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第1章 神聖魔法を極めた聖女。魔法学校へ入学する
挿話6 戸惑う剣聖の息子アルフレッド
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「ソフィアが……いや、ソフィア様が聖女だと!?」
「ちょっと、ソフィア様とか止めてよ。私はお淑やかではなくて、静かでもくて、すぐに怒る優しく無い女の子なんでしょ?」
うわ……さっき俺が言った事、めちゃくちゃ怒ってるじゃないか。
本当にあの聖女様なのか?
だけど、確かに顔はそっくり……というか、同じだし、名前もソフィアだしな。
「ソフィア……双子の姉とか居たりするのか?」
「居ないけど……それは一体どういう意味かしら?」
「いや、何でもない。気にしないでくれ」
ちょっと確認しただけなのに、ソフィアが目元が笑っていない笑みを浮かべる。
あの聖女様は、これくらいで怒るとは思えない。
何故なら、忘れもしない三年前。十三歳の頃の俺は、物凄く調子に乗っていた時期で、聖女様にとんでもない事をしでかしている。
だけど、聖女様はそんな俺に一切怒る事なく、優しく微笑んでくれて……
「そうだ! ソフィア。治癒魔法とか使えたりするのか?」
「あの、アルフレッドさん。ソフィアさんは聖女ですよ? 治癒魔法どころか、悪魔すら瞬殺しますよ? ボク、目の前で魔物を消滅させる所を見てますし」
「いや、アンタには聞いていない。俺はソフィアに聞いているんだ」
口を挟んできたテオドールとかいう奴を制して、ソフィアに向き直る。
すると、
「勿論使えるわよ?」
アッサリ肯定されてしまった。
「じゃあ……三年前、大聖堂に大火傷を負った男が運ばれて来た事があるんだが、知っているか?」
「三年前? 大火傷? ……あー、思い出した! 私が聖女に選ばれてすぐの頃だから、印象に残っているわ。ドラゴンと戦って、炎のブレスで全身を焼かれたっていう男の子が運ばれて来たのよね。治してあげたら、突然泣き出して……」
「ストーップ! そこまででいい。その少年の名前を覚えているか?」
「名前? んー、流石にそこまでは覚えてないけど、アレフとか、アレスとかって名前だったような気がするわね」
うわ……完璧だ。
剣聖の息子であり、剣で負け無しだった当時の俺は、魔物退治にも参加していて、自分の事を無敵だと勘違いしていた。
そんな時にドラゴンが現れ、反対する親父を無視して討伐隊に参加し……一太刀も振るう事なく死に掛けた。
剣聖の息子が瀕死だとも言えず、アレフという偽名で治癒してもらって目覚めた俺は、恐怖で号泣しながら聖女様に抱きついて、周囲の偉い人たちを凍り付かせ……全部合ってる!
一目見た時から好みだとは思っていたが、その理由がようやく分かった。
無意識の内に、命の恩人で初恋の人である聖女様に似ていると思っていたからか!
「ソフィア……分かった。改めて、俺の専属メイドになってくれ!」
「え……やだ」
何故だっ!?
おかしい。
親父からは、こう言えば好きな女を落とせると教えてもらったのに。貴族だけが使える、対平民女性用の必殺技だと。
「あの、アルフレッドさん? ソフィアさんに向かって何を言っているんですか? いくら剣聖の息子でも失礼ですよ!」
「失礼? 何故だ。俺は真剣だっ! 真剣にソフィアへメイドになって欲しいと申し込んでいるんだ。邪魔をするな!」
「えぇー。真剣に申込むって……ソフィア様は聖女ですよ? そんなソフィア様にメイドをさせるって、無茶苦茶ですよ」
む……言われてみれば確かに。
親父も、平民以外には使うなと言っていたな。
ソフィアは平民……だよな? というか、よく考えたら、聖女様がどうして魔法学校に居るんだ?
「ソフィア。ソフィアが聖女様だという前提で聞くけど、どうして魔法学校へ入学したんだ?」
「え? えーっと、まぁその色々あったのよ」
「アルフレッドさん。女性に過去を聞くのは失礼ですよ」
え? これも失礼なのか?
メイドを雇う時は、普通これまでの経歴とかを聞くだろ?
くっ……平民の感覚が分からねぇっ!
「ちょっと、ソフィア様とか止めてよ。私はお淑やかではなくて、静かでもくて、すぐに怒る優しく無い女の子なんでしょ?」
うわ……さっき俺が言った事、めちゃくちゃ怒ってるじゃないか。
本当にあの聖女様なのか?
だけど、確かに顔はそっくり……というか、同じだし、名前もソフィアだしな。
「ソフィア……双子の姉とか居たりするのか?」
「居ないけど……それは一体どういう意味かしら?」
「いや、何でもない。気にしないでくれ」
ちょっと確認しただけなのに、ソフィアが目元が笑っていない笑みを浮かべる。
あの聖女様は、これくらいで怒るとは思えない。
何故なら、忘れもしない三年前。十三歳の頃の俺は、物凄く調子に乗っていた時期で、聖女様にとんでもない事をしでかしている。
だけど、聖女様はそんな俺に一切怒る事なく、優しく微笑んでくれて……
「そうだ! ソフィア。治癒魔法とか使えたりするのか?」
「あの、アルフレッドさん。ソフィアさんは聖女ですよ? 治癒魔法どころか、悪魔すら瞬殺しますよ? ボク、目の前で魔物を消滅させる所を見てますし」
「いや、アンタには聞いていない。俺はソフィアに聞いているんだ」
口を挟んできたテオドールとかいう奴を制して、ソフィアに向き直る。
すると、
「勿論使えるわよ?」
アッサリ肯定されてしまった。
「じゃあ……三年前、大聖堂に大火傷を負った男が運ばれて来た事があるんだが、知っているか?」
「三年前? 大火傷? ……あー、思い出した! 私が聖女に選ばれてすぐの頃だから、印象に残っているわ。ドラゴンと戦って、炎のブレスで全身を焼かれたっていう男の子が運ばれて来たのよね。治してあげたら、突然泣き出して……」
「ストーップ! そこまででいい。その少年の名前を覚えているか?」
「名前? んー、流石にそこまでは覚えてないけど、アレフとか、アレスとかって名前だったような気がするわね」
うわ……完璧だ。
剣聖の息子であり、剣で負け無しだった当時の俺は、魔物退治にも参加していて、自分の事を無敵だと勘違いしていた。
そんな時にドラゴンが現れ、反対する親父を無視して討伐隊に参加し……一太刀も振るう事なく死に掛けた。
剣聖の息子が瀕死だとも言えず、アレフという偽名で治癒してもらって目覚めた俺は、恐怖で号泣しながら聖女様に抱きついて、周囲の偉い人たちを凍り付かせ……全部合ってる!
一目見た時から好みだとは思っていたが、その理由がようやく分かった。
無意識の内に、命の恩人で初恋の人である聖女様に似ていると思っていたからか!
「ソフィア……分かった。改めて、俺の専属メイドになってくれ!」
「え……やだ」
何故だっ!?
おかしい。
親父からは、こう言えば好きな女を落とせると教えてもらったのに。貴族だけが使える、対平民女性用の必殺技だと。
「あの、アルフレッドさん? ソフィアさんに向かって何を言っているんですか? いくら剣聖の息子でも失礼ですよ!」
「失礼? 何故だ。俺は真剣だっ! 真剣にソフィアへメイドになって欲しいと申し込んでいるんだ。邪魔をするな!」
「えぇー。真剣に申込むって……ソフィア様は聖女ですよ? そんなソフィア様にメイドをさせるって、無茶苦茶ですよ」
む……言われてみれば確かに。
親父も、平民以外には使うなと言っていたな。
ソフィアは平民……だよな? というか、よく考えたら、聖女様がどうして魔法学校に居るんだ?
「ソフィア。ソフィアが聖女様だという前提で聞くけど、どうして魔法学校へ入学したんだ?」
「え? えーっと、まぁその色々あったのよ」
「アルフレッドさん。女性に過去を聞くのは失礼ですよ」
え? これも失礼なのか?
メイドを雇う時は、普通これまでの経歴とかを聞くだろ?
くっ……平民の感覚が分からねぇっ!
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