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42話・お礼
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どうやら、僕が寝ている間に、王城に到着したようだ。
僕はそのまま、シャーロットに連れられ、王城の中に入っていく。物珍しげに、辺りを見ながらシャーロットに着いていくと、
「ノーリ、着きましたよ。」
気づけば、扉の前に立っていた。
コンッコンッ
「誰だ?」
「シャーロットです。ノーリを連れてきました。」
「…入っていいぞ。」
「失礼します!!」
シャーロットは、中へ入っていく。
僕も、後に続いて、
「し… 失礼します!!」
部屋の中へと、入っていく。
中には、4人の男性がいた。正面に、貫禄のある男性が座っている。たぶん、この人が国王様だろうと察する。その人の後ろには、鎧を着こんだ強そうな男性とその男性より少し歳のとった賢そうな男性が控えていた。そして、それとは別に、優しそうな男性が別の椅子に座っていた。
僕は、すぐにしゃがみ臣下の礼をとるが、シャーロットは、何故か、国王様の前の椅子に座った。
「顔をあげよ。正式な謁見ではないなら、そこまで畏まる必要もない。」
「は… はい!!」
僕は、顔をあげる。
「こっちにきて、座りなさい。」
「は… はい!!」
僕は、言われた通り立ち上がりが、空いている椅子がない。まぁ、座る場所がない訳ではないが、どうしようかと思ったが、
「ノーリ、こっちです!!」
シャーロットが手招きしてくる。僕は、少しためらった後、横に座る。
「…それじゃあ、一応自己紹介をしておこうか。私が、この国の国王であるバシレウス・ウォン・オベリスタだ。そして、後ろの2人が…」
「騎士団団長のリッターだ。」
と、強そうな男性が
「私は、この国の宰相をしています、テスタと申します。」
と、賢そうな男性が
「私は、ペール・フォン・オジリスです。」
と、優しそうな男性が自己紹介をしてくれる。
「ぼ… 僕は、ノーリと言います。」
僕も、すぐに自己紹介し返す。
「それじゃあ、本題に移ろうか。まずは、お礼を言わせてくれ。娘を助けてくれて、ありがとう。」
「私からも、言わせて欲しい。本当に、ありがとう。」
2人が、僕に頭を下げてくる。
「ふ… 2人とも、頭を上げて下さい!!」
僕は、慌てて頭を上げて貰う。
すると、ふと疑問に思った事を呟いてしまう。
「あれ? でも、何でペール様まで?」
ん、ペール・フォン・オジリス… オジリス?
どこかで、聞いた事が…
「あぁ、私は、アネモスの父親だよ、ノーリ君。それに、私に様付けはいらないよ。ノーリ君は、娘の命の恩人だしね。」
「アネモスさんの親御さんですか!!」
そう言えば、今思うと、アネモスさんって、オジリスだったな。僕が、納得していると、
「さて、礼も伝えた事だし、テスタ!!」
「はい。」
テスタさんが、テーブルの上に袋を置く。
「こ… これは何なのでしょうか?」
「私からの、謝礼だよ。あぁ、ちゃんと私の個人の資産だから、気にせずに、受け取ってくれ。」
「あ、これは私からね。」
「え…」
ペールさんも、袋を取り出して、テーブルの上に置く。受け取るべきか迷っていると、シャーロットが僕の手を握る。
「ノーリ、迷わずに受け取って下さい。貴方は、それ程の事をしたんです!!」
「こらシャーロット、お前が言う事ではないわ!!」
「お父様…」
「でも、確かに娘の言う通りだ。君が助けてくれたおかげで、娘とこうして話す事も出来ているんだ。これは、正当な報酬だ。」
「分かりました。受け取らせて頂きます!!」
僕は、深々と頭を下げ、袋を受け取った。
僕はそのまま、シャーロットに連れられ、王城の中に入っていく。物珍しげに、辺りを見ながらシャーロットに着いていくと、
「ノーリ、着きましたよ。」
気づけば、扉の前に立っていた。
コンッコンッ
「誰だ?」
「シャーロットです。ノーリを連れてきました。」
「…入っていいぞ。」
「失礼します!!」
シャーロットは、中へ入っていく。
僕も、後に続いて、
「し… 失礼します!!」
部屋の中へと、入っていく。
中には、4人の男性がいた。正面に、貫禄のある男性が座っている。たぶん、この人が国王様だろうと察する。その人の後ろには、鎧を着こんだ強そうな男性とその男性より少し歳のとった賢そうな男性が控えていた。そして、それとは別に、優しそうな男性が別の椅子に座っていた。
僕は、すぐにしゃがみ臣下の礼をとるが、シャーロットは、何故か、国王様の前の椅子に座った。
「顔をあげよ。正式な謁見ではないなら、そこまで畏まる必要もない。」
「は… はい!!」
僕は、顔をあげる。
「こっちにきて、座りなさい。」
「は… はい!!」
僕は、言われた通り立ち上がりが、空いている椅子がない。まぁ、座る場所がない訳ではないが、どうしようかと思ったが、
「ノーリ、こっちです!!」
シャーロットが手招きしてくる。僕は、少しためらった後、横に座る。
「…それじゃあ、一応自己紹介をしておこうか。私が、この国の国王であるバシレウス・ウォン・オベリスタだ。そして、後ろの2人が…」
「騎士団団長のリッターだ。」
と、強そうな男性が
「私は、この国の宰相をしています、テスタと申します。」
と、賢そうな男性が
「私は、ペール・フォン・オジリスです。」
と、優しそうな男性が自己紹介をしてくれる。
「ぼ… 僕は、ノーリと言います。」
僕も、すぐに自己紹介し返す。
「それじゃあ、本題に移ろうか。まずは、お礼を言わせてくれ。娘を助けてくれて、ありがとう。」
「私からも、言わせて欲しい。本当に、ありがとう。」
2人が、僕に頭を下げてくる。
「ふ… 2人とも、頭を上げて下さい!!」
僕は、慌てて頭を上げて貰う。
すると、ふと疑問に思った事を呟いてしまう。
「あれ? でも、何でペール様まで?」
ん、ペール・フォン・オジリス… オジリス?
どこかで、聞いた事が…
「あぁ、私は、アネモスの父親だよ、ノーリ君。それに、私に様付けはいらないよ。ノーリ君は、娘の命の恩人だしね。」
「アネモスさんの親御さんですか!!」
そう言えば、今思うと、アネモスさんって、オジリスだったな。僕が、納得していると、
「さて、礼も伝えた事だし、テスタ!!」
「はい。」
テスタさんが、テーブルの上に袋を置く。
「こ… これは何なのでしょうか?」
「私からの、謝礼だよ。あぁ、ちゃんと私の個人の資産だから、気にせずに、受け取ってくれ。」
「あ、これは私からね。」
「え…」
ペールさんも、袋を取り出して、テーブルの上に置く。受け取るべきか迷っていると、シャーロットが僕の手を握る。
「ノーリ、迷わずに受け取って下さい。貴方は、それ程の事をしたんです!!」
「こらシャーロット、お前が言う事ではないわ!!」
「お父様…」
「でも、確かに娘の言う通りだ。君が助けてくれたおかげで、娘とこうして話す事も出来ているんだ。これは、正当な報酬だ。」
「分かりました。受け取らせて頂きます!!」
僕は、深々と頭を下げ、袋を受け取った。
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