スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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24話・レアモンスター

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 その後は、邪魔な4人を端の方に積み重ねて捨てておき、俺は、扉が開くのを待った。
 しばらくして、扉が開いたので、扉の中へ入っていく。
 中に入ると、1回目と同じく、デカい扉は音もなく閉まっていった。ただ、視線を前に移すと、地面に、先程よりも大きな魔法陣が浮かび上がり、そこから、顔があるどデカい木が出てきた。顔があり、どデカいのは変わらないのだが、そいつは、エルダートレントよりもふた回りほど大きく、色も真っ黒だった。

「レアモンスターか…」

 ダンジョン内は、道中だけでなく、ボスにもレアモンスターが存在する。一概には、言えないが、基本レアモンスターは、強力な者が多い。
 10階層のレアモンスターの名前は、

「ブラックエルダートレントだったか?」

 確か、エルダートレントよりも硬く、エルダートレントが使えない魔法を使えた筈だ。先程、使って来なかったが、エルダートレントも風魔法を使う事が出来る。

「** **** **** ダークボール」

 ブラックエルダートレントの周りに、黒い玉が現れ、俺目掛けて、飛んでくる。早速、闇魔法を使ってきた。だけど、あの4人組の1人が使った火魔法同様、俺に触れる前に、消滅睡眠した。

「** ***** **** ウィンドカッター」

 ブラックエルダートレントは、すぐに別の魔法を撃ちながら、葉も刃のように飛ばしてくる。
 たぶん、そのままでも、睡眠の霧で阻まれると思うが、そればかりに頼りきるのも良くないで、横に躱しながら、能力を発動する。

眠れる力ソーン・能力向上」

 自身の能力値を2倍まで上げた後、武器を抜きながら、ブラックエルダートレントに接近する。

眠れる力ソーン・武具覚醒」

 持っていた剣が淡く光る。

ウッドキラー」

 武器を壊さないように、1つのみに止め、薙ぐ。
 少し硬いと感じたが、横に切り裂けた。だけど、裂いた所がすぐに、くっついてしまう。
 それだけでなく、俺目掛けて、枝が振り下ろされてくる。

「うおっ!!」

 それを、後ろへ跳ぶ事で躱す。

「さて、どうするか…」

 すぐに、次の手を考え、行動に移す。
 持っていた剣を、ブラックエルダートレントの顔目掛けて、投げつける。投げた剣が到達する前に、アイテムボックスから、先程奪… 頂いた剣を2本取り出す。

眠れる力ソーン・武具覚醒」

 両手に持っている武器の内、片方だけ、淡く光りだす。どうやら、同時には出来ないらしい。

ウッドキラー、火炎」

 すぐに、もう1本の剣も武具覚醒させる。
 その時には、投げつけていた剣が、ブラックエルダートレントの顔にめりこむ前に、叩き落とされ、壊れてしまう。

眠れる力ソーン・能力向上」

 能力値を4倍まで上げてから、ブラックエルダートレントの懐に潜り込み、連続で剣を振るう。先程感じた硬さもなく、どんどん斬り裂いていき、ブラックエルダートレントは、武具覚醒の効果が消えると同時に、黒い粒子になって消えていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者より(微ネタバレ)

あれ? 最後武器壊れてないやん!! と思われた方へ

 ブラックエルダートレントを倒した時に、使用した武器は、4人組から頂いた物で、いつもセウンが使っている武器(一般級ノーマル)より上等な物なので、壊れなかっただけなので、ミスではないです。
 詳しくは、たぶん、本編でやると思います。
 (未来の自分へ丸投げ ( ノ^ω^)ノ ~◯)
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