韜晦《とうかい》
精神を病み、会社を辞めた齋藤 純《さいとう じゅん》は、療養のため祖父母の残した田舎の家へ移り住むことになった。
慣れない土地で出会ったのは、隣家に暮らすホラー小説家・東海 真《とうかい まこと》。優しく穏やかな隣人である彼は、食料を分け、話し相手になり、純の心を少しずつ癒やしてくれる。
やがて純は、東海と食卓を囲み、彼の書斎で小説を読み、穏やかな日々を過ごすようになる。傷ついた心も癒されていき、都会に戻る日が近づいてきた、ある日のことだった。
窓を叩く音。
聞き覚えのない男の声。
引きずるような音。
恐怖に震える純へ、東海は静かに告げる。
「この土地には、昔から”良くないもの”が出るらしい。魅入られた人間は、この土地から離れられないんだ」
ホラー要素ありのホラー小説家おじさん×平凡青年のBLです。
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