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45話・覚悟の上
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皆がここに集まる間、もう一度あいつの事について何か知らないか話を聞いて回った。
だが、結局何の成果もあげられず、そうこうしている内に、
「お、いたのじゃ」
聞きた事のある声がした。
その方を向いてみるとマオとラスが小走りで、こっちにやって来ていた。
「待たせたのじゃ」
「お待たせしました、セウンさん」
「いや、集まるように提案したのは俺だし、それは全然構わないよ」
「それなら良かったのじゃ。それで、シエルたちはやっぱりまだ来てないのかの?」
「あぁ、まだだな」
マオたちの方が近かったみたいだから、必然的にそうなってしまうだろう。
「まぁでも、もう少ししたら来るんじゃないか?」
「そうじゃな。なら、あっちの方で待つとしようかの」
「そうだな」
入り口近くのすぐ目につく場所に移動し、そこでシエルたちが来るのを待つ事にした。
◆
場所を移動して、マオについて来ていたラスに話しかける。
「そう言えば、今日はシエルたちと訓練する予定だったんだろ? 何か変な事に巻き込んでしまったみたいで何だか悪いな、ラス」
「いえ、気にしないで下さい。訓練はいつでも出来ますから」
「そうか。そう言って貰えると助かるよ。でも、どうしてラスはついてきたんだ?」
正直なところ、ラスまで同行していると思っていなかった為、聞いてみる。
「え!! ご迷惑でしたか?」
「あ、いや、そう言う訳じゃないぞ」
「そうですか。なら、どういう事ですか?」
「いやな。今回探している奴は、危険人物だからな。もしかしたら、自分の身に危険が及ぶかもしれないから、少し気になってな」
「その事ですか。それなら覚悟の上です。ここでは、たくさんの人たちにお世話になってます。だから、そんな危ない人が何をしに来たのかは分かりませんが、もし私がお世話になった人たちに危害を加えるというのなら、未然に防ぎたいですし、少しでも皆さんの役にも立ちたかったんです。だから、セウンさん。私も捜索に加わらせてくれませんか?」
ラスの気持ちは伝わった。
「そうか。覚悟があるなら、俺からこれ以上言う事はないよ。それに、捜索については、逆にこっちからお願いしたいくらいだよ。だから、ラス。そいつを探すのをお願いしてもいいか?」
「はい。任せて下さい!!」
「ありがとう。でも、本当に気を付けてくれよ」
「はい!!」
「セウンよ。そこは儂らもついているのだから、安心するのじゃ」
「…そうだな」
少し心配な所がない訳ではないが、マオたちの実力は申し分ないし、あいつがどの程度の力を持っているのか分からないが、そうおくれを取る事はないだろう。
だが、結局何の成果もあげられず、そうこうしている内に、
「お、いたのじゃ」
聞きた事のある声がした。
その方を向いてみるとマオとラスが小走りで、こっちにやって来ていた。
「待たせたのじゃ」
「お待たせしました、セウンさん」
「いや、集まるように提案したのは俺だし、それは全然構わないよ」
「それなら良かったのじゃ。それで、シエルたちはやっぱりまだ来てないのかの?」
「あぁ、まだだな」
マオたちの方が近かったみたいだから、必然的にそうなってしまうだろう。
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「そうだな」
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「いえ、気にしないで下さい。訓練はいつでも出来ますから」
「そうか。そう言って貰えると助かるよ。でも、どうしてラスはついてきたんだ?」
正直なところ、ラスまで同行していると思っていなかった為、聞いてみる。
「え!! ご迷惑でしたか?」
「あ、いや、そう言う訳じゃないぞ」
「そうですか。なら、どういう事ですか?」
「いやな。今回探している奴は、危険人物だからな。もしかしたら、自分の身に危険が及ぶかもしれないから、少し気になってな」
「その事ですか。それなら覚悟の上です。ここでは、たくさんの人たちにお世話になってます。だから、そんな危ない人が何をしに来たのかは分かりませんが、もし私がお世話になった人たちに危害を加えるというのなら、未然に防ぎたいですし、少しでも皆さんの役にも立ちたかったんです。だから、セウンさん。私も捜索に加わらせてくれませんか?」
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「そうか。覚悟があるなら、俺からこれ以上言う事はないよ。それに、捜索については、逆にこっちからお願いしたいくらいだよ。だから、ラス。そいつを探すのをお願いしてもいいか?」
「はい。任せて下さい!!」
「ありがとう。でも、本当に気を付けてくれよ」
「はい!!」
「セウンよ。そこは儂らもついているのだから、安心するのじゃ」
「…そうだな」
少し心配な所がない訳ではないが、マオたちの実力は申し分ないし、あいつがどの程度の力を持っているのか分からないが、そうおくれを取る事はないだろう。
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