理不尽な異世界への最弱勇者のチートな抵抗

神尾優

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第1章 最弱勇者の試行錯誤編

第3話 キャラクターメイキング……失敗しました

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〔皆様、ステータスと心の中で念じて下さい〕

   女性の言葉に従い、心の中で(ステータス)と念じてみる。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   名前      桂木   博貴         Lv   0      
   人間種      人間
   状態   正常

   HP            5/5             
   MP            5/5

   体力                  1          
   筋力                  1
   知力                  1         
   器用度               1
   敏捷度               1          
   精神力               1
   魔力                  1

   〈ノーマルスキル〉
   
   料理Lv5(1)                  
   恐怖耐性Lv5(2)
   世界共通語Lv10(1)

   SP   300
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   ……完全にゲームだな。
   俺の眼前から、五十センチ程離れた空間に現われたステータス画面を見た率直な感想。昔、健一に進められてやったRPGを思い出す。
   確か、敵を倒してレベルを上げ、倒した敵から得た金で装備を整える。そうして強くなってもある程度進めると敵も強くなり、パワーバランスは振り出しに戻る。それを延々と繰り返すゲームだったような……
   俺は、自分で考えて行動出来るアドベンチャー系やシミュレーション系は嫌いではなかったが、RPG系は直ぐに飽きてしまった経歴がある。
   まさか、あの流れ作業のような苦行を異世界でしかも、自分の身体を使ってやれと言うのだろうか?
   考えただけでうんざりするような予測が頭をよぎり、一旦ステータス画面から目を外し、皆の様子を見たのだがーー
   おいおい、なんだこの異様な有り様は……
   皆の様子を見て、思わず引いてしまった。個人差はあるが、皆は好奇な目付きで目の前の虚空の一点を眺めていた。
   どうやらステータス画面は本人以外見えないようで、何も無い空間を熱心に見ている集団は、余りに異様な光景だった。
   異世界でこれをやっていたら、周りの人に引かれないだろうか?   人前でのステータス確認は止めておこう。

〔皆様、ステータスは確認出来たようですね。では、項目の最後尾SPの説明から始めさせていただきます〕

   説明が再開され、俺は再びステータス画面に視線を戻した。

〔SPとは、スキルポイントの事です。皆様はこのSPを消費して、スキルの取得やステータスの上昇を行う事が出来ます。異世界レイムシアではレベルアップ時に三ポイント獲得出来る他、ボス級の魔物や、ユニークモンスター討伐時にボーナスとしてSPを獲得出来ます。今回はキャラクターメイキング用に300ポイント御用意しました〕

「なあ、健一」
「ん?   なんだい博貴」

   今の説明で聞き慣れない単語が出て来たので、健一に質問する事にした。皆もこちらを見る。

「ボス級の魔物っていうのは何と無くわかるけど、ユニークモンスターってなに?」
「ああ、ユニークモンスターっていうのは、通常フィールドに出てくる強力な魔物の事だよ。ボス級みたいに特殊な姿だったり、雑魚と姿形は同じなのに異様に強かったり、タイプは様々だけどね」
「じゃあ、そのユニークモンスターていうのをたくさん倒せば強くなるんじゃない?」

   ヒメが名案だと言わんばかりに声を上げるが、健一はゆっくりと首を左右に振った。

「いや、ユニークモンスターの出現率は極端に低いっていうのが定番だから、あまり期待は出来ないと思うよ」
「なんだ、良い考えだと思ったんだけどな」

   健一の返答にヒメが口を尖らす。

〔では、次にスキルに付いて説明します。皆様には既に三つのスキルを付けさせていただきましたので、そちらから説明させていただきます〕

   やっぱり、こちらの会話が途切れるタイミングで説明が始まるな。質問には答えないけど、こちらの様子は見られているとみていいんだろう。
   ほ~んと何者なんだろうね?   健一の話では異世界の神様って事だけど……まさかねぇ……

〔先ずは【料理】ですが、今までの勇者召喚で召喚した方々が戦闘系スキルばかりを選択するため、食材を調理出来ず、食中毒や栄養失調などを起こす事態が起きました。その為に今回から付けさせいただいています。同じ様な理由で【恐怖耐性】は戦闘でのパニック回避のため、【世界共通語】は異世界での意思疎通の為に付けさせいただきました〕

「今の説明……【料理】スキルが無いと料理が出来ないって解釈してもいいのかな?」

   井上会長の疑問に健一は頷く。

「恐らくそうだと思います。そして、それは料理に限った事では無いかと。幾らこっちの世界で知識や経験があったとしても、それに関連するスキルを持っていなければ異世界では通用しないと考えられます」
「なるほど……」

   井上会長は何かを考えるように、そう呟いた。

〔では、スキル自体に付いて説明します。皆様、取得可能スキルと念じてください〕

   説明が再開され、言われた通り頭の中で念じると、多量のスキル名が現れる。【初級炎術】Lv0(1)【初級風術】Lv0(1)などの魔術系スキルに始まり、【初級剣術】Lv0(1)【初級槍術】Lv0(1)などの武術系スキル、【鍛治】Lv0(1)【木工】Lv0(1)などの生産系スキルなどなど………

〔皆様、取得可能スキルの一覧は確認出来たでしょうか。今現れているスキル名は今現在取得可能なスキルです。この先取得条件を満たせば取得可能スキルは増えていきます〕

「取得条件?」
「多分、レベルを上げたり、スキルレベルを最大にすれば、上位のスキルが現れるとか、だと思うよ」

   俺の呟きに健一が答えてくれる。
   どうせ、こういうのに詳しい健一が一緒に行くんだ、悩んだ時にその都度相談すれば良いか。
   気楽にそう思い、謎の声の説明に耳を傾ける事にする。

〔では、スキルの取得方法をお教えします。獲得可能スキル一覧から獲得したいスキルをお選びいただき、そのスキル名の最後、カッコ内の数値分だけスキルポイントを消費して下さい。それでLv1の状態でスキルを獲得出来ます。また、スキルのレベルは最大で10です。レベルは獲得の時と同じく、カッコ内の数値分だけスキルポイントを消費すれば、その分だけレベルが上がっていきます〕

「え~と……どういうこと?」

   説明を聞き終えたヒメが、頭にクエスチョンマークを浮かべながら健一の方を向く。ヒメは頭が悪い訳では無いのだが、ゲームやパソコンなどの機械関係の説明となると、理解するのにチョット時間が掛かる。

「う~ん……つまり、(1)の取得前のスキルをレベル10にするには、スキルポイントを10消費するって事。(2)なら20、(3)なら30これで解るかな?」

   健一の説明を聞きヒメは目線だけを上に向け、少し考え込む。恐らく頭の中で計算してるのだろう。暫くすると笑顔でOKサインを出す。

〔又、スキルはレベルが10になるとレベルアップ時に能力値にボーナスが付きます。
   例を挙げますと【料理】なら器用度に+1【恐怖耐性】なら精神力に+2【世界共通語】なら知力に+1となります。ちなみに、レベルアップ時の能力値の上昇値は基本値が5。最大上昇値は例外を除いて10となります。なので、今の状態でレベルが上った場合、レベル10のスキルは【世界共通語】だけなので、知力が6上昇し、その他の値は5の上昇となります〕

   ふーん。つまり、スキルは出来るだけレベル10で取った方が良いのか。
   中途半端なレベルのスキルをたくさん持っていても、レベルアップ時に能力値はあまり上がらないって事だもんな。

〔次にスキルのランクに付いて説明させていただきます。スキルのランクは消費スキルポイントによって分けられます。(1)~(5)まがノーマルスキル。(6)~(15)までがエキストラスキル。(16)以上がユニークスキルとなっており、例外としてオリジナルスキルが存在します。オリジナルスキルは、勇者が転移した時に現れるスキルで、同じ物は二つと無い、文字通りオリジナルのスキルとなっております〕

「え~と……」
「だからね……」

   ヒメに対する健一の講義が再び始まる。
   ……ん?   ……
   説明を受け、取得可能スキル一覧の一番最後を確認し俺は困惑した。多分これがオリジナルスキルだと思うんだが、スキル名が米印になっている。
   取得しないとどんなスキルか解らない様になっているのか?   まあ、取ってみれば解るか。
   気を取り直し顔を上げると、皆もオリジナルスキルを確認してるのだろう。再び、異様な光景が目の前で展開されていた。その中で井上会長がいつもの爽やかに見える笑顔では無く、文字通り素晴らしく邪悪な笑みを浮かべている。
   ……絶対なんか悪巧みしてるよね。
   井上会長が異世界で何か良く無い事をやらかすんじゃないかとげんなりしてると、健一の講義が終了し、再び解説が再開される。

〔では、能力値の説明に移らせていただきますーー〕

   そうして能力値の説明が始まった。又々長い説明だったが、ヒメへの講義は現場での実地で行うという事だ。確かに余りに長い説明内容に、俺も全部飲み込めたか微妙なところだ。その能力値の説明内容はというと、
   体力ーー物理防御力に影響。又、体力の五倍の数値がHPになる。
   筋力ーー物理攻撃力に影響。又、武器や防具には必要筋力が設定されており、武器、防具の必要筋力の合計が筋力を上回った場合、敏捷性にマイナス補正が掛かる。
   知力ーー異世界での記憶力、理解力に影響。又、道具や魔道具には必要知力が設定されている物があり、知力が低いとその手の道具が使えなくなる。
   器用度ーー生産に影響。器用度が低いと生産で作った物のランクが低くなる。又、特殊な武器などには必要器用度が設定されている物がある。
   敏捷度ーー回避力、体捌き、攻撃速度、移動速度に影響。又、攻撃速度は物理攻撃力にプラス補正が掛かる。
   精神力ーー魔法防御力、精神攻撃への抵抗力に影響。
   魔力ーー魔法攻撃力に影響。又、魔力の五倍の数値がMPになる。
   人間種の能力値の上限は全て999。
   と、いう感じだが、なんか、ゲームの説明書を朗読されてる気分になった。

〔最後にレベルですが、レベルは魔物を討伐し経験値を得る事で上がり、上限は無制限です。それでは説明が終了しましたのでキャラクターメイキングを初めて下さい〕

   説明がやっと終了し、全員が円陣を組む様に向かい合う。

「さて、これからキャラクターメイキングをするわけだけど、始める前に意見がある人はいるかな」

   井上会長が意見を求めると、健一が手を挙げる。

「まず、先程説明で出て来たオリジナルスキルを、レベル10で取得してはどうでしょう。結構強力なスキルのようですし、オリジナルスキルを取った後、その能力に合わせてパーティの役割分担を決めては?」
「成る程………今の意見に反対の人はいるかな?」
「俺はこの手の事には疎いから、全部健一に任せる」
「「あっ私も」」

   井上会長の確認に対し、窪先輩が健一に丸投げし、それに喜多村先輩とヒメが乗っかる。

「俺も異論はありません」

   俺の返答によって健一の意見は可決され、皆オリジナルスキルの取得に乗り出す。
   えーと、取得可能スキル一覧を出して……一覧の一番最後……相変わらずスキル名は米印だけど、これだよな……
   米印に意識を集中し、スキルポイントを振っていく。米印のLvがどんどん上がっていき、米印のレベルが10になった時ーー
   スキルポイントが0になってました。
   ………………嘘だろーーーーーーーーーー!!   えっなんでゼロ?   スキル一つ取っただけだろ!   これキャンセル出来ないの?   クーリングオフは?
   色々試してみたが、スキルポイントは返ってこなかった。改めてオリジナルスキルを確認してみると、

〈オリジナルスキル〉

【**********】Lv10(30)

   あっ……必要スキルポイントが30だった……俺は馬鹿か!   確認した時に見てたはずなのになんで気が付かない!

「健一……お前のオリジナルスキル、消費スキルポイント幾つだった?」
「ん?   3だったけどそれがどうしたの?」
「3……3かぁ……俺、30だった……」
「は?   さん……じゅう……?」

   俺が喉の奥から絞り出すように健一に告白すると、健一は目を点にしてそう呟いた。
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