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第17話:まさかフローラがダィーサウ公爵家の娘だったなんて~アダム視点~
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一世一代の俺の告白から、2ヶ月が経とうとしていた。そう、俺は意を決してフローラに告白して、見事OKを貰ったのだ。そして今は春の結婚式に向け、急ピッチで準備をしている。
嬉しそうに花嫁衣裳を縫うフローラが愛おしくてたまらず、つい後ろから抱きしめては
「アダム様、針を使っている時に後ろから抱きしめるのはお止めください。危ないでしょう!」
そう言って怒られる。頬を膨らませ怒るフローラを見ると、ついまた抱きしめてしまい、再び怒られるのだ。こんな他愛のないやり取りも、俺にとっては幸せでたまらない。
そんなフローラを家に残し、今日も街で仕事をする。俺の仕事は家具を作る為の木を、決められた大きさに切りそろえて行く事だ。今まで見た事がない機械を使い、丁寧に切りそろえていく。
さらにヤスリと呼ばれる物で、ツルツルになるまで擦るのだ。かなり集中力がいる上、結構疲れる。でも俺が作った木材が、家具になると思うとなんだか嬉しい。それに街の男達とも、この仕事を通じて随分と仲良くなった。やはりフローラ狙いの男が多かったようだが、それでも皆祝福してくれた。
そして今は、ちょうど仕事を終えたところだ。
「アダム、お疲れ。また明日な」
「お疲れ様でした」
仕事仲間に挨拶をして、フローラの待つ森を目指す。それにしても、かなり雪が降って来たぞ。そう言えば明日はフローラの誕生日。お祈りをする為、教会に行くと言っていた。こんなにも雪が降っているのに、本当に明日行くのか?
そんな事を考えながら、家路についた。いつもの様に笑顔で出迎えてくれるフローラ。凄い雪だから、明日は出掛けない方がいいと伝えたが、やはり教会に行くと言い張った。
仕方ないな、そこまで行きたいなら行かせてやろう。もちろん、俺が送り迎えをする予定だ。
そして翌日
フローラを教会まで送り届けた後は、急いで仕事場へと向かった。そしてお昼前に仕事を終えると、その足でケーキと食材を購入した。フローラは何もしなくてもいいと言ったが、やはり何かしてあげたいと思ったのだ。
一旦家に戻り、料理を作る。と言っても、俺は料理を作った事がない。それでも、フローラの為に料理がしたい!そんな思いから、街の夫人たちにこっそり料理を教えてもらった。教えてもらった料理は、サンドウィッチと牛肉のシチューだ。
慣れない包丁を使い、必死に作っていく。よし、少し時間はかかってしまったが、何とか出来たぞ!ふと外を見ると、もう日が沈みかかっていた。しまった、時間が掛かりすぎてしまった。
急いで教会に向かった。どうやらまだお祈りを捧げている様で、目を瞑り手を合わせているフローラが目に入った。
「フローラ、お待たせ。そろそろ帰ろうか」
俺が声を掛けると、ゆっくり顔を上げたフローラ。泣いていたのだろうか。涙を流した跡が残っていた。フローラはこの場所で1人泣いていたのか…そう思ったら、胸が締め付けられた。
その時だった。ふとフローラの胸元に目が留まる。あれは…
フローラに頼んで、胸からぶら下がっているネックレスを見せてもらう。間違いない!10年前、失脚したダィーサウ公爵家の紋章だ。どうしてこれをフローラが持っているんだ?
待てよ、フローラがここに来たのが10年前。もしかして…
恐る恐る、どうやってこのペンダントを手に入れたのか聞いた。しばらく俯いて考え込むフローラ。何かを決意したのか、真っすぐ俺の方を見て
「それは…今から10年前の今日、お母様から誕生日祝いに頂いたものです」
そうはっきり告げたのだ。さらに
「私の本当の名前は、フローラ・ダィーサウ。10年前無実の罪で捕まったダィーサウ公爵家の次女です」
俺の目を見てはっきりそう告げたのだ。まさか彼女が元公爵令嬢だったなんて…頭が全く付いて行かない俺に、フローラは過去に起こった事を話し始めた。
それは俺が聞いていたものとは全く異なるものだった。まさかフェザー公爵に陥れられただなんて…でも、あの頃はちょうど俺の婚約者をどうするか考えていた時期だ。自分の娘を次期王妃にする為、ダィーサウ公爵に無実の罪を着せ、失脚させるくらいあの男ならやりそうだ。
それにしてもきちんと調査もせず、公爵と夫人、令息を処刑し、令嬢2人を国外追放にするなんて…
そして何より衝撃的だったのが、フローラが王族を恨んでいるという事だ。そりゃそうだろう、自分の家族を殺し、全てを奪ったのだから。
でも…俺はフローラが恨んでいる王族だ。もし俺が王族と知ったら、フローラは俺から離れていくのだろうか…
そんな不安が俺を支配した。それと同時に、激しい怒りを覚えた。こんなにも優しいフローラから全てを奪い取ったフェザー公爵や国王でもある父上を!
でも、今の俺にはどうする事も出来ない…そんな事を考えていると
「そう言えば、どうしてアダム様は私のペンダントを見て、ダィーサウ公爵家の家紋だと分かったのですか?」
と、フローラに質問された。どうしよう、実は俺は王太子なんだ!そう言うべきなのだろうか…悩んだ結果、“アペルピスィ王国の人間”とだけ答えておいた。
その後教会を後にし、家路へと急いだ。話をしてスッキリしたのか、いつも以上に笑顔を振りまくフローラ。でも、もし俺が王族とわかったら、フローラはどんな顔をするのだろう…
もしかしたら、俺の側を去っていくかもしれない。それだけは嫌だ!でも内緒にしておくなんて、フローラを裏切っているみたいで嫌だ。クソ!俺は一体どうすればいいんだ…
そんな事を考えているうちに、家に帰って来た。
「とてもいい匂いがしますわ。まさかアダム様が、お料理を作ってくれたのですか?」
嬉しそうに台所に向かうフローラ。
「ああ、今日は君の誕生日だからね。フローラは祝わなくてもいいと言ったけれど、やっぱり祝いたくて…」
「ありがとうございます。まさかアダム様が料理を作って下さるなんて思っていませんでした!凄く嬉しいです!」
そう言って飛びついて来たフローラ。やっぱりフローラは可愛いな…彼女を失うなんて、絶対に嫌だ!よし、やっぱりしばらくは俺が王太子であるという事は、内緒にしておこう。
「そんなに喜んでもらえて良かったよ。さあ、早速食べよう」
フローラを椅子に座らせ、お皿にシチューを入れ食卓に並べる。さらにサンドウィッチもテーブルの上に置いた。
「物凄く美味しそうですわ。頂いてもよろしいでしょうか?」
「ああ、食べてみて」
嬉しそうにスプーンでシチューを食べるフローラ。しっかり味見をしたから大丈夫だと思うけれど…緊張の瞬間である。
「お肉が柔らかくて、とても美味しいですわ。これは私の料理よりずっと美味しいです。こっちのサンドウィッチも美味しいですわ」
そう言ってにっこり笑ったフローラ。
「フローラの料理には負けるよ。でも、たまにはこうやって料理を作ってみようかな。そうすれば、フローラも少しは楽が出来るだろう」
「それでしたら、一緒に作りましょう。2人で作った方が楽しいですもの」
「それはいいね。それじゃあ、今度2人で作ろう」
「はい、絶対ですよ!約束です!」
そう言って小指を出して来たフローラ。これはどういう意味だ?意味が分からず固まっていると
「アダム様、この国では約束をした時、小指同士を絡め合うそうです」
なるほど。早速フローラの小指に自分の小指を絡めた。これでいいのかな?
「小指を絡めたのですから、絶対に約束を守って下さいね。絶対ですよ!」
どうやら大丈夫だったようだ。その後は街で買って来たケーキを2人で食べた。とにかくフローラとのこの生活を壊したくはない。その為にも、俺が王太子であることを、隠し通さないと。
嬉しそうに花嫁衣裳を縫うフローラが愛おしくてたまらず、つい後ろから抱きしめては
「アダム様、針を使っている時に後ろから抱きしめるのはお止めください。危ないでしょう!」
そう言って怒られる。頬を膨らませ怒るフローラを見ると、ついまた抱きしめてしまい、再び怒られるのだ。こんな他愛のないやり取りも、俺にとっては幸せでたまらない。
そんなフローラを家に残し、今日も街で仕事をする。俺の仕事は家具を作る為の木を、決められた大きさに切りそろえて行く事だ。今まで見た事がない機械を使い、丁寧に切りそろえていく。
さらにヤスリと呼ばれる物で、ツルツルになるまで擦るのだ。かなり集中力がいる上、結構疲れる。でも俺が作った木材が、家具になると思うとなんだか嬉しい。それに街の男達とも、この仕事を通じて随分と仲良くなった。やはりフローラ狙いの男が多かったようだが、それでも皆祝福してくれた。
そして今は、ちょうど仕事を終えたところだ。
「アダム、お疲れ。また明日な」
「お疲れ様でした」
仕事仲間に挨拶をして、フローラの待つ森を目指す。それにしても、かなり雪が降って来たぞ。そう言えば明日はフローラの誕生日。お祈りをする為、教会に行くと言っていた。こんなにも雪が降っているのに、本当に明日行くのか?
そんな事を考えながら、家路についた。いつもの様に笑顔で出迎えてくれるフローラ。凄い雪だから、明日は出掛けない方がいいと伝えたが、やはり教会に行くと言い張った。
仕方ないな、そこまで行きたいなら行かせてやろう。もちろん、俺が送り迎えをする予定だ。
そして翌日
フローラを教会まで送り届けた後は、急いで仕事場へと向かった。そしてお昼前に仕事を終えると、その足でケーキと食材を購入した。フローラは何もしなくてもいいと言ったが、やはり何かしてあげたいと思ったのだ。
一旦家に戻り、料理を作る。と言っても、俺は料理を作った事がない。それでも、フローラの為に料理がしたい!そんな思いから、街の夫人たちにこっそり料理を教えてもらった。教えてもらった料理は、サンドウィッチと牛肉のシチューだ。
慣れない包丁を使い、必死に作っていく。よし、少し時間はかかってしまったが、何とか出来たぞ!ふと外を見ると、もう日が沈みかかっていた。しまった、時間が掛かりすぎてしまった。
急いで教会に向かった。どうやらまだお祈りを捧げている様で、目を瞑り手を合わせているフローラが目に入った。
「フローラ、お待たせ。そろそろ帰ろうか」
俺が声を掛けると、ゆっくり顔を上げたフローラ。泣いていたのだろうか。涙を流した跡が残っていた。フローラはこの場所で1人泣いていたのか…そう思ったら、胸が締め付けられた。
その時だった。ふとフローラの胸元に目が留まる。あれは…
フローラに頼んで、胸からぶら下がっているネックレスを見せてもらう。間違いない!10年前、失脚したダィーサウ公爵家の紋章だ。どうしてこれをフローラが持っているんだ?
待てよ、フローラがここに来たのが10年前。もしかして…
恐る恐る、どうやってこのペンダントを手に入れたのか聞いた。しばらく俯いて考え込むフローラ。何かを決意したのか、真っすぐ俺の方を見て
「それは…今から10年前の今日、お母様から誕生日祝いに頂いたものです」
そうはっきり告げたのだ。さらに
「私の本当の名前は、フローラ・ダィーサウ。10年前無実の罪で捕まったダィーサウ公爵家の次女です」
俺の目を見てはっきりそう告げたのだ。まさか彼女が元公爵令嬢だったなんて…頭が全く付いて行かない俺に、フローラは過去に起こった事を話し始めた。
それは俺が聞いていたものとは全く異なるものだった。まさかフェザー公爵に陥れられただなんて…でも、あの頃はちょうど俺の婚約者をどうするか考えていた時期だ。自分の娘を次期王妃にする為、ダィーサウ公爵に無実の罪を着せ、失脚させるくらいあの男ならやりそうだ。
それにしてもきちんと調査もせず、公爵と夫人、令息を処刑し、令嬢2人を国外追放にするなんて…
そして何より衝撃的だったのが、フローラが王族を恨んでいるという事だ。そりゃそうだろう、自分の家族を殺し、全てを奪ったのだから。
でも…俺はフローラが恨んでいる王族だ。もし俺が王族と知ったら、フローラは俺から離れていくのだろうか…
そんな不安が俺を支配した。それと同時に、激しい怒りを覚えた。こんなにも優しいフローラから全てを奪い取ったフェザー公爵や国王でもある父上を!
でも、今の俺にはどうする事も出来ない…そんな事を考えていると
「そう言えば、どうしてアダム様は私のペンダントを見て、ダィーサウ公爵家の家紋だと分かったのですか?」
と、フローラに質問された。どうしよう、実は俺は王太子なんだ!そう言うべきなのだろうか…悩んだ結果、“アペルピスィ王国の人間”とだけ答えておいた。
その後教会を後にし、家路へと急いだ。話をしてスッキリしたのか、いつも以上に笑顔を振りまくフローラ。でも、もし俺が王族とわかったら、フローラはどんな顔をするのだろう…
もしかしたら、俺の側を去っていくかもしれない。それだけは嫌だ!でも内緒にしておくなんて、フローラを裏切っているみたいで嫌だ。クソ!俺は一体どうすればいいんだ…
そんな事を考えているうちに、家に帰って来た。
「とてもいい匂いがしますわ。まさかアダム様が、お料理を作ってくれたのですか?」
嬉しそうに台所に向かうフローラ。
「ああ、今日は君の誕生日だからね。フローラは祝わなくてもいいと言ったけれど、やっぱり祝いたくて…」
「ありがとうございます。まさかアダム様が料理を作って下さるなんて思っていませんでした!凄く嬉しいです!」
そう言って飛びついて来たフローラ。やっぱりフローラは可愛いな…彼女を失うなんて、絶対に嫌だ!よし、やっぱりしばらくは俺が王太子であるという事は、内緒にしておこう。
「そんなに喜んでもらえて良かったよ。さあ、早速食べよう」
フローラを椅子に座らせ、お皿にシチューを入れ食卓に並べる。さらにサンドウィッチもテーブルの上に置いた。
「物凄く美味しそうですわ。頂いてもよろしいでしょうか?」
「ああ、食べてみて」
嬉しそうにスプーンでシチューを食べるフローラ。しっかり味見をしたから大丈夫だと思うけれど…緊張の瞬間である。
「お肉が柔らかくて、とても美味しいですわ。これは私の料理よりずっと美味しいです。こっちのサンドウィッチも美味しいですわ」
そう言ってにっこり笑ったフローラ。
「フローラの料理には負けるよ。でも、たまにはこうやって料理を作ってみようかな。そうすれば、フローラも少しは楽が出来るだろう」
「それでしたら、一緒に作りましょう。2人で作った方が楽しいですもの」
「それはいいね。それじゃあ、今度2人で作ろう」
「はい、絶対ですよ!約束です!」
そう言って小指を出して来たフローラ。これはどういう意味だ?意味が分からず固まっていると
「アダム様、この国では約束をした時、小指同士を絡め合うそうです」
なるほど。早速フローラの小指に自分の小指を絡めた。これでいいのかな?
「小指を絡めたのですから、絶対に約束を守って下さいね。絶対ですよ!」
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