それはそうと、さっきのあれはなんなんだ?」
「あれ?」
「いきなり、きゃっ!? とか言ってたやつ」
「な!? あんなはしたない格好を見られたんだぞ! 堂々としていられるわけがないだろう!!」
抗議するリオンだが、顔を赤く染めながらなので威圧感はない。
「羞恥心は人並みなのか」
「……何か引っかかる言い方だな」
シンの発言を聞いたリオンは、軽く睨んできた。
「いや、王族とか貴族って、侍女に着替えを手伝わせるイメージがあるから、見られても平気なのかなと思ってた」
かつて読んだ漫画や小説にそんなシーンがあったので、リオンもそうだろうと思ったのだ。
「侍女に着替えを手伝ってもらうのと、男にあられもない姿を見られるのが、同じなわけがないだろう!」
「そうは言うがな。普通はあれだけ服がボロボロになったら気づくだろ? なのにあんなに堂々としてたから、てっきりそうなのかと思った」
「戦いに集中していただけだ!」
スライムの強さに、シンのカード、フレア・バーストの威力にと、驚く要素には事欠かなかったはず。衣服のことが頭から抜けてしまっても、仕方がないかもしれない。
「それに、私とて女だ。悲鳴くらい上げる」
「女らしくないと言いたいわけじゃない。今までのイメージと違ってたってだけだ。ほら、ギリーワイズと戦ったときもビビッてなかっただろ? だからあんまり取り乱すようなイメージがなかったんだよ」
シンはリオンのことをそれほど知っているわけではない。だが今までの態度から、常に堂々としている印象が強かった。
「……取り繕わなくてもいい。こんな口調で性格だ。女として魅力的とは言い難いことくらい自覚している。戦うことが仕事の女だ」
「いや待て! なに黄昏てんだ。リオンが魅力的じゃないとか言ったら、世界中の女を敵に回すぞ」
変な方向に話が逸れたので、空気を変えるべく、シンはどこかで聞いたようなセリフを口にする。
もちろん、それは真実だ。
シュニーやティエラといった美女、美少女を多く見てきたシンだが、リオンをその分類に入れることに何の不自然さも感じない。
自覚はないようだが、リオンは十分すぎるほどに美しいのだ。シンからすれば、なぜそんな卑屈になるのか理解不能である。
「戦士としての能力や、王家の血筋。それくらいしか私に誇れるものはない。モンスター相手にこうも無力では、政略結婚くらいしか役に立たないな……」
「なあ、さっきからやけに落ち込んでるが、本当にどうしたんだ?」
屋内に入って一息ついてから、どうも思考がネガティブすぎる。茶化してはいけない雰囲気を察して、シンは表情を引き締めた。
「先ほどの戦いだ。私は、掠り傷1つつけられなかった」
止めを刺したとはいえ、ギルスライにほとんど手も足も出なかったのが原因のようだ。
「さっきのは相性の問題だろ。物理攻撃が効かないと知っていれば、別の戦い方がある」
「確かにそうだ。だが、もし同じような相手が出てきたら私には打つ手がない。私1人だけだったら今頃は……」
気落ちするリオンに、さて、どう声をかけるかと悩むシン。
なまじ上級選定者としての力があるせいで、まったく歯が立たない相手と戦ったことがなかったのだろう。しかしこれから行動を共にする身としては、このままにしておくわけにもいかない。
「……なあ、リオンは魔術スキルは使えないのか? 使えるなら、無抵抗でやられることはなくなるんだが」
「そうだな。姉上ほどではないが、初級の魔術スキルならいくつか使える。しかし、それでどうにかなる相手ではないだろう?」
「使えるのは初級か。さて……」
何も手がないわけではない。物理攻撃が効きにくいなら、物理以外の属性を武器に付与すればいいのだ。
魔術と武芸。どちらのスキルも使えるリオンなら複合スキルが使える可能性があるし、使えなくともちょっとした抜け道もある。
問題は、それを伝えていいのか、だ。
シンがこの世界で会ったなかで、複合スキルを使っていた者は限られる。そのせいで、この世界における複合スキルの扱いがわからなかった。
ただのスキルでさえ貴重なのだ。複数のスキルを使って放つ複合スキルが、一般的とは思えない。
この際なので、シュニーに聞くことにした。
『シュニー、今大丈夫か?』
『問題ありません。何かありましたか?』
『ちょっと確認なんだが、今、複合スキルの扱いってどうなってる?』
『複合スキルですか。貴重ではありますが、選定者なら使えてもおかしくない、という程度ですね。とはいえ、かなり人数は限られます』
あまり時間がないので、シンはこれまでのことを手短に話した。
状況を察したシュニーは、スキルに関する知識を伝えていく。この世界に生きて500年以上、この程度の情報は網羅していた。
『俺が選定者なら、教えても大丈夫そうか?』
『大丈夫でしょう。上級選定者なら、複数の複合スキルを持っていてもおかしくありませんし』
『助かる』
どうやら問題ないらしい。シュニーの情報なら間違いないだろうと、アドバイスをすることを決めた。
リオン自身は悪い人間ではないし、国の守り手をこのままにしておくわけにもいかない。
「なあリオン。使える魔術スキルを聞いてもいいか?」
「魔術スキルか? 構わないぞ」
すでに知っている者は知っているしな。そう付け加えて、リオンはスキル名を挙げていく。
シンは教えてもらった魔術スキルと、リオンの使っていた武芸スキルの組み合わせを模索する。
しかし、さすがに初級魔術と奥伝の武芸スキルに分類される【フルムーン・エッジ】の複合スキルには心当たりがなかった。
バランスが悪いだけでなく、そもそも、初級の魔術スキルを使った複合スキルは少ないのだ。
「仕方ない。なんちゃってのほうでいくか」
「なんちゃって?」
しばらく考え込んでいたシンは、複合スキルではないものの、物理攻撃に属性を付与する方法を教えることにした。
リオンの使える他の武芸スキルを聞き出せば、何かいい組み合わせもあるかもしれない。だが、相手の手の内を洗いざらい暴くような行為はやめておきたい。
「確認だが、リオンは複合スキルが使えない……んだよな?」
「ああ、私の魔術スキルは複合スキルとして使えるほどの域に達していない。いろいろ試しはしたんだが」
「じゃあ、こんな方法は試したか?」
シンはリオンに擬似的な属性付与を行う方法を説明する。正規の方法ではないのでどうしても威力は下がってしまうが、それでも十分強力なものだ。
「本当に、それでいけるのか?」
「やってみればわかる。俺も偶然知っただけだしな」
「わかった。やってみよう」
リオンは炎術系魔術スキルの基礎、【ファイア】を発動させる。すると構えたままのムスペリムの近くに、30セメルほどの炎が出現した。
シンに言われた通りその状態を維持していると、次第に炎がムスペリムに吸収され、刀身が赤く染まっていく。
「ほれっ」
シンがひょいっと投げた椅子の足を、ムスペリムがまるで豆腐を切るように抵抗なく切断した。切断された表面は焦げており、明らかに熱が加わっているのがわかる。
本来の補助系魔術スキル【術式付与・炎属性】や、炎術との複合スキルに比べるといささか火力が足りないが、それでも属性付与の効果は明らかだ。
これで少なくとも、光属性よりはるかにましになるだろう。
「これは、どういう状態なんだ?」
補助、複合のどちらも使えないリオンには、今の現象がまだ理解できないらしい。ゲーム時代も裏技的な位置づけだったので、わからなくても無理はない。
「これはまあ、あえて言うなら【擬似術式付与・炎属性】だな。正式名称は俺も知らん。注意点は等級の低い武器だと壊れる、最低でも伝説級はないと多用は厳禁ってとこだ。応用すれば専用のスキルがなくても、いろいろとそれっぽいものができるぞ」
「……なんとなくわかったが、私に教えてよかったのか? 未発見の技術だぞ」
「この世界はモンスターの強さが人を上回る。こういう技術が広まれば犠牲者も減るだろ。何か不満か?」
「大いに不満だ。お前は私に与えてばかりじゃないか」
リオンは青臭い救済論では納得しなかった。シンの教えた技術の応用性や多様性を、正確に理解しているのだろう。
「使ってみてわかった。これはアーツにも応用できる。アーツならば耐久値の低い武器でも使用できるだろうし、戦闘以外にもいろいろと使い道がある。この情報の価値はジェイル金貨より高いぞ。わかっているのか?」
「そんなに怖い顔をしなくてもわかってる。いいじゃないか。そんなに価値のある情報を手に入れたんだ。王族なら喜ぶべきところだろ?」
真剣に迫ってくるリオンをなだめつつ、シンは道理を口にする。
「しかしそれは……」
「納得がいかないか。なら――」
相応しい理由をやろう。
「守れ。国を、民を、自分が守りたいと望むすべてを」
それが対価だ。そう締めくくって、シンはリオンを見つめた。
「シン、お前は……」
リオンはシンの言葉に秘められた思いに、言葉を詰まらせる。まるで自分にはできなかったことを託されたように、リオンには感じられた。
――だからだろう。
(やばい。それっぽいこと言って誤魔化したけど、実はたいして役に立たなくてネタ扱いだったから、こんなもの教えたくらいで尊敬の眼差しを向けられると罪悪感が半端ない!)
そんなシンの内心に、リオンが気づくことはなかった。
†
「シンの想いは受け取った。必ず役立てて見せよう!」
真実を知らないリオンは、グッと拳を握って決意を露わにしていた。何やら瞳が燃えているような気がしないでもない。
「とりあえず、立ち直ったか?」
「任せろ。さっきまでの私はすでにない!」
「やる気を見せているところ悪いが、戦闘は避けていくぞ?」
「いくらなんでもそのくらいはわきまえている。よろしく頼むぞ」
復活したリオンが突っ走らないか心配だったシンだが、さすがにそこまでではなかった。
ただ、予想通りと言うべきか、テンションがかなり高い。
「シンと一緒にいると、いろいろと考えさせられるな。婚約の話も悪くない気がしてきた」
「俺には婚約者がいる。勘弁してくれ」
段々と互いの距離が近づいているような気がして、微妙に落ち着かないシンである。
婚約者の話に少し驚いたリオンだったが、無駄なおしゃべりをする気はないようで、移動はスムーズに行われた。
その途中、都市の中心部へと最接近した際に、シンは聖地の中心に靄のようなものが広がっているのを目にした。
「なんだ?」
気になったシンは、リオンに一言断ってから、なるべく見通りの良い場所に移動し、スキルを使って中心部を観察する。
中心部は周囲より少し高くなっているので、場所によっては屋根などに乗らなくても見ることができるのだ。
聖地内はどこも荒れていたが、中心部の建物だけはそのまま残っていた。ゲームを始めたばかりのころはよく来ていたので、シンもうっすらとだが見覚えがある。
あらためて靄へと視線を戻すと、一瞬、その中で何かが動いたように見えた。
「何か、いるのか?」
正体を見極めようと、シンはじっと目を凝らす。
時間にして数秒。再び靄の中で何かが動いた瞬間、シンは靄のほうへと引き込まれる感覚に襲われた。
「うおっ⁉」
突然の事態にバランスを崩すが、すぐに持ち直す。
「どうしたのだ。突然声を上げて」
「いや、なんか吸い込まれる感覚があったんだ。今はなんともないんだが」
バランスを崩したのは一瞬で、あらためて靄に視線を送ってもとくに何も感じない。
一点をずっと見つめていたせいで、前のめりになりすぎたからだと言われたら、納得してしまいそうだ。
「私は何も感じなかったが?」
「いったいなんだったんだか」
同じようなことが起こるかと、しばらく靄を見つめていたシンだったが、結局最初のような感覚はやってこなかった。
「時間を取らせて悪かったな。もう行こう」
「いいのか? 気になるのだろう?」
「今でなくても、またくればいい。この状況で、これ以上わがままを言う気はないよ」
王女を連れて、危険な聖地をぶらぶら調査するわけにもいかない。優先順位を再確認して、シンとリオンは移動を再開した。
そして、さらに3回の転移を繰り返したところで、シンとリオンはついに南門の内側にある広場へと辿り着いた。
念のため周囲を警戒しながら、門から離れるように細道へと移動してみると、転移によって阻害されることはもうなかった。
「どうやら、ゴールに着いたみたいです。もうルートを気にする必要はありません」
「ああ、これでやっと脱出できるな」
リオンの話が本当であれば、この南門が聖地を調査する際に使われている門らしいので、さっそく向かうことにした。
「あれだな」
間もなくシンとリオンの前に、カルキアの南門がその全容を現す。
広場からは建物によって一部が隠れていたが、その姿はゲーム時と変わらない。魔術的防御を付与された重厚な門だ。
「おいおい……」
ただ、出口を前にしたシンの口から出たのは、落胆の声だった。
なぜなら、リオンの言っていた衛兵用の通用口は完膚なきまでに潰され、埋められていたからだ。
通用口は壁本体よりももろいので、壊れてもおかしくはない。とはいえ、明らかに自然に崩れたものではないことだけは確かだった。
「これは、モンスター同士の戦いで偶然通用口に攻撃が当たった、と判断するべきなのだろうか?」
「通用口以外にもいくつか傷がついているが、これだけじゃさすがにわからないな」
見た目は通用口の表面に、セメントを流し込んで固めたような状態になっている。シンが軽く叩いても硬質な感触を返すだけだ。
表面を吹き飛ばすくらいは簡単だが、中までしっかり埋まっていたら、それはもう壁と同じだ。
周囲には通用口を固めているセメントもどきが広く飛び散っており、同じように固まっているのが見てとれた。
「こうなると、門をよじ登るのも……って、あれはなんだ?」
最終手段として強引に壁を越えて外へ出ることも考え始めたシンが視線を上げると、聖地を囲む壁の上に、ただの空とは違った光景が広がっていた。
「これは、私も知らんな」
同じく上空へ目を向けたリオンがつぶやく。
「結界か?」
シンが周囲を見渡してみると、街を覆うドーム状に、半透明の膜が展開されているのが見えた。【障壁】や【防壁】を展開したときの状態によく似ていることから、シンはそれが結界の一種ではないかと予想を立てる。
ゲーム時代は、イベント時を除けば街中に飛行モンスターが入ってこないようになっていた。なのでこの世界でも、目の前で展開されている守りがあったとしてもおかしくはない。
「ちょっと試してみるか」
シンは足下に落ちていた石ころを拾うと、上空に向かって思い切り投擲した。
セーブされているとはいえ、上級選定者クラスの膂力で放たれた石は、威力を落とすことなく壁の上まで飛んで膜にぶつかる。
結果はシンの予想とは少し異なり、バチッという電気がショートしたような音を響かせると、石は一瞬でボロボロになった。そして、落ちてくる間に空気抵抗に負けて空中分解。砂になって風に流れていった。
「壁の上から外に出るのは難しそうだな」
「そうだな。あれでは迂闊に触れることもできない」
リオンもシンの意見にうなずく。
どれだけの出力で結界が展開されているかは不明だが、下手に触れば火傷ですまないのは間違いない。
シンが全力を出せば破れるかもしれない。しかしリオンの前でそうするわけにはいかないので、現状では最終手段としてとっておくことにした。
「他の門は使えないのか?」
「侵入用に確保してあったのはここだけだ。危険なモンスターがいて、のんびり門を開くわけにはいかないからな。万が一を考えて、この1ヶ所だけなのだ。それに、他の門の通用口は天変地異の影響かもともと潰れていてな。小動物ならともかく、人が通れるほどの隙間はない」
聖地の調査結果は各国で共有しているらしく、リオンは詳細に知っていた。
「そうなると、通用口を強引に突破するか、門そのものを開けるしかないか」
門の開閉装置は通用口から入った城壁内部にあり、門を開く方法はどこも共通とのことだ。
外に通じる部分は潰れていても、開閉装置のある部屋が無事な可能性もあるという。
現在の状態では南門は手が出せないので、2人は東門に向かうことにした。
†
「……妙だな」
「ん? どうしたのだ?」
移動中にシンが漏らした言葉を耳にしたリオンが尋ねる。
「モンスターの反応がほとんど消えているんだ。なるべくモンスターの少ないルートを選んだつもりだったが、いくらなんでも反応がなさすぎる」
違和感を覚えたシンがマップに意識を向けたとき、すでに聖地内に存在するモンスターはほんの数体しかいなかった。その数は、転移しながら南門に向かっていた際に感知していたものよりも桁違いに少ない。
ギリーワイズとギルスライをシンとリオンで倒したとはいえ、そんなものは焼け石に水程度の効果しかないはずだった。
「確かに妙だが、こうして移動しやすくなっているのだから、よいのではないか?」
「それはそうなんだがな。リオンの情報といろいろ食い違ってるから、これから起こる何かの前触れって感じがしてならないんだ」
南門の通用口が潰されていたことが偶然だとしても、壁の上には脱出を阻む結界まで張られていた。まるで外界との接点を断ち、中にいる者を閉じ込めようとしているように思えた。
「それはそうと、さっきのあれはなんなんだ?」
「あれ?」
「いきなり、きゃっ!? とか言ってたやつ」
「な!? あんなはしたない格好を見られたんだぞ! 堂々としていられるわけがないだろう!!」
抗議するリオンだが、顔を赤く染めながらなので威圧感はない。
「羞恥心は人並みなのか」
「……何か引っかかる言い方だな」
シンの発言を聞いたリオンは、軽く睨んできた。
「いや、王族とか貴族って、侍女に着替えを手伝わせるイメージがあるから、見られても平気なのかなと思ってた」
かつて読んだ漫画や小説にそんなシーンがあったので、リオンもそうだろうと思ったのだ。
「侍女に着替えを手伝ってもらうのと、男にあられもない姿を見られるのが、同じなわけがないだろう!」
「そうは言うがな。普通はあれだけ服がボロボロになったら気づくだろ? なのにあんなに堂々としてたから、てっきりそうなのかと思った」
「戦いに集中していただけだ!」
スライムの強さに、シンのカード、フレア・バーストの威力にと、驚く要素には事欠かなかったはず。衣服のことが頭から抜けてしまっても、仕方がないかもしれない。
「それに、私とて女だ。悲鳴くらい上げる」
「女らしくないと言いたいわけじゃない。今までのイメージと違ってたってだけだ。ほら、ギリーワイズと戦ったときもビビッてなかっただろ? だからあんまり取り乱すようなイメージがなかったんだよ」
シンはリオンのことをそれほど知っているわけではない。だが今までの態度から、常に堂々としている印象が強かった。
「……取り繕わなくてもいい。こんな口調で性格だ。女として魅力的とは言い難いことくらい自覚している。戦うことが仕事の女だ」
「いや待て! なに黄昏てんだ。リオンが魅力的じゃないとか言ったら、世界中の女を敵に回すぞ」
変な方向に話が逸れたので、空気を変えるべく、シンはどこかで聞いたようなセリフを口にする。
もちろん、それは真実だ。
シュニーやティエラといった美女、美少女を多く見てきたシンだが、リオンをその分類に入れることに何の不自然さも感じない。
自覚はないようだが、リオンは十分すぎるほどに美しいのだ。シンからすれば、なぜそんな卑屈になるのか理解不能である。
「戦士としての能力や、王家の血筋。それくらいしか私に誇れるものはない。モンスター相手にこうも無力では、政略結婚くらいしか役に立たないな……」
「なあ、さっきからやけに落ち込んでるが、本当にどうしたんだ?」
屋内に入って一息ついてから、どうも思考がネガティブすぎる。茶化してはいけない雰囲気を察して、シンは表情を引き締めた。
「先ほどの戦いだ。私は、掠り傷1つつけられなかった」
止めを刺したとはいえ、ギルスライにほとんど手も足も出なかったのが原因のようだ。
「さっきのは相性の問題だろ。物理攻撃が効かないと知っていれば、別の戦い方がある」
「確かにそうだ。だが、もし同じような相手が出てきたら私には打つ手がない。私1人だけだったら今頃は……」
気落ちするリオンに、さて、どう声をかけるかと悩むシン。
なまじ上級選定者としての力があるせいで、まったく歯が立たない相手と戦ったことがなかったのだろう。しかしこれから行動を共にする身としては、このままにしておくわけにもいかない。
「……なあ、リオンは魔術スキルは使えないのか? 使えるなら、無抵抗でやられることはなくなるんだが」
「そうだな。姉上ほどではないが、初級の魔術スキルならいくつか使える。しかし、それでどうにかなる相手ではないだろう?」
「使えるのは初級か。さて……」
何も手がないわけではない。物理攻撃が効きにくいなら、物理以外の属性を武器に付与すればいいのだ。
魔術と武芸。どちらのスキルも使えるリオンなら複合スキルが使える可能性があるし、使えなくともちょっとした抜け道もある。
問題は、それを伝えていいのか、だ。
シンがこの世界で会ったなかで、複合スキルを使っていた者は限られる。そのせいで、この世界における複合スキルの扱いがわからなかった。
ただのスキルでさえ貴重なのだ。複数のスキルを使って放つ複合スキルが、一般的とは思えない。
この際なので、シュニーに聞くことにした。
『シュニー、今大丈夫か?』
『問題ありません。何かありましたか?』
『ちょっと確認なんだが、今、複合スキルの扱いってどうなってる?』
『複合スキルですか。貴重ではありますが、選定者なら使えてもおかしくない、という程度ですね。とはいえ、かなり人数は限られます』
あまり時間がないので、シンはこれまでのことを手短に話した。
状況を察したシュニーは、スキルに関する知識を伝えていく。この世界に生きて500年以上、この程度の情報は網羅していた。
『俺が選定者なら、教えても大丈夫そうか?』
『大丈夫でしょう。上級選定者なら、複数の複合スキルを持っていてもおかしくありませんし』
『助かる』
どうやら問題ないらしい。シュニーの情報なら間違いないだろうと、アドバイスをすることを決めた。
リオン自身は悪い人間ではないし、国の守り手をこのままにしておくわけにもいかない。
「なあリオン。使える魔術スキルを聞いてもいいか?」
「魔術スキルか? 構わないぞ」
すでに知っている者は知っているしな。そう付け加えて、リオンはスキル名を挙げていく。
シンは教えてもらった魔術スキルと、リオンの使っていた武芸スキルの組み合わせを模索する。
しかし、さすがに初級魔術と奥伝の武芸スキルに分類される【フルムーン・エッジ】の複合スキルには心当たりがなかった。
バランスが悪いだけでなく、そもそも、初級の魔術スキルを使った複合スキルは少ないのだ。
「仕方ない。なんちゃってのほうでいくか」
「なんちゃって?」
しばらく考え込んでいたシンは、複合スキルではないものの、物理攻撃に属性を付与する方法を教えることにした。
リオンの使える他の武芸スキルを聞き出せば、何かいい組み合わせもあるかもしれない。だが、相手の手の内を洗いざらい暴くような行為はやめておきたい。
「確認だが、リオンは複合スキルが使えない……んだよな?」
「ああ、私の魔術スキルは複合スキルとして使えるほどの域に達していない。いろいろ試しはしたんだが」
「じゃあ、こんな方法は試したか?」
シンはリオンに擬似的な属性付与を行う方法を説明する。正規の方法ではないのでどうしても威力は下がってしまうが、それでも十分強力なものだ。
「本当に、それでいけるのか?」
「やってみればわかる。俺も偶然知っただけだしな」
「わかった。やってみよう」
リオンは炎術系魔術スキルの基礎、【ファイア】を発動させる。すると構えたままのムスペリムの近くに、30セメルほどの炎が出現した。
シンに言われた通りその状態を維持していると、次第に炎がムスペリムに吸収され、刀身が赤く染まっていく。
「ほれっ」
シンがひょいっと投げた椅子の足を、ムスペリムがまるで豆腐を切るように抵抗なく切断した。切断された表面は焦げており、明らかに熱が加わっているのがわかる。
本来の補助系魔術スキル【術式付与・炎属性】や、炎術との複合スキルに比べるといささか火力が足りないが、それでも属性付与の効果は明らかだ。
これで少なくとも、光属性よりはるかにましになるだろう。
「これは、どういう状態なんだ?」
補助、複合のどちらも使えないリオンには、今の現象がまだ理解できないらしい。ゲーム時代も裏技的な位置づけだったので、わからなくても無理はない。
「これはまあ、あえて言うなら【擬似術式付与・炎属性】だな。正式名称は俺も知らん。注意点は等級の低い武器だと壊れる、最低でも伝説級はないと多用は厳禁ってとこだ。応用すれば専用のスキルがなくても、いろいろとそれっぽいものができるぞ」
「……なんとなくわかったが、私に教えてよかったのか? 未発見の技術だぞ」
「この世界はモンスターの強さが人を上回る。こういう技術が広まれば犠牲者も減るだろ。何か不満か?」
「大いに不満だ。お前は私に与えてばかりじゃないか」
リオンは青臭い救済論では納得しなかった。シンの教えた技術の応用性や多様性を、正確に理解しているのだろう。
「使ってみてわかった。これはアーツにも応用できる。アーツならば耐久値の低い武器でも使用できるだろうし、戦闘以外にもいろいろと使い道がある。この情報の価値はジェイル金貨より高いぞ。わかっているのか?」
「そんなに怖い顔をしなくてもわかってる。いいじゃないか。そんなに価値のある情報を手に入れたんだ。王族なら喜ぶべきところだろ?」
真剣に迫ってくるリオンをなだめつつ、シンは道理を口にする。
「しかしそれは……」
「納得がいかないか。なら――」
相応しい理由をやろう。
「守れ。国を、民を、自分が守りたいと望むすべてを」
それが対価だ。そう締めくくって、シンはリオンを見つめた。
「シン、お前は……」
リオンはシンの言葉に秘められた思いに、言葉を詰まらせる。まるで自分にはできなかったことを託されたように、リオンには感じられた。
――だからだろう。
(やばい。それっぽいこと言って誤魔化したけど、実はたいして役に立たなくてネタ扱いだったから、こんなもの教えたくらいで尊敬の眼差しを向けられると罪悪感が半端ない!)
そんなシンの内心に、リオンが気づくことはなかった。
†
「シンの想いは受け取った。必ず役立てて見せよう!」
真実を知らないリオンは、グッと拳を握って決意を露わにしていた。何やら瞳が燃えているような気がしないでもない。
「とりあえず、立ち直ったか?」
「任せろ。さっきまでの私はすでにない!」
「やる気を見せているところ悪いが、戦闘は避けていくぞ?」
「いくらなんでもそのくらいはわきまえている。よろしく頼むぞ」
復活したリオンが突っ走らないか心配だったシンだが、さすがにそこまでではなかった。
ただ、予想通りと言うべきか、テンションがかなり高い。
「シンと一緒にいると、いろいろと考えさせられるな。婚約の話も悪くない気がしてきた」
「俺には婚約者がいる。勘弁してくれ」
段々と互いの距離が近づいているような気がして、微妙に落ち着かないシンである。
婚約者の話に少し驚いたリオンだったが、無駄なおしゃべりをする気はないようで、移動はスムーズに行われた。
その途中、都市の中心部へと最接近した際に、シンは聖地の中心に靄のようなものが広がっているのを目にした。
「なんだ?」
気になったシンは、リオンに一言断ってから、なるべく見通りの良い場所に移動し、スキルを使って中心部を観察する。
中心部は周囲より少し高くなっているので、場所によっては屋根などに乗らなくても見ることができるのだ。
聖地内はどこも荒れていたが、中心部の建物だけはそのまま残っていた。ゲームを始めたばかりのころはよく来ていたので、シンもうっすらとだが見覚えがある。
あらためて靄へと視線を戻すと、一瞬、その中で何かが動いたように見えた。
「何か、いるのか?」
正体を見極めようと、シンはじっと目を凝らす。
時間にして数秒。再び靄の中で何かが動いた瞬間、シンは靄のほうへと引き込まれる感覚に襲われた。
「うおっ⁉」
突然の事態にバランスを崩すが、すぐに持ち直す。
「どうしたのだ。突然声を上げて」
「いや、なんか吸い込まれる感覚があったんだ。今はなんともないんだが」
バランスを崩したのは一瞬で、あらためて靄に視線を送ってもとくに何も感じない。
一点をずっと見つめていたせいで、前のめりになりすぎたからだと言われたら、納得してしまいそうだ。
「私は何も感じなかったが?」
「いったいなんだったんだか」
同じようなことが起こるかと、しばらく靄を見つめていたシンだったが、結局最初のような感覚はやってこなかった。
「時間を取らせて悪かったな。もう行こう」
「いいのか? 気になるのだろう?」
「今でなくても、またくればいい。この状況で、これ以上わがままを言う気はないよ」
王女を連れて、危険な聖地をぶらぶら調査するわけにもいかない。優先順位を再確認して、シンとリオンは移動を再開した。
そして、さらに3回の転移を繰り返したところで、シンとリオンはついに南門の内側にある広場へと辿り着いた。
念のため周囲を警戒しながら、門から離れるように細道へと移動してみると、転移によって阻害されることはもうなかった。
「どうやら、ゴールに着いたみたいです。もうルートを気にする必要はありません」
「ああ、これでやっと脱出できるな」
リオンの話が本当であれば、この南門が聖地を調査する際に使われている門らしいので、さっそく向かうことにした。
「あれだな」
間もなくシンとリオンの前に、カルキアの南門がその全容を現す。
広場からは建物によって一部が隠れていたが、その姿はゲーム時と変わらない。魔術的防御を付与された重厚な門だ。
「おいおい……」
ただ、出口を前にしたシンの口から出たのは、落胆の声だった。
なぜなら、リオンの言っていた衛兵用の通用口は完膚なきまでに潰され、埋められていたからだ。
通用口は壁本体よりももろいので、壊れてもおかしくはない。とはいえ、明らかに自然に崩れたものではないことだけは確かだった。
「これは、モンスター同士の戦いで偶然通用口に攻撃が当たった、と判断するべきなのだろうか?」
「通用口以外にもいくつか傷がついているが、これだけじゃさすがにわからないな」
見た目は通用口の表面に、セメントを流し込んで固めたような状態になっている。シンが軽く叩いても硬質な感触を返すだけだ。
表面を吹き飛ばすくらいは簡単だが、中までしっかり埋まっていたら、それはもう壁と同じだ。
周囲には通用口を固めているセメントもどきが広く飛び散っており、同じように固まっているのが見てとれた。
「こうなると、門をよじ登るのも……って、あれはなんだ?」
最終手段として強引に壁を越えて外へ出ることも考え始めたシンが視線を上げると、聖地を囲む壁の上に、ただの空とは違った光景が広がっていた。
「これは、私も知らんな」
同じく上空へ目を向けたリオンがつぶやく。
「結界か?」
シンが周囲を見渡してみると、街を覆うドーム状に、半透明の膜が展開されているのが見えた。【障壁】や【防壁】を展開したときの状態によく似ていることから、シンはそれが結界の一種ではないかと予想を立てる。
ゲーム時代は、イベント時を除けば街中に飛行モンスターが入ってこないようになっていた。なのでこの世界でも、目の前で展開されている守りがあったとしてもおかしくはない。
「ちょっと試してみるか」
シンは足下に落ちていた石ころを拾うと、上空に向かって思い切り投擲した。
セーブされているとはいえ、上級選定者クラスの膂力で放たれた石は、威力を落とすことなく壁の上まで飛んで膜にぶつかる。
結果はシンの予想とは少し異なり、バチッという電気がショートしたような音を響かせると、石は一瞬でボロボロになった。そして、落ちてくる間に空気抵抗に負けて空中分解。砂になって風に流れていった。
「壁の上から外に出るのは難しそうだな」
「そうだな。あれでは迂闊に触れることもできない」
リオンもシンの意見にうなずく。
どれだけの出力で結界が展開されているかは不明だが、下手に触れば火傷ですまないのは間違いない。
シンが全力を出せば破れるかもしれない。しかしリオンの前でそうするわけにはいかないので、現状では最終手段としてとっておくことにした。
「他の門は使えないのか?」
「侵入用に確保してあったのはここだけだ。危険なモンスターがいて、のんびり門を開くわけにはいかないからな。万が一を考えて、この1ヶ所だけなのだ。それに、他の門の通用口は天変地異の影響かもともと潰れていてな。小動物ならともかく、人が通れるほどの隙間はない」
聖地の調査結果は各国で共有しているらしく、リオンは詳細に知っていた。
「そうなると、通用口を強引に突破するか、門そのものを開けるしかないか」
門の開閉装置は通用口から入った城壁内部にあり、門を開く方法はどこも共通とのことだ。
外に通じる部分は潰れていても、開閉装置のある部屋が無事な可能性もあるという。
現在の状態では南門は手が出せないので、2人は東門に向かうことにした。
†
「……妙だな」
「ん? どうしたのだ?」
移動中にシンが漏らした言葉を耳にしたリオンが尋ねる。
「モンスターの反応がほとんど消えているんだ。なるべくモンスターの少ないルートを選んだつもりだったが、いくらなんでも反応がなさすぎる」
違和感を覚えたシンがマップに意識を向けたとき、すでに聖地内に存在するモンスターはほんの数体しかいなかった。その数は、転移しながら南門に向かっていた際に感知していたものよりも桁違いに少ない。
ギリーワイズとギルスライをシンとリオンで倒したとはいえ、そんなものは焼け石に水程度の効果しかないはずだった。
「確かに妙だが、こうして移動しやすくなっているのだから、よいのではないか?」
「それはそうなんだがな。リオンの情報といろいろ食い違ってるから、これから起こる何かの前触れって感じがしてならないんだ」
南門の通用口が潰されていたことが偶然だとしても、壁の上には脱出を阻む結界まで張られていた。まるで外界との接点を断ち、中にいる者を閉じ込めようとしているように思えた。
438
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。