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閑話・ラスの過去 10
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話し合いを終え、私は、家に帰ると2人が出迎えてくれた。
ラスの様子も、いつも通りでどこかほっとした。
その後は、ラスとララが作ってくれたご飯を食べて、一緒に過ごした。
◆
翌日、集会が開かれ、私は、昨日得た話を皆に話した。
本来仲間を見捨てた全員が処分の対象になるのだが、今回は、皆子どもだったという事もあり、最年長のリーデルのみ処分の対象になった。
私は、その結果を帰って、ララに教えた。
「そう… 15歳になったら、村から追放なのね…」
「あぁ… すまない…」
「あなたが、謝ることじゃないわ」
ララは、そう言ってくれるが、やっぱり謝らずにいられなかった。
「それに、ある程度予想出来てた事でしょ」
「それは、そうだが…」
「だから、終わった事はもう考えずに、ラスの怪我についてどうするか考えましょう」
「そうだな」
とりあえず、この話はここで終わり、ラスの怪我について話し合った。
◆
ビッグウルフに襲われ、喉に怪我してから早8年の月日が流れた。
お父さんもお母さんも私の為に、色々な薬草などを探したりして手を尽くしてくれたが、未だに喉の怪我は治っていなかった。
因みに、私を突き飛ばしたリーデル君は、3年前に村を出たみたいだ。出てから耳にした話だと、私を見捨てたのが理由で、追放になったようなのだが、結局出ていく前に、私に謝罪してくる事はなかった。
そして、8年たった今でも、あの頃の情景を夢に見て、飛び起きる事がある。その度に、心の奥から沸々沸いてくる気持ちがある。子ども頃には分からなかったが、今ではこれが怒りである事に気づいていたりする。
それと関係あるのか分からないが、あの時にみた文字?みたいな物も、2回ほど目にしていた。それが何なのかも分からないが、心配をかけたくない私は、お父さんやお母さんには話していなかったりする。
それについて1人で考えたり、お母さんの手伝いをしたりして過ごしていた。
今日も、お母さんの手伝いをしながら過ごしていると、
ドーーーーン
「「!?」」
突然の激しい揺れと大きな音が鳴り響いた。
◆
今日は、必要な素材をとりにある場所にむかっていた。
「確か、ここら辺の筈だと思うんだが…」
探索魔法を発動し、その素材を持っている物を探すと、少し進んだ先に、それらしき集団の反応があった。
「たぶん、あれだな…」
私は、奥へと進んでいき、集落を見つけ、ちゃんと素材もあるのを確認する。
「では、とりあえず、手っ取り早く済ませましょうかね」
私は、その集落の真ん中付近に数発の火球を打ち込んだ。
ラスの様子も、いつも通りでどこかほっとした。
その後は、ラスとララが作ってくれたご飯を食べて、一緒に過ごした。
◆
翌日、集会が開かれ、私は、昨日得た話を皆に話した。
本来仲間を見捨てた全員が処分の対象になるのだが、今回は、皆子どもだったという事もあり、最年長のリーデルのみ処分の対象になった。
私は、その結果を帰って、ララに教えた。
「そう… 15歳になったら、村から追放なのね…」
「あぁ… すまない…」
「あなたが、謝ることじゃないわ」
ララは、そう言ってくれるが、やっぱり謝らずにいられなかった。
「それに、ある程度予想出来てた事でしょ」
「それは、そうだが…」
「だから、終わった事はもう考えずに、ラスの怪我についてどうするか考えましょう」
「そうだな」
とりあえず、この話はここで終わり、ラスの怪我について話し合った。
◆
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お父さんもお母さんも私の為に、色々な薬草などを探したりして手を尽くしてくれたが、未だに喉の怪我は治っていなかった。
因みに、私を突き飛ばしたリーデル君は、3年前に村を出たみたいだ。出てから耳にした話だと、私を見捨てたのが理由で、追放になったようなのだが、結局出ていく前に、私に謝罪してくる事はなかった。
そして、8年たった今でも、あの頃の情景を夢に見て、飛び起きる事がある。その度に、心の奥から沸々沸いてくる気持ちがある。子ども頃には分からなかったが、今ではこれが怒りである事に気づいていたりする。
それと関係あるのか分からないが、あの時にみた文字?みたいな物も、2回ほど目にしていた。それが何なのかも分からないが、心配をかけたくない私は、お父さんやお母さんには話していなかったりする。
それについて1人で考えたり、お母さんの手伝いをしたりして過ごしていた。
今日も、お母さんの手伝いをしながら過ごしていると、
ドーーーーン
「「!?」」
突然の激しい揺れと大きな音が鳴り響いた。
◆
今日は、必要な素材をとりにある場所にむかっていた。
「確か、ここら辺の筈だと思うんだが…」
探索魔法を発動し、その素材を持っている物を探すと、少し進んだ先に、それらしき集団の反応があった。
「たぶん、あれだな…」
私は、奥へと進んでいき、集落を見つけ、ちゃんと素材もあるのを確認する。
「では、とりあえず、手っ取り早く済ませましょうかね」
私は、その集落の真ん中付近に数発の火球を打ち込んだ。
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