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とても面白い作品でした。
とくに最初の復讐はとても良かった。
被害者の方の立場に立ったとても筋の通っていて納得のいく物でした。
私も長年生きていますが不条理なことは山ほどありました。
作中でもかかれていましたが「復讐はなにも生まない……」という言葉は自身がそれほどの不幸もしくは不条理なめにあったことのない人および想像力が欠如している人物の戯れ言です。
しかし、一点だけ腑に落ちなかったのは副団長の処罰です。
もう次期国王は確定している人物に刃を向けたと言うことは、「国家反逆罪」を問われるほどの重罪です。
それこそクーデターと同じで一族郎党皆殺しが当たり前でしょう。
それが訓告あたりですんでしまっては、今までの筋の通っていた話の腰を折ってしまうと思います。
せめて生涯幽閉で地下牢にでもほおり込む位はした方が、ケジメが付いたと愚考します。
それ以外はとても理想的な展開でとても面白かったです。
面白かった!!んですけど、自分の読み落としかもしれませんが、理解が追いつかない箇所が所々ありました。
思わせぶりな公爵の弁護士。彼は大活躍でした。宰相に個人的恨みがあるそうだけれど、何だったのか。
公爵家の親族らしい話が出ましたが、もしかして辺境伯の変装かな、と邪推したりもしました。
そして、レガリア。多分、これが時間を遡らせる魔法道具で、番人という人身御供を要する国宝だと思うのですが、正確にはわかりませんでした。王が遡りの代償を払ったのかな、と推察できたのですが、定かではありません。
前世で、王の腕で死ぬ王太子に謝っていたことから、もしかしてミゲルが王族を追い詰めて、拷問し?王が国宝のことを話して、国宝が使用されたのかな、と思いました。
また、最後の辺境伯の姉、で終わるシーン。辺境伯が元王都にいるのは、レガリアがそこにあるからということで、転生することがあらかじめわかっていたということなのか、これもまたレガリアの機能の一つ?最後の最後で、??でした。
終わり?