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第四章 世界の片隅で生きる者たち
263 大神聖帝国の帝都
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恐ろしいほどのプレッシャーが通り抜けて、思わず大きく息を吐く。
ふと見ると、もてなし係の女性が蒼白な顔色のまま固まっていた。
「おい!」
やばい、呼吸がちゃんと出来てない。
俺は、彼女の背中、真ん中よりやや上のところを手刀で軽くトンと叩く。
「あっ、はぁ!」
ごほごほと咳き込むのをほっとして眺めながら、勇者に言った。
「下の人たちが心配だ。ちょっと様子を見て来てくれ」
「わかった。……いや、ミュリア」
「はい?」
勇者は俺の言葉にうなずいて従おうとしたが、一瞬考えて聖女に声をかける。
「この乗り物全体に精神支援の魔法をかけてくれ」
「あ、はい! わかりました」
なるほど、そういうやり方があったか。
さすがに魔法のことは勇者たちのほうが詳しいな。
「大丈夫ですか?」
「え、ええ。申し訳ありません。今何が……」
「上空をドラゴンが通過したんです。ドラゴンの特性として威圧がありますからね。耐性がないと身動きも思考もしばらく出来なくなってしまいます」
「ド、ドラゴンッ!」
説明したらもてなし係の女性が倒れそうになった。
それをすかさずメルリルが支える。
おお、ナイスだ。
「大丈夫ですか?」
「あ、はい。お客さまにお手間を取らせてしまって、重ねて申し訳ありません」
「いえ、仕方ないですよ」
ドラゴン相手に魔力を持たない一般人が対抗出来るはずもない。
かなり上空を通り過ぎただけでこの始末である。
やれやれだ。
それにしても、こんな場所をドラゴンが通るのか。
「この国、ドラゴンがよく飛ぶんですか?」
「い、いえ、そんなこと。ただ、南東部の山間地域にドラゴンの営巣地があると聞いたことがあります。そのため禁足地となっていると学校で習いました」
「なるほど」
ドラゴンの営巣地が近いのか。
だからドラゴンの排泄場があったりドラゴン研究家がいたりするんだな。
このときはとんだ騒ぎだったが、この後は特に何かがある訳でもなく、列車での三日間の旅は、退屈と、普段なら絶対にやらない読書とで終始したのだった。
「もはや何がなんだかわからんな」
列車が帝都に到着して、西門の街の駅舎よりもさらに大きく複雑な駅舎に辟易しながら外に出ると、そこには理解不能な町並みが広がっていた。
いや、目新しさで言えば、西門の街のほうが知らない技術で建てられた家や、飾りや道などが多かったが、この帝都は、また違った凄みがある。
まず、道がまっすぐだった。
普通、道というのは建物に沿ってぐねぐねと続いているものだが、ここの道は大人が並んで数十人は歩けそうな石畳を敷き詰めた道が、きれいにまっすぐ奥まで続いている。
その道の果てにあるのが巨大な山のような宮殿だ。
いくつもの塔が連なっているような形の宮殿で、瀟洒なと言っていいのか、白塗りの壁に色とりどりの模様が描かれながら、決して派手さのない造形をしていた。
とにかくデカイ。
街自体も広々として果てが見えない感じだが、宮殿もまた、どこからどこまでが宮殿なのかよくわからない。
街の建物は背の高いものは一つもなく、四角い家に真ん中が盛り上がった独特の屋根の、同じ形をしたものがずらりと並んでいる。
違いは色ぐらいか。
「どうしたらこんな街が出来るんだ?」
「これはおそらく、計画して造った街だ」
俺の言葉に勇者がそう答えた。
「計画して造った?」
勇者がうなずく。
「最初からどんな建物をどこに配置するか全て決めて造られているんだ。だからこんなにきっちりと出来上がる。利点としては支配者が街の全てを把握しているということと、施設を計画して作っているから利便性がいいというところだな」
「支配者が街を把握していると何が便利なんだ?」
「街で何が起こってもすぐに対処出来る。街全体を監視しているようなもんだ」
「へー」
いわゆる支配者の考える理想の街ということなんだろうか?
俺からすると蜂の巣に似ているという感想になってしまうが。
まぁ蜂の巣も機能的だよな。
「しかし、この煙。ひどいな」
勇者が少し咳き込みながら文句を言う。
他の者も息苦しそうだ。
それもそのはず、街全体に霞がかかったようになっている。
臭いからして蒸気機関のあの黒煙だな。
見渡すと、街の端のほうに大きな煙突がたくさん並ぶ場所があり、そこがずっと煙を吐き出しているようだ。
その上、通りを多くの蒸気機関の車が走っていて、その全てが黒煙を吐いている。
「あの、風を使って悪い煙が入り込まないようにする?」
メルリルが提案してくれた。
「負担にならないか?」
「それぐらい平気」
「なら頼む」
俺が了承すると、メルリルは小さく歌を唄い、肌を微風が撫でる。
それだけで、呼吸がだいぶ楽になった。
それほど意識していなかったが、煙でかなり息苦しかったらしい。
「助かった。ありがとうメルリル」
「いえ」
メルリルはにっこり笑った。
「助かった」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「ありがとね」
勇者たちからも口々にお礼を言われ、メルリルは戸惑ったような、うれしいような顔だ。
「ピュウ、ルル?」
「フォルテは必要ないかもしれないけど、みんなと一緒がいいでしょ?」
「ピャウ!」
フォルテは煙が影響しないらしいが、メルリルにみんなと一緒と言われてご機嫌になった。
お前の嬉しいツボが俺にはわからんが、メルリルには把握されているようだぞ。
最近はどうも俺の言うことよりもメルリルの言うことのほうを聞いているフシが有るんだよなぁ、フォルテのやつ。
「さて、どうするかな」
「まずは宿でしょうか。それから謁見の申し込みという流れでしょう。基本的な手続きは西門の街の領主さまが行ってくださいましたが、申込みをしてからの日にちの調整は現地でやってもらうしかありませんからね」
俺の言葉に聖騎士が答えた。
流れは把握した。
それにしても手間がかかる。
いや、お役所仕事として考えれば十分手早いんだけどな。
早く帰って、魔物避けの壁の件を報告したいと思っているので、俺にも少し焦りがあるようだ。
焦るとうまくいくものもうまくいかなくなる。落ち着かないとな。
俺たちは金で雇って目的地まで送ってくれる辻車というものに乗ってあまり格落ちしないようなそれなりの宿を決め、謁見のための手続きを行った。
勇者の名前か聖女の存在が効いたのだろう。
皇帝陛下との謁見自体は二日後にセッティングされた。
というか、謁見ではなく会談形式での拝謁となった。
さすがのネームバリューである。
どいつもこいつも勇者と直接話したくてたまらないという感じだ。
これで勇者が愛想がよければ何も問題ないんだがな。
頼むから失礼なことして、渡航手続きさせてもらえないということにならないようにしてくれよ。
ふと見ると、もてなし係の女性が蒼白な顔色のまま固まっていた。
「おい!」
やばい、呼吸がちゃんと出来てない。
俺は、彼女の背中、真ん中よりやや上のところを手刀で軽くトンと叩く。
「あっ、はぁ!」
ごほごほと咳き込むのをほっとして眺めながら、勇者に言った。
「下の人たちが心配だ。ちょっと様子を見て来てくれ」
「わかった。……いや、ミュリア」
「はい?」
勇者は俺の言葉にうなずいて従おうとしたが、一瞬考えて聖女に声をかける。
「この乗り物全体に精神支援の魔法をかけてくれ」
「あ、はい! わかりました」
なるほど、そういうやり方があったか。
さすがに魔法のことは勇者たちのほうが詳しいな。
「大丈夫ですか?」
「え、ええ。申し訳ありません。今何が……」
「上空をドラゴンが通過したんです。ドラゴンの特性として威圧がありますからね。耐性がないと身動きも思考もしばらく出来なくなってしまいます」
「ド、ドラゴンッ!」
説明したらもてなし係の女性が倒れそうになった。
それをすかさずメルリルが支える。
おお、ナイスだ。
「大丈夫ですか?」
「あ、はい。お客さまにお手間を取らせてしまって、重ねて申し訳ありません」
「いえ、仕方ないですよ」
ドラゴン相手に魔力を持たない一般人が対抗出来るはずもない。
かなり上空を通り過ぎただけでこの始末である。
やれやれだ。
それにしても、こんな場所をドラゴンが通るのか。
「この国、ドラゴンがよく飛ぶんですか?」
「い、いえ、そんなこと。ただ、南東部の山間地域にドラゴンの営巣地があると聞いたことがあります。そのため禁足地となっていると学校で習いました」
「なるほど」
ドラゴンの営巣地が近いのか。
だからドラゴンの排泄場があったりドラゴン研究家がいたりするんだな。
このときはとんだ騒ぎだったが、この後は特に何かがある訳でもなく、列車での三日間の旅は、退屈と、普段なら絶対にやらない読書とで終始したのだった。
「もはや何がなんだかわからんな」
列車が帝都に到着して、西門の街の駅舎よりもさらに大きく複雑な駅舎に辟易しながら外に出ると、そこには理解不能な町並みが広がっていた。
いや、目新しさで言えば、西門の街のほうが知らない技術で建てられた家や、飾りや道などが多かったが、この帝都は、また違った凄みがある。
まず、道がまっすぐだった。
普通、道というのは建物に沿ってぐねぐねと続いているものだが、ここの道は大人が並んで数十人は歩けそうな石畳を敷き詰めた道が、きれいにまっすぐ奥まで続いている。
その道の果てにあるのが巨大な山のような宮殿だ。
いくつもの塔が連なっているような形の宮殿で、瀟洒なと言っていいのか、白塗りの壁に色とりどりの模様が描かれながら、決して派手さのない造形をしていた。
とにかくデカイ。
街自体も広々として果てが見えない感じだが、宮殿もまた、どこからどこまでが宮殿なのかよくわからない。
街の建物は背の高いものは一つもなく、四角い家に真ん中が盛り上がった独特の屋根の、同じ形をしたものがずらりと並んでいる。
違いは色ぐらいか。
「どうしたらこんな街が出来るんだ?」
「これはおそらく、計画して造った街だ」
俺の言葉に勇者がそう答えた。
「計画して造った?」
勇者がうなずく。
「最初からどんな建物をどこに配置するか全て決めて造られているんだ。だからこんなにきっちりと出来上がる。利点としては支配者が街の全てを把握しているということと、施設を計画して作っているから利便性がいいというところだな」
「支配者が街を把握していると何が便利なんだ?」
「街で何が起こってもすぐに対処出来る。街全体を監視しているようなもんだ」
「へー」
いわゆる支配者の考える理想の街ということなんだろうか?
俺からすると蜂の巣に似ているという感想になってしまうが。
まぁ蜂の巣も機能的だよな。
「しかし、この煙。ひどいな」
勇者が少し咳き込みながら文句を言う。
他の者も息苦しそうだ。
それもそのはず、街全体に霞がかかったようになっている。
臭いからして蒸気機関のあの黒煙だな。
見渡すと、街の端のほうに大きな煙突がたくさん並ぶ場所があり、そこがずっと煙を吐き出しているようだ。
その上、通りを多くの蒸気機関の車が走っていて、その全てが黒煙を吐いている。
「あの、風を使って悪い煙が入り込まないようにする?」
メルリルが提案してくれた。
「負担にならないか?」
「それぐらい平気」
「なら頼む」
俺が了承すると、メルリルは小さく歌を唄い、肌を微風が撫でる。
それだけで、呼吸がだいぶ楽になった。
それほど意識していなかったが、煙でかなり息苦しかったらしい。
「助かった。ありがとうメルリル」
「いえ」
メルリルはにっこり笑った。
「助かった」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「ありがとね」
勇者たちからも口々にお礼を言われ、メルリルは戸惑ったような、うれしいような顔だ。
「ピュウ、ルル?」
「フォルテは必要ないかもしれないけど、みんなと一緒がいいでしょ?」
「ピャウ!」
フォルテは煙が影響しないらしいが、メルリルにみんなと一緒と言われてご機嫌になった。
お前の嬉しいツボが俺にはわからんが、メルリルには把握されているようだぞ。
最近はどうも俺の言うことよりもメルリルの言うことのほうを聞いているフシが有るんだよなぁ、フォルテのやつ。
「さて、どうするかな」
「まずは宿でしょうか。それから謁見の申し込みという流れでしょう。基本的な手続きは西門の街の領主さまが行ってくださいましたが、申込みをしてからの日にちの調整は現地でやってもらうしかありませんからね」
俺の言葉に聖騎士が答えた。
流れは把握した。
それにしても手間がかかる。
いや、お役所仕事として考えれば十分手早いんだけどな。
早く帰って、魔物避けの壁の件を報告したいと思っているので、俺にも少し焦りがあるようだ。
焦るとうまくいくものもうまくいかなくなる。落ち着かないとな。
俺たちは金で雇って目的地まで送ってくれる辻車というものに乗ってあまり格落ちしないようなそれなりの宿を決め、謁見のための手続きを行った。
勇者の名前か聖女の存在が効いたのだろう。
皇帝陛下との謁見自体は二日後にセッティングされた。
というか、謁見ではなく会談形式での拝謁となった。
さすがのネームバリューである。
どいつもこいつも勇者と直接話したくてたまらないという感じだ。
これで勇者が愛想がよければ何も問題ないんだがな。
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