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第6章 太陽の聖女と星の聖女
第252話 観光都市の教会
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「ここ……よね?」
「えぇ、そのはず……です」
思わずロレッタさんと顔を見合わせてしまったけど、街の人に聞いてやって来た場所は、まだ完成していない作りかけの大きな教会だった。
でも、よく考えたら元聖都が崩壊して、急遽このバーセオーナに聖都を移した訳だから、仕方ないのかも。
聞いたところによると、未完成とはいえ一部は出来上がっているそうで、建築作業を続けながらも、ビアンカさんは中で聖女としてのお仕事をしているのだとか。
「お姉ちゃん、とりあえず中に入ってみようよー」
「えぇ、そうね」
元々観光都市という事もあり、この作りかけの教会にも大勢の人が出入りしている。
コリンに促されて私たちも中へ入ってみると、広い大聖堂に綺麗な色とりどりのステンドグラスがあった。
「綺麗……」
「お姉ちゃん、凄いねー!」
もしかして、未完成の箇所もこんな風に凄く綺麗な細工を設けるのかな?
そう考えると、むしろこの短期間でここまで作ったのが凄い気もする。
……って、見惚れている場合じゃなかったわね。
ビアンカさんを探さないと。
周囲を見渡し、以前にイスパナの旧聖都で見た聖職者の服を着ている女性が居たので、尋ねてみる。
「すみません。太陽の聖女ビアンカさんに会いたいのですが」
「ビアンカ様にですか? 失礼ですが、どちら様でしょうか」
やっぱりそうなるよね。
うぅ、あんまり自分で言いたくはないんだけど……仕方がない。
「あの、私アニエス・デュボアと言いまして、水の聖女なんです。ビアンカさんとも顔見知りで……」
「水の聖女? すみません。そんなの聞いた事がないのですが」
「いえ、本当なんです。一度、確認いただけないでしょうか」
「すみませんが、お引き取り願います。……土の聖女を騙るならまだしも、水の聖女だなんて」
えぇ……本当なのに。
けど、落ち込んでいる場合ではないので、どうしようかと考えていると、イナリが念話で話し掛けてきた。
『アニエスよ。太陽の聖女は以前に会って、魔力の波長を知っているから、我の探知魔法で場所がわかる。こっちだ』
あ、そっか。魔の力が封印されたから、イナリの探知魔法が使えるようになったんだ。
という訳で、コリンとロレッタさんに声を掛け、子狐姿で歩くイナリの後について行く。
大きな階段を上がり、右へ左へと、迷路みたいな道を歩いていると……
「止まってください! ここから先は聖職者のみが入れる場所で、一般の参拝者は立ち入り禁止です!」
槍を持った兵士さんに止められてしまった。
「その人たちを捕まえてくださいっ! その人たちはビアンカ様を狙っています! 自身も聖女だ……などと言って、ビアンカ様の居場所を聞き出そうとしていました!」
更に、さっきビアンカさんの事を尋ねた女性が、私たちの後を追いかけていたらしく、後ろから飛んでもない事を言われる。
えぇぇぇ、どうすれば良いのっ!?
イナリに言えば、逃げる事は出来るだろうけど、そうしたら益々ビアンカさんに会い難くなっちゃう!
『アニエスよ。落ち着くのだ。もうすぐだ』
イナリが念話でよく分からない事を言ってきたけど、何がもうすぐなの!?
もうすぐ捕まっちゃうって事!?
コリンとロレッタさんも困惑する中で、兵士さんに槍を向けられたところで……
「待ってください! その方は私の……いえ、このイスパナの恩人です!」
「ビアンカさん!」
「お久しぶりです、アニエスさん」
奥からビアンカさんがやって来て、兵士さんたちを止めてくれた。
「えぇ、そのはず……です」
思わずロレッタさんと顔を見合わせてしまったけど、街の人に聞いてやって来た場所は、まだ完成していない作りかけの大きな教会だった。
でも、よく考えたら元聖都が崩壊して、急遽このバーセオーナに聖都を移した訳だから、仕方ないのかも。
聞いたところによると、未完成とはいえ一部は出来上がっているそうで、建築作業を続けながらも、ビアンカさんは中で聖女としてのお仕事をしているのだとか。
「お姉ちゃん、とりあえず中に入ってみようよー」
「えぇ、そうね」
元々観光都市という事もあり、この作りかけの教会にも大勢の人が出入りしている。
コリンに促されて私たちも中へ入ってみると、広い大聖堂に綺麗な色とりどりのステンドグラスがあった。
「綺麗……」
「お姉ちゃん、凄いねー!」
もしかして、未完成の箇所もこんな風に凄く綺麗な細工を設けるのかな?
そう考えると、むしろこの短期間でここまで作ったのが凄い気もする。
……って、見惚れている場合じゃなかったわね。
ビアンカさんを探さないと。
周囲を見渡し、以前にイスパナの旧聖都で見た聖職者の服を着ている女性が居たので、尋ねてみる。
「すみません。太陽の聖女ビアンカさんに会いたいのですが」
「ビアンカ様にですか? 失礼ですが、どちら様でしょうか」
やっぱりそうなるよね。
うぅ、あんまり自分で言いたくはないんだけど……仕方がない。
「あの、私アニエス・デュボアと言いまして、水の聖女なんです。ビアンカさんとも顔見知りで……」
「水の聖女? すみません。そんなの聞いた事がないのですが」
「いえ、本当なんです。一度、確認いただけないでしょうか」
「すみませんが、お引き取り願います。……土の聖女を騙るならまだしも、水の聖女だなんて」
えぇ……本当なのに。
けど、落ち込んでいる場合ではないので、どうしようかと考えていると、イナリが念話で話し掛けてきた。
『アニエスよ。太陽の聖女は以前に会って、魔力の波長を知っているから、我の探知魔法で場所がわかる。こっちだ』
あ、そっか。魔の力が封印されたから、イナリの探知魔法が使えるようになったんだ。
という訳で、コリンとロレッタさんに声を掛け、子狐姿で歩くイナリの後について行く。
大きな階段を上がり、右へ左へと、迷路みたいな道を歩いていると……
「止まってください! ここから先は聖職者のみが入れる場所で、一般の参拝者は立ち入り禁止です!」
槍を持った兵士さんに止められてしまった。
「その人たちを捕まえてくださいっ! その人たちはビアンカ様を狙っています! 自身も聖女だ……などと言って、ビアンカ様の居場所を聞き出そうとしていました!」
更に、さっきビアンカさんの事を尋ねた女性が、私たちの後を追いかけていたらしく、後ろから飛んでもない事を言われる。
えぇぇぇ、どうすれば良いのっ!?
イナリに言えば、逃げる事は出来るだろうけど、そうしたら益々ビアンカさんに会い難くなっちゃう!
『アニエスよ。落ち着くのだ。もうすぐだ』
イナリが念話でよく分からない事を言ってきたけど、何がもうすぐなの!?
もうすぐ捕まっちゃうって事!?
コリンとロレッタさんも困惑する中で、兵士さんに槍を向けられたところで……
「待ってください! その方は私の……いえ、このイスパナの恩人です!」
「ビアンカさん!」
「お久しぶりです、アニエスさん」
奥からビアンカさんがやって来て、兵士さんたちを止めてくれた。
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