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崩壊編
単眼の青年と幼い指揮官
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籠城戦は続く。
ヴァルゴの言葉に意気消沈の周囲とは逆に、本当の作戦を知る三人はそのテンションを上げていく。
やがてそれは到着する。
最初に見えたのは大量のスケルトンだった。
あれは手紙の中にあったアルタイルのスケルトンだろう。
そこに城塞都市を攻めていた自警団と教師陣、その城塞都市にいた戦士達が加わる。
その姿を確認して三人は弾かれたように駆け出した。
ロザリンドは学校内の者に伝える。
「援軍が来たわ!! 敵に打ち勝つ最後の機会よ!! 防御壁を開けて!! 戦える者は私に続くの!!」
そして防御壁の外へと飛び出した。
ロザリンドの刀がゴーレムを斬り飛ばす。
リアーナのハルバードと魔法がゴーレムを破壊する。
タックルベリーの魔法がゴーレムを撃つ。
その三人に学校の人員が続くのだった。
そしてその反対側ではビスマルクがスケルトンと共に先陣を切っていた。
ビスマルクの突進はゴーレムなどでは止められない。
「ウォォォォォォォッ!!」
雄叫びと共に鋭い爪が繰り出された。まるで紙のようにゴーレムを切り裂き進んでいく。
そしてヴイーヴル。その大剣クレイモアを一度振り回すと複数のゴーレムが同時に破壊された。
「あらあら、ゴーレムって弱いのね~」
少し離れた位置では……
「凄いね~みんな」
俺とベルベッティアはその光景を遠くから眺めていた。そしてアルタイルも。
すぐに離脱出来るように飛竜も従えている。
「本当ね、負ける要素なんて全く無いように見える」
ベルベッティアは言う。
「わたくしも参加したいですわ」
「ダメだぞ。護衛だってちゃんとした役割なんだから。そもそもシノブを守るってかなりの重大任務だからな」
俺の護衛としてリコリスとユリアンも。ヴォルフラムがいないからすまんなぁ。
そして遠目から見て、明らかに異常な場所があった。
あそこだけみんな避けているように見える。ポッカリと空いた空白地帯。
リコリスもユリアンも俺みたいな普通の人間より格段に目は良い。
「多分、あそこにいるのがヴァルゴですわ。金色の髪をした大男が見えますもの」
「だろうな。相当に強いぞ。近くにロザリンドとリアーナの姿も見える……当たるぞ」
ユリアンの言葉に俺は息をのむ。
三人共……絶対に死ぬんじゃねぇぞ。
★★★
ここからはリアーナやロザリンドの視点。
「おうっ、また出て来てくれたな。でも大丈夫か? お前等がここに出て来て」
ヴァルゴの元へ最初に飛び込んだのはロザリンドだった。
鋭い踏み込みからの激しい打ち込み。
ヴァルゴは大鉈で受け止める。
そこにリアーナの突きが加わる。
ヴァルゴは相当に強い。ロザリンドとリアーナ、二人の攻撃を同時に凌いでいた。そして大鉈での反撃。
それを二人とも武器で受け止める。見るからに重い攻撃を受け止める二人も相当に強い。
金属と金属がぶつかる嫌な音。一瞬の間も無く響き続ける。
「お前等、殺すには惜しい逸材だ。降伏して俺の下に付けよ。そうすりゃ誰も殺さないでいてやるからよ」
二人は何も答えない。
そして攻撃の手も緩めない。
「俺の話を聞いていたのか? 避難通路にはゴーレムが何千もいるぞ。もうお前等に勝つ見込みは無いんだよ」
打ち合うヴァルゴにはまだ余裕が見えた。
「諦めろ。俺の仲間になれ。な?」
ロザリンドは後ろに飛び退く。そのロザリンドの穴を埋めるようにタックルベリーの炎の矢が打ち込まれた。
魔法の火矢を大鉈で弾き、ヴァルゴはさらに言葉を続ける。
「そっちの若い魔法使い、お前も仲間になれよ。悪いようにはしねぇからよ」
「いい加減うるさいわね」
ロザリンドは小さく呟いた。
その囁きに続くのは魔法の詠唱。魔道書を必要としない詠唱魔法。
そして再度、ヴァルゴに刀を振り下ろす。同時にリアーナは後ろに飛び退いた。
「おっ、やっと反応してくれたか」
ヴァルゴはその一撃を大鉈で受け止めた。その瞬間である。突風がロザリンドを中心に巻き起こる。そして突風に鮮血が飛ぶ。
「これは……お前、こんな技を隠し持っていやがったのか……」
ヴァルゴの大鉈を持つ手が血で濡れている。
そして周囲にいたゴーレムも斬り裂かれ地面へと転がる。
さらにロザリンドの連撃。
ロザリンドが攻撃を繰り出す度に突風は起き、ヴァルゴの肥大した筋肉を斬り裂いていく。
これは四年前のロザリンドでは不可能だった。
攻撃魔法を武器に付加する、魔法剣という技術。
今、ロザリンドは刀に付加した魔法、風の刃でヴァルゴを攻撃しているのだ。
「ますます仲間にしたくなったぞ!!」
しかし自分の傷などお構いなしにヴァルゴは攻撃を繰り出す。風の刃ではその筋肉を深い所まで斬る事は出来ていないようだった。
「避けて!!」
今度はリアーナだ。
その言葉にロザリンドはヴァルゴと間合いを取る。
リアーナの魔法。高速の目にも留まらない衝撃波がヴァルゴを弾き飛ばす。そして弾き飛ばした先、タックルベリーが雷球を落とす。
さらにロザリンドとリアーナ、二人で追撃。
ヴァルゴにも多少のダメージはあるだろうが、その力はまだまだ衰えない。
戦いはまだまだ続いていく。
★★★
「凄いですわ……三人とも……」
「ああ、俺達も強くなったつもりだったけど……なかなか差は縮まらないな」
「なになに、そんなに凄いの? 全然、見えないんだけど!!」
それはリコリスとユリアン、二人同時だった。
二人は一瞬にして俺の背後に回る。
「ちょ、二人とも……」
俺は後ろを振り返った。その視線の先。
男がいた。青い肌の青年。しかも金色の髪。さらに金色の大きな瞳は単眼だった。
俺の肩に乗っていたベルベッティアはすでに駆け出している。助けを求める為に。
「お前達は何だ?」
単眼の青年は言う。
「それを僕が答えたら、あなた達が何者か教えてくれる?」
「そうか」
青年は一歩足を進める。
その青年の前、遮るようにアルタイルも立つ。
「……」
「こちらに戦う気は無い。王立学校破壊は失敗した」
「あなたはヴァルゴって男の仲間でしょう? そっちに戦う気は無くても、僕達があなたを無事に帰すと思う?」
青年は俺達の姿を見て言う。
「確かに少し厄介そうだ。子供も多いが、随分と鍛えられているのだろう。そこで取引をしようじゃないか」
「話は聞くけど」
「俺はヴァルゴを連れ帰り、この王立学校から手を引く。その代わりお前達は俺達に手を出すな」
「ヴァルゴは倒す。そしてあなたも倒す」
「現時点でお前達の方が有利かも知れないな。しかし俺とヴァルゴ、死ぬまで抵抗をしたら状況はどうなるか分からないぞ。それにお前達の仲間も何人かは道連れに出来るな」
ちっ、この野郎、痛いトコを突いて来やがんな。
コイツもアリエリ、ヴァルゴと同格に見るべきだろう。それが今ここに加わったら、倒せたとしても相当の被害が出る事が予想される。
「……さっさと連れて行ってよ」
「ああ、そうさせてもらう」
「……」
「……見た目は幼いが……お前が指揮官だな?」
「馬鹿じゃない。こんな子供みたいな指揮官なんているわけでしょ。僕はただの迷子だよ」
青年は小さく笑った。そしてその姿を消す。
「シノブ……あれで良かったの?」
「あの男の言ってた通り、やりあったらこっちも無事じゃ済まないよ」
「でもアイツ等を野放しにしてたら危険じゃないか?」
「もちろん次に会った時はブッ飛ばしてやるけどさ。ハッキリ言って今はまだ仲間が足りない。ねぇ、ユリアン、この事をビスマルクさん達にも伝えてくれる?」
★★★
視点はリアーナやロザリンドに戻る。
三人とヴァルゴの戦いは続いていたが、そこに割って入ったのは単眼の青年だった。
「くそっ、新手かよ。僕達三人で二人の相手は無理だぞ……」
タックルベリーは呟く。
ロザリンドもリアーナも武器を構えたまま、その様子を窺う。その二人に青年は言うのだった。
「俺達にもう戦う意思は無い」
「おい」
ヴァルゴは青年を睨み付ける。
「退却だ。作戦は失敗した」
「失敗って……避難通路のゴーレムが出てくればここを潰せるんだぞ?」
「遅過ぎる。どう阻止したか分からないが失敗だ。退却する」
そして単眼の青年は三人に向き直る。
「向こうにいた幼い指揮官と話は通してある。戦いはここで終わりだ」
その言葉と同時、残されたゴーレムが次々と動きを止めていく。
三人は幼い指揮官がシノブである事をすぐに理解した。
ヴァルゴは大きく息を一つ吐いた。そして言う。
「……お前達、次に会った時はもっと楽しませてもらうぞ」
そうして青年はヴァルゴと共に姿を消した。
こうして取り合えず王立学校は救われたのである。
ヴァルゴの言葉に意気消沈の周囲とは逆に、本当の作戦を知る三人はそのテンションを上げていく。
やがてそれは到着する。
最初に見えたのは大量のスケルトンだった。
あれは手紙の中にあったアルタイルのスケルトンだろう。
そこに城塞都市を攻めていた自警団と教師陣、その城塞都市にいた戦士達が加わる。
その姿を確認して三人は弾かれたように駆け出した。
ロザリンドは学校内の者に伝える。
「援軍が来たわ!! 敵に打ち勝つ最後の機会よ!! 防御壁を開けて!! 戦える者は私に続くの!!」
そして防御壁の外へと飛び出した。
ロザリンドの刀がゴーレムを斬り飛ばす。
リアーナのハルバードと魔法がゴーレムを破壊する。
タックルベリーの魔法がゴーレムを撃つ。
その三人に学校の人員が続くのだった。
そしてその反対側ではビスマルクがスケルトンと共に先陣を切っていた。
ビスマルクの突進はゴーレムなどでは止められない。
「ウォォォォォォォッ!!」
雄叫びと共に鋭い爪が繰り出された。まるで紙のようにゴーレムを切り裂き進んでいく。
そしてヴイーヴル。その大剣クレイモアを一度振り回すと複数のゴーレムが同時に破壊された。
「あらあら、ゴーレムって弱いのね~」
少し離れた位置では……
「凄いね~みんな」
俺とベルベッティアはその光景を遠くから眺めていた。そしてアルタイルも。
すぐに離脱出来るように飛竜も従えている。
「本当ね、負ける要素なんて全く無いように見える」
ベルベッティアは言う。
「わたくしも参加したいですわ」
「ダメだぞ。護衛だってちゃんとした役割なんだから。そもそもシノブを守るってかなりの重大任務だからな」
俺の護衛としてリコリスとユリアンも。ヴォルフラムがいないからすまんなぁ。
そして遠目から見て、明らかに異常な場所があった。
あそこだけみんな避けているように見える。ポッカリと空いた空白地帯。
リコリスもユリアンも俺みたいな普通の人間より格段に目は良い。
「多分、あそこにいるのがヴァルゴですわ。金色の髪をした大男が見えますもの」
「だろうな。相当に強いぞ。近くにロザリンドとリアーナの姿も見える……当たるぞ」
ユリアンの言葉に俺は息をのむ。
三人共……絶対に死ぬんじゃねぇぞ。
★★★
ここからはリアーナやロザリンドの視点。
「おうっ、また出て来てくれたな。でも大丈夫か? お前等がここに出て来て」
ヴァルゴの元へ最初に飛び込んだのはロザリンドだった。
鋭い踏み込みからの激しい打ち込み。
ヴァルゴは大鉈で受け止める。
そこにリアーナの突きが加わる。
ヴァルゴは相当に強い。ロザリンドとリアーナ、二人の攻撃を同時に凌いでいた。そして大鉈での反撃。
それを二人とも武器で受け止める。見るからに重い攻撃を受け止める二人も相当に強い。
金属と金属がぶつかる嫌な音。一瞬の間も無く響き続ける。
「お前等、殺すには惜しい逸材だ。降伏して俺の下に付けよ。そうすりゃ誰も殺さないでいてやるからよ」
二人は何も答えない。
そして攻撃の手も緩めない。
「俺の話を聞いていたのか? 避難通路にはゴーレムが何千もいるぞ。もうお前等に勝つ見込みは無いんだよ」
打ち合うヴァルゴにはまだ余裕が見えた。
「諦めろ。俺の仲間になれ。な?」
ロザリンドは後ろに飛び退く。そのロザリンドの穴を埋めるようにタックルベリーの炎の矢が打ち込まれた。
魔法の火矢を大鉈で弾き、ヴァルゴはさらに言葉を続ける。
「そっちの若い魔法使い、お前も仲間になれよ。悪いようにはしねぇからよ」
「いい加減うるさいわね」
ロザリンドは小さく呟いた。
その囁きに続くのは魔法の詠唱。魔道書を必要としない詠唱魔法。
そして再度、ヴァルゴに刀を振り下ろす。同時にリアーナは後ろに飛び退いた。
「おっ、やっと反応してくれたか」
ヴァルゴはその一撃を大鉈で受け止めた。その瞬間である。突風がロザリンドを中心に巻き起こる。そして突風に鮮血が飛ぶ。
「これは……お前、こんな技を隠し持っていやがったのか……」
ヴァルゴの大鉈を持つ手が血で濡れている。
そして周囲にいたゴーレムも斬り裂かれ地面へと転がる。
さらにロザリンドの連撃。
ロザリンドが攻撃を繰り出す度に突風は起き、ヴァルゴの肥大した筋肉を斬り裂いていく。
これは四年前のロザリンドでは不可能だった。
攻撃魔法を武器に付加する、魔法剣という技術。
今、ロザリンドは刀に付加した魔法、風の刃でヴァルゴを攻撃しているのだ。
「ますます仲間にしたくなったぞ!!」
しかし自分の傷などお構いなしにヴァルゴは攻撃を繰り出す。風の刃ではその筋肉を深い所まで斬る事は出来ていないようだった。
「避けて!!」
今度はリアーナだ。
その言葉にロザリンドはヴァルゴと間合いを取る。
リアーナの魔法。高速の目にも留まらない衝撃波がヴァルゴを弾き飛ばす。そして弾き飛ばした先、タックルベリーが雷球を落とす。
さらにロザリンドとリアーナ、二人で追撃。
ヴァルゴにも多少のダメージはあるだろうが、その力はまだまだ衰えない。
戦いはまだまだ続いていく。
★★★
「凄いですわ……三人とも……」
「ああ、俺達も強くなったつもりだったけど……なかなか差は縮まらないな」
「なになに、そんなに凄いの? 全然、見えないんだけど!!」
それはリコリスとユリアン、二人同時だった。
二人は一瞬にして俺の背後に回る。
「ちょ、二人とも……」
俺は後ろを振り返った。その視線の先。
男がいた。青い肌の青年。しかも金色の髪。さらに金色の大きな瞳は単眼だった。
俺の肩に乗っていたベルベッティアはすでに駆け出している。助けを求める為に。
「お前達は何だ?」
単眼の青年は言う。
「それを僕が答えたら、あなた達が何者か教えてくれる?」
「そうか」
青年は一歩足を進める。
その青年の前、遮るようにアルタイルも立つ。
「……」
「こちらに戦う気は無い。王立学校破壊は失敗した」
「あなたはヴァルゴって男の仲間でしょう? そっちに戦う気は無くても、僕達があなたを無事に帰すと思う?」
青年は俺達の姿を見て言う。
「確かに少し厄介そうだ。子供も多いが、随分と鍛えられているのだろう。そこで取引をしようじゃないか」
「話は聞くけど」
「俺はヴァルゴを連れ帰り、この王立学校から手を引く。その代わりお前達は俺達に手を出すな」
「ヴァルゴは倒す。そしてあなたも倒す」
「現時点でお前達の方が有利かも知れないな。しかし俺とヴァルゴ、死ぬまで抵抗をしたら状況はどうなるか分からないぞ。それにお前達の仲間も何人かは道連れに出来るな」
ちっ、この野郎、痛いトコを突いて来やがんな。
コイツもアリエリ、ヴァルゴと同格に見るべきだろう。それが今ここに加わったら、倒せたとしても相当の被害が出る事が予想される。
「……さっさと連れて行ってよ」
「ああ、そうさせてもらう」
「……」
「……見た目は幼いが……お前が指揮官だな?」
「馬鹿じゃない。こんな子供みたいな指揮官なんているわけでしょ。僕はただの迷子だよ」
青年は小さく笑った。そしてその姿を消す。
「シノブ……あれで良かったの?」
「あの男の言ってた通り、やりあったらこっちも無事じゃ済まないよ」
「でもアイツ等を野放しにしてたら危険じゃないか?」
「もちろん次に会った時はブッ飛ばしてやるけどさ。ハッキリ言って今はまだ仲間が足りない。ねぇ、ユリアン、この事をビスマルクさん達にも伝えてくれる?」
★★★
視点はリアーナやロザリンドに戻る。
三人とヴァルゴの戦いは続いていたが、そこに割って入ったのは単眼の青年だった。
「くそっ、新手かよ。僕達三人で二人の相手は無理だぞ……」
タックルベリーは呟く。
ロザリンドもリアーナも武器を構えたまま、その様子を窺う。その二人に青年は言うのだった。
「俺達にもう戦う意思は無い」
「おい」
ヴァルゴは青年を睨み付ける。
「退却だ。作戦は失敗した」
「失敗って……避難通路のゴーレムが出てくればここを潰せるんだぞ?」
「遅過ぎる。どう阻止したか分からないが失敗だ。退却する」
そして単眼の青年は三人に向き直る。
「向こうにいた幼い指揮官と話は通してある。戦いはここで終わりだ」
その言葉と同時、残されたゴーレムが次々と動きを止めていく。
三人は幼い指揮官がシノブである事をすぐに理解した。
ヴァルゴは大きく息を一つ吐いた。そして言う。
「……お前達、次に会った時はもっと楽しませてもらうぞ」
そうして青年はヴァルゴと共に姿を消した。
こうして取り合えず王立学校は救われたのである。
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