スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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19話・ボスもゴミ

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 スピカの安全も確保できたし、念話も試せたので、18階層へ下り、いつものように、能力向上・武具覚醒をした後、レベル上げというなのモンスター狩りを行う。
 1階層下りる度に、階層は広くなっているような気がするが、LVも順調に上がっており、攻略にかかる時間は、さほど変わっていない。
 だけど、宝箱探しに時間をとられる為、攻略時間は増えて来ている。しかも、もともと武器の希少度が低い為か、なるべく壊れないように武具覚醒をしているが、破損が激しくなっている。

「1度、武器屋に行ってみるか?」

 モンスターを倒しながら、そんな事を考える。
 その後も、どんどん進んでいき、20階層のボス部屋の前に、たどり着いた。
 扉は、閉まっていないので、そのまま中へ踏み込み、ボスへ挑戦する。
 デカい扉は音もなく閉まっていき、視線を前に移すと、地面に魔法陣が浮かび上がり、そこから、モンスターが現れた。

「蛾か?」

 俺の目の前には、体長3メートル程の蛾らしきモンスターが浮いていた。

「まぁでも、デカいといっても、モ◯ラには負けるか…」

 蛾モンスターは、特に攻撃してくる事なく、浮かび続けている為、モノクルを取り出して、魔力を流す。

「名前は、ジャイアントモスねぇ… それにしても、動かない理由が分かったよ」

 どうやら、ジャイアントモスのスキルに毒鱗粉とやらがあるので、この鱗粉を撒いているのだろう。だけど、俺の体に変化はない。たぶん、睡眠の霧が防いでくれているのだろう。

「悪いな、ジャイアントモス。どうやらそれは、俺に効かないようだ」

 ジャイアントモスが、届かないほど高くに飛ばれる前に、近づいてから両断する。すると、ジャイアントモスは、呆気なく消えていった。消えた後には、魔石と瓶に入った粉のような物が落ちていた。手にとって見てみる。

「ジャイアントモスの鱗粉… そのまんまだな」

 まぁでも、使い道は分からない為、売却だな。鱗粉をアイテムボックスに入れた後、軽快な音と共に現れた宝箱へむかい、手を置く。
 さてさて、何かいいものがあるかな…

眠れる力ソーン・武具覚醒」

 ふ~ん、これが良さそうだな。

「状態異常無効の腕輪」

 そう言った後、宝箱を開けてから、入っていた腕輪を取り出す。

「どれどれ…」

 モノクルに魔力を流す。

アイテム名:状態異常無効の腕輪
説明:装備した者に、状態異常無効の効果を与える。
希少度:幻想級ファンダズマ

 まぁ、名前通りの効果だった。
 腕輪も、アイテムボックスに入れた後、俺は地上へと戻った。
 いまだに使われていない、あれを買った意味があるのか… まぁ、いっかと、銭湯へ直行する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より

モス◯の体長は、100メートルを越えているようなので、ジャイアントモスは、◯スラからしたら、ゴミですね。
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