スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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44話・状況確認

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 街の中に入り、目に見える範囲にあいつの姿はなかった。
 だから一通り近くにいた人に話を聞いてみるが、朝早くとあって、皆忙しそうに動き回っており、誰もみてなく手がかりは掴めなかった。

「無闇に動き回るより、先にシエルたちに遠話してむこうの状況を確認するか。いや、でもな…」

 万が一にでも、あいつを見つけて尾行している最中だったら、今遠話をしてしまうとそれを邪魔してしまう事になる為、少し躊躇ってしまう。
 俺が躊躇っている間に、遠話のブレスレットが反応し出した。
 脇道にそれてから、遠話のブレスレットに魔力を流す。

『こちらシエルだけど、マオとセウンの方はどうなってる?』

「セウンだけど、街に入るのに少し時間がかかったから、今さっき街に入ったばかりだ。それで、入って早々あいつがどこに行ったのか近くの人たちに聞いてみたけど、これといって手がかりは掴めなかったな」

 急に街へ入ろうとした行為があったせいか、いつもと比べて少し念入りに調べられたせいで、入るのに時間がかかってしまった。

『そうなのね。マオの方はどう?』

『儂たちは、シエルと別れてすぐに街の入り口に向かって、怪しい奴を探したのじゃが、それらしき者は見つけられなかったのじゃ。それで今は、人混みに紛れて移動するのではないかと予想して、ラスと一緒に大通りを調べているのじゃ』

『そうなのね』

「シエルたちの方はどうなったんだ?」

 あまり望み薄だが、兵たちが捜索してくれるのかどうか確認してみる。

『私たちの方は…』

 シエルたちがやっていた事を聞いた。

「そ… そうなんだ」

 頼んだ自分が言うのもあれなんだが、まさか、直にこの国の一番トップに話を通すとは思わなかったので、普通に驚いてしまう。

『だから、今から私たちも捜索に加わるから、その前に皆の状況を知っておこうと思って遠話したの』

『そうなんじゃな』

 俺も皆の状況を把握出来たので、

「なら1度皆で集まって、誰がどこを捜索するか決めないか?」

 そう提案してみる。

『そうね。なら、どこに集まる?』

『それなんじゃが、セウンは今、入り口の近くにいるんじゃよな?』

「あぁ、いるぞ」

『なら、儂たちもまだ比較的入り口近くにいるから、そっちの方に集まるのはどうじゃ?』

『それで構わないわ。なら私たちは、すぐそっちにむかうわね』

「分かった。なら俺はここで待っているから、皆気をつけて来てくれ」

『了解』 『了解じゃ』

 ここで遠話を終了する。
 俺は、皆がここに集まる間、もう一度近くの人たちに話を聞いて回った。
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