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21 笑え
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「…あれ?」
朝日とともに目を覚ましたサーシャは、違和を感じ、辺りを見回した。少しだけ考え、自分のいる場所がおかしいのだと気付く。
「ベッドの上?」
サーシャはベッドの上にいた。寝ぼけている頭で昨日の記憶をたどる。ソファーの上で寝ていた筈だった。キョロキョロと辺りを見渡す。
「起きたなら、着替えて来い」
そう答えたのは、ユリウスだった。声の方を見えれば、すでに机で仕事をしていた。
「王子、どうして私、こっちに寝てるんですか?」
「寝ぼけて移動したんじゃないか?」
「え?も、もしかして、…王子と同じベッドで寝たんですか?」
「憶えてないな」
「…」
「それより、部屋に戻って着替えをしてこい。戻ってくるときは、ハリオを連れて正面から入れ」
「え?」
「その方が自分の部屋にいたように見える」
「なるほど」
「早く行ってこい。お前たちがそろったところで、報告することがある」
「…すぐに行ってきます」
まだ聞きたいことはあったが、そんな場合ではないとサーシャは頷く。そして、隠し戸から部屋に戻った。そんな背中を見送って、オースが言う。
『素直じゃないな、ユリウス。サーシャが寝てすぐに、ベッドまで運んであげて、自分はソファーにいたくせに。しかも、あんまり寝てないくせに』
「おい、スチャ、何か言ったか?」
『まあ、うちのサーシャは可愛いから無理もないけどね』
「…昨日も言ったが、俺にはお前の言葉がわからないんだ」
『そんなこと、わかってますよ~だ』
オースがユリウスに向けてそう言う。ユリウスは鳴き声の意味が分からず、睨むようにオースを見た。オースは優雅に部屋の中を旋回する。そんなオースにユリウスは小さくため息をついた。
しばらくして、控えめなノック音が聞こえる。
「ユリウス王子、ハリオです。サーシャ様をお連れしました」
「入れ」
「お待たせしてすみません」
サーシャは入ってくるとすぐに頭を下げた。ハリオも続いて部屋に入る。静かに扉を閉めた。
「報告がある。そこに座れ。ハリオも徹夜明けだが、話を聞いていけ」
「一晩の徹夜くらいどうってことないです」
「いや、話を聞いたら仮眠を取れ」
「大丈夫です」
「俺に反論する気か?」
「…いいえ。かしこまりました」
ユリウスとハリオのやり取りを耳に入れながら、サーシャはソファーに座った。ハリオはサーシャの横に立つ。
ユリウスは手を止めて2人を見た。
「鴉から報告があった。昨日の賊に関してだ」
「え?」
「結論から言おう。賊は、自害した」
「自害…」
「ああ。朝から気分のいい話でなくて悪いが情報を共有しておきたい」
「…はい」
突然の不穏な言葉に、頷くだけで精一杯だった。オースが不安そうにサーシャの名前を呼ぶ。安心させるように小さく頷いた。
「奥歯に仕込んだ毒で死んだ。身元は今、調べさせている」
「自害したとなると、単に金で雇われたという可能性は少なそうですね」
「ああ。金を得るために死ぬ人間はいない。それに、奥歯に毒を仕込み、いつでも自害できるようにしていた点から考えて、雇い主に相当の忠誠を誓っていると考えられる」
ユリウスの言葉にハリオは頷いた。話についていけないサーシャを置き去りにし、2人は話を続ける。
「サーシャ様が狙われたのはなぜでしょう?」
「昨日、こいつにも言ったが可能性は2つある。1つは第二王子の想い人だから。もう1つは動物の声が聞こえるから。前者だった場合、俺は、こいつがいるため仕事が手につかないことになっている。つまり、ヴォルス将軍をはじめ、俺を国王にしたいと考える連中が黒幕である可能性が高い。後者の場合は、俺に力を持たせたくない連中、つまり兄上を推す派である可能性が高い」
「…なるほど。黒幕は絞り込めないということですね」
「ただ、鴉の話では、見つかってすぐ、抵抗することなく毒を飲んだそうだ」
「それは…」
ハリオの顔が青白くなる。そんな反応にユリウスは表情を変え、小さく頷いた。
「ああ。…あまりに忠誠が過ぎる」
「…どういう意味ですか?」
ようやくサーシャが声を出した。そんなサーシャにユリウスはわかるようにかみ砕いて伝える。
「これが、抵抗をして、それでも逃げ切れなかった結果なら疑わない。拷問を恐れて自害を選んだとも考えられるから。けれど、賊は、抵抗せず自害した。どうしてか」
「どうして、ですか?」
「万が一でも捕まって、自害する術を奪われることを恐れたから、だと考えられる」
「どういう意味でしょうか?」
「つまり、万が一でも雇い主の名を話してしまうことを恐れたんだ。…その行為自体が、自分の命より雇い主を優先したことを示唆している。自分より雇い主を守る輩がこの世にどのくらいいるか。…そうはいない」
「…」
「もし、この国の軍事のトップであるヴォルス将軍の差し金だとしても、少しの抵抗もせず、自害するほど忠誠心がある部下がいるとは考えにくい。しかも2階まで壁を伝って登り、俺の剣を受け止められる腕がある人物」
「…」
「幼いころから特殊な訓練を受け、忠誠を植え付けられてきた人物」
「…そんな人、いるんですか?」
サーシャの問いに、ユリウスは頷いた。少しだけ躊躇うそぶりを見せる。けれど、ゆっくり口を開いた。
「国王、王妃、もしくは第一王子。王族に関連する人物なら十分に考えられる」
出された名にすぐには反応できなかった。頭がゆっくり理解をする。サーシャは、自分の身体から力が抜けていくのがわかった。
座っていてよかった。立っていたら、きっと倒れていただろう。ようやく、ハリオの顔色の意味がわかる。
「けれど、ユリウス王子。…それはあくまで、可能性です」
冷静にハリオがそう告げる。けれど、その声は震えていた。
「ああ。もちろん。人の気持ちは理屈ではない。それに、雇い主はその3人の誰かだとしても、指示したのは別、とも考えられる」
「…」
目の前が白くなっていく。サーシャは離れていきそうになる意識を必死で掴んだ。倒れている場合ではない。
「…私は、どうしたら、いいですか?」
どうしたらいいのか、考えることすらできなかった。真っ暗な世界に一人置いて行かれたような気になる。必死で袖を掴もうと、ユリウスを見た。
ユリウスは、まっすぐサーシャを見ていた。表情もいつもと変わらない。そんなユリウスを見て、サーシャは怖くなる。先ほどまでの恐怖とはまた別の恐怖だ。
悲しいと思った。表情すら変わらないユリウスが悲しいと。
だからこそ、サーシャは何かしたかった。何もできないことはわかっている。けれど、できることがあるのなら、何でもしたいと思った。
「今までどおりに。いや、今まで以上に俺といろ。俺といる限り、不穏分子は鴉と俺が排除する」
「…私に、…私にできることは何ですか?」
「笑え」
「え?」
予想もしなかった言葉に思わず変な声が出る。ユリウスは丁寧にサーシャを見て告げた。
「何事もなかったかのように笑え。こんなことどうってことない、って顔で過ごすんだ。そうすれば、相手は過激になる。過激になれば、ボロが出る」
「…」
「俺が守ってやる。だから、お前は安心して、いつもどおり笑っていればいい」
「……はい」
サーシャは頷くと、両頬を無理やり持ち上げた。自分でもわかる不格好な笑み。けれど、それで十分だ、というようにユリウスは一つ頷く。
「ハリオ」
「はい」
「このことは、誰にも言うな。同僚だろうが、上司だろうが、誰も信じるな」
「分かりました」
「それから、俺に忠誠を誓うな」
「…ユリウス王子?」
「俺を守って死ぬな。こいつを守ればそれでいい」
ピンと線を張ったように鋭い空気が流れた。ハリオはまっすぐにユリウスの目を見る。そして、静かに首を横に振った。
「誰に、どのくらい忠誠を誓うかは、自分の心にのみ従います。誰の指図も受けません」
「……俺に逆らう気か?」
「ええ」
ハリオはそう言い切った。しばらくどちらも視線を外さず、どちらも言葉を発しなかった。
「…勝手にしろ」
投げ捨てるようにユリウスが言う。そんなユリウスにハリオは笑みを浮かべた。
「承知しました」
朝日とともに目を覚ましたサーシャは、違和を感じ、辺りを見回した。少しだけ考え、自分のいる場所がおかしいのだと気付く。
「ベッドの上?」
サーシャはベッドの上にいた。寝ぼけている頭で昨日の記憶をたどる。ソファーの上で寝ていた筈だった。キョロキョロと辺りを見渡す。
「起きたなら、着替えて来い」
そう答えたのは、ユリウスだった。声の方を見えれば、すでに机で仕事をしていた。
「王子、どうして私、こっちに寝てるんですか?」
「寝ぼけて移動したんじゃないか?」
「え?も、もしかして、…王子と同じベッドで寝たんですか?」
「憶えてないな」
「…」
「それより、部屋に戻って着替えをしてこい。戻ってくるときは、ハリオを連れて正面から入れ」
「え?」
「その方が自分の部屋にいたように見える」
「なるほど」
「早く行ってこい。お前たちがそろったところで、報告することがある」
「…すぐに行ってきます」
まだ聞きたいことはあったが、そんな場合ではないとサーシャは頷く。そして、隠し戸から部屋に戻った。そんな背中を見送って、オースが言う。
『素直じゃないな、ユリウス。サーシャが寝てすぐに、ベッドまで運んであげて、自分はソファーにいたくせに。しかも、あんまり寝てないくせに』
「おい、スチャ、何か言ったか?」
『まあ、うちのサーシャは可愛いから無理もないけどね』
「…昨日も言ったが、俺にはお前の言葉がわからないんだ」
『そんなこと、わかってますよ~だ』
オースがユリウスに向けてそう言う。ユリウスは鳴き声の意味が分からず、睨むようにオースを見た。オースは優雅に部屋の中を旋回する。そんなオースにユリウスは小さくため息をついた。
しばらくして、控えめなノック音が聞こえる。
「ユリウス王子、ハリオです。サーシャ様をお連れしました」
「入れ」
「お待たせしてすみません」
サーシャは入ってくるとすぐに頭を下げた。ハリオも続いて部屋に入る。静かに扉を閉めた。
「報告がある。そこに座れ。ハリオも徹夜明けだが、話を聞いていけ」
「一晩の徹夜くらいどうってことないです」
「いや、話を聞いたら仮眠を取れ」
「大丈夫です」
「俺に反論する気か?」
「…いいえ。かしこまりました」
ユリウスとハリオのやり取りを耳に入れながら、サーシャはソファーに座った。ハリオはサーシャの横に立つ。
ユリウスは手を止めて2人を見た。
「鴉から報告があった。昨日の賊に関してだ」
「え?」
「結論から言おう。賊は、自害した」
「自害…」
「ああ。朝から気分のいい話でなくて悪いが情報を共有しておきたい」
「…はい」
突然の不穏な言葉に、頷くだけで精一杯だった。オースが不安そうにサーシャの名前を呼ぶ。安心させるように小さく頷いた。
「奥歯に仕込んだ毒で死んだ。身元は今、調べさせている」
「自害したとなると、単に金で雇われたという可能性は少なそうですね」
「ああ。金を得るために死ぬ人間はいない。それに、奥歯に毒を仕込み、いつでも自害できるようにしていた点から考えて、雇い主に相当の忠誠を誓っていると考えられる」
ユリウスの言葉にハリオは頷いた。話についていけないサーシャを置き去りにし、2人は話を続ける。
「サーシャ様が狙われたのはなぜでしょう?」
「昨日、こいつにも言ったが可能性は2つある。1つは第二王子の想い人だから。もう1つは動物の声が聞こえるから。前者だった場合、俺は、こいつがいるため仕事が手につかないことになっている。つまり、ヴォルス将軍をはじめ、俺を国王にしたいと考える連中が黒幕である可能性が高い。後者の場合は、俺に力を持たせたくない連中、つまり兄上を推す派である可能性が高い」
「…なるほど。黒幕は絞り込めないということですね」
「ただ、鴉の話では、見つかってすぐ、抵抗することなく毒を飲んだそうだ」
「それは…」
ハリオの顔が青白くなる。そんな反応にユリウスは表情を変え、小さく頷いた。
「ああ。…あまりに忠誠が過ぎる」
「…どういう意味ですか?」
ようやくサーシャが声を出した。そんなサーシャにユリウスはわかるようにかみ砕いて伝える。
「これが、抵抗をして、それでも逃げ切れなかった結果なら疑わない。拷問を恐れて自害を選んだとも考えられるから。けれど、賊は、抵抗せず自害した。どうしてか」
「どうして、ですか?」
「万が一でも捕まって、自害する術を奪われることを恐れたから、だと考えられる」
「どういう意味でしょうか?」
「つまり、万が一でも雇い主の名を話してしまうことを恐れたんだ。…その行為自体が、自分の命より雇い主を優先したことを示唆している。自分より雇い主を守る輩がこの世にどのくらいいるか。…そうはいない」
「…」
「もし、この国の軍事のトップであるヴォルス将軍の差し金だとしても、少しの抵抗もせず、自害するほど忠誠心がある部下がいるとは考えにくい。しかも2階まで壁を伝って登り、俺の剣を受け止められる腕がある人物」
「…」
「幼いころから特殊な訓練を受け、忠誠を植え付けられてきた人物」
「…そんな人、いるんですか?」
サーシャの問いに、ユリウスは頷いた。少しだけ躊躇うそぶりを見せる。けれど、ゆっくり口を開いた。
「国王、王妃、もしくは第一王子。王族に関連する人物なら十分に考えられる」
出された名にすぐには反応できなかった。頭がゆっくり理解をする。サーシャは、自分の身体から力が抜けていくのがわかった。
座っていてよかった。立っていたら、きっと倒れていただろう。ようやく、ハリオの顔色の意味がわかる。
「けれど、ユリウス王子。…それはあくまで、可能性です」
冷静にハリオがそう告げる。けれど、その声は震えていた。
「ああ。もちろん。人の気持ちは理屈ではない。それに、雇い主はその3人の誰かだとしても、指示したのは別、とも考えられる」
「…」
目の前が白くなっていく。サーシャは離れていきそうになる意識を必死で掴んだ。倒れている場合ではない。
「…私は、どうしたら、いいですか?」
どうしたらいいのか、考えることすらできなかった。真っ暗な世界に一人置いて行かれたような気になる。必死で袖を掴もうと、ユリウスを見た。
ユリウスは、まっすぐサーシャを見ていた。表情もいつもと変わらない。そんなユリウスを見て、サーシャは怖くなる。先ほどまでの恐怖とはまた別の恐怖だ。
悲しいと思った。表情すら変わらないユリウスが悲しいと。
だからこそ、サーシャは何かしたかった。何もできないことはわかっている。けれど、できることがあるのなら、何でもしたいと思った。
「今までどおりに。いや、今まで以上に俺といろ。俺といる限り、不穏分子は鴉と俺が排除する」
「…私に、…私にできることは何ですか?」
「笑え」
「え?」
予想もしなかった言葉に思わず変な声が出る。ユリウスは丁寧にサーシャを見て告げた。
「何事もなかったかのように笑え。こんなことどうってことない、って顔で過ごすんだ。そうすれば、相手は過激になる。過激になれば、ボロが出る」
「…」
「俺が守ってやる。だから、お前は安心して、いつもどおり笑っていればいい」
「……はい」
サーシャは頷くと、両頬を無理やり持ち上げた。自分でもわかる不格好な笑み。けれど、それで十分だ、というようにユリウスは一つ頷く。
「ハリオ」
「はい」
「このことは、誰にも言うな。同僚だろうが、上司だろうが、誰も信じるな」
「分かりました」
「それから、俺に忠誠を誓うな」
「…ユリウス王子?」
「俺を守って死ぬな。こいつを守ればそれでいい」
ピンと線を張ったように鋭い空気が流れた。ハリオはまっすぐにユリウスの目を見る。そして、静かに首を横に振った。
「誰に、どのくらい忠誠を誓うかは、自分の心にのみ従います。誰の指図も受けません」
「……俺に逆らう気か?」
「ええ」
ハリオはそう言い切った。しばらくどちらも視線を外さず、どちらも言葉を発しなかった。
「…勝手にしろ」
投げ捨てるようにユリウスが言う。そんなユリウスにハリオは笑みを浮かべた。
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