10 / 101
第10話:秘密の食卓の始まり
しおりを挟む
それから、私の朝は厨房で始まるのが日課となった。
夜明けと共に目を覚まし、冷たい廊下を渡って厨房へ向かう。かまどに火を入れ、静かな炎を見つめながら今日作るものの献立を考える。その時間は、不思議と私の心を落ち着かせた。
そして、私が準備を始めてしばらくすると、決まってあの音が響くのだ。
ギィ……。
古びた蝶番の軋む音。その音はもはや、私にとって恐怖の合図ではなかった。むしろ、一日の始まりを告げる時計の鐘の音のように、心待ちにしている自分さえいた。
「おはようございます、レオン様」
私が振り返って挨拶すると、彼はいつものように静かに頷き、定位置である厨房の隅の椅子に腰を下ろす。そして、これもまたお決まりの言葉を口にするのだ。
「腹が、減った」
そのぶっきらぼうな物言いが、今では私にとっては何より嬉しい言葉になっていた。私の料理を、彼が心から求めてくれている証だから。
こうして、人質王女と正体を隠した騎士様(と私が思っている人物)の、奇妙で秘密の朝食会は、誰にも知られることなく三日、四日と続いていった。
問題は、日々の献立だった。
マルタがこっそり分けてくれる食材は、毎日ほとんど同じ。硬い黒パン、芋、たまに手に入る卵。野菜もカブや人参といった根菜類がほとんどだ。この限られた食材で、どうやって彼を飽きさせない料理を作るか。私の料理人としての腕と、前世の知識が試される毎日だった。
ある朝は、茹でて潰した芋に、細かく刻んで炒めた干し肉とハーブを混ぜ込み、小さな円盤状にして鉄板で焼いた。外はカリッと、中はもちもちとした食感の、いわば『いももち』だ。素朴な塩味の中にハーブが香り、レオン様は夢中でそれを頬張っていた。
またある朝は、パンを細かくちぎって卵液に浸し、たっぷりの油脂で焼き上げた。前世で言うところの『フレンチトースト』もどきだ。甘味料がないため、塩と黒胡椒で味付けしたが、パンが驚くほどふわふわになり、卵のコクと相まって彼は目を丸くして驚いていた。
毎日が挑戦だった。そして、彼が私の作ったものを美味しそうに平らげてくれるたび、私の心は言いようのない達成感と喜びに満たされた。
そんな日々が続いて一週間ほど経った朝のこと。
その日、私が作っていたのは帝国の穀物を使ったお粥だった。水からゆっくりと煮て、穀物の甘みを最大限に引き出す。味付けは塩だけ。しかし、それだけでは芸がない。私は乾燥させておいた木の実を砕いて香ばしさを出し、庭で見つけた酸味のある赤い実を添えて彩りと風味を加えた。
「どうぞ。本日はお粥です」
私が差し出した器を、レオン様は少し意外そうな顔で受け取った。帝国でも粥は食べるが、それは病人や老人が口にする、味のない流動食という認識が強い。
彼は最初、少しだけ侮るような目でスプーンを口に運んだ。
しかし、その一口が彼の表情を変えた。
「……!」
温かい粥が、疲れた体にじんわりと染み渡る。穀物の優しい甘みが口いっぱいに広がり、噛むたびに砕いた木の実の香ばしい風味が鼻を抜ける。時折混ざる赤い実のきゅんとした酸味が、単調になりがちな味をリフレッシュさせてくれた。
単純なようでいて、計算され尽くした味の構成。彼は言葉を失い、昨日までと同じように、ただ無心でスプーンを動かし続けた。
そして、最後の一口まで食べ終えると、彼は空になった器を静かにテーブルに置いた。いつもなら、このまま短い言葉を残して去っていく。しかし、今日の彼は違った。
彼は顔を上げると、真っ直ぐに私の目を見つめて、静かに問いかけた。
「アリア」
初めて、彼が私の名前を呼んだ。朝の挨拶以外で。その響きに、私の心臓が小さく跳ねる。
「はい、レオン様」
「一つ、聞きたいことがある」
彼の声は、いつもより真剣な響きを帯びていた。私は思わず背筋を伸ばし、彼の次の言葉を待つ。
「なぜ、君の作るものは、こんなにも『味』がするんだ?」
その問いは、あまりに純粋で、核心を突いていた。
彼は続ける。
「俺が今まで口にしてきたものには、味がなかった。塩辛いか、苦いか、あるいは無か。それだけだった。だが、君の料理は違う。様々な味が複雑に絡み合い、一つの皿の上で調和している。まるで、魔法のようだ」
魔法。その言葉に、私は少しだけ苦笑した。これは魔法などではない。前世では誰もが知っている、ごく当たり前の料理の知識なのだ。
「それは、きっと『組み合わせ』だからです」
「組み合わせ?」
「はい。例えば、今日のこのお粥もそうです。ただ穀物を煮ただけでは、きっと味気ないものになっていたでしょう。でも、そこに香ばしい木の実と、酸っぱい赤い実を加える。そうすることで、お互いの味が引き立て合って、より美味しくなるのです」
私は前世の記憶を頼りに、料理の基本的な考え方を説明した。旨味、甘味、塩味、酸味、苦味。それらのバランスを取ること。ハーブを使って香りを加えること。食材の食感を変えて、歯触りを楽しむこと。
レオン様は、私の言葉を一言も聞き漏らすまいと、真剣な表情で耳を傾けていた。彼にとって、それは初めて聞く異国の呪文のように聞こえたのかもしれない。
「君は、どこでそれを学んだ?」
鋭い質問に、私は一瞬言葉に詰まった。まさか「前世で」などとは言えない。
「……母が、とても料理の上手な人でした。幼い頃に、色々と教えてもらったのです」
それは、半分本当で、半分嘘だった。この世界の母は、私が五歳の時に亡くなっている。料理を教わる時間などなかった。けれど、母が植物を愛し、世界中の珍しい種を集めていたのは事実だ。その母の知識が、形を変えて私に受け継がれたのだと思えば、それは完全な嘘ではないような気がした。
私の答えに、レオン様はそれ以上何も追求しなかった。ただ、何かを深く納得したように、静かに頷いた。彼の私を見る目が、少しだけ変わったように感じられた。ただの物珍しい料理を作る女から、確かな知識と技術を持つ一人の人間として、認められたような気がした。
彼はゆっくりと立ち上がると、いつものように扉へと向かう。
私も、いつものようにその後ろ姿を見送った。
しかし、扉に手をかけた彼が、ふと足を止めて振り返った。そして、私に向き直ると、今まで聞いたこともないような、真剣な響きを帯びた声で言った。
「明日も、君の料理が食べたい」
それは、いつもの『明日も、来る』という言葉とは、全く違う意味を持っていた。
いつもの言葉が、習慣からくる宣言だとしたら。今日の言葉は、彼の心からの、切実な願いのように聞こえた。凍てついた心を溶かす、温かい食事を。明日も、私に作ってほしいと。
その真剣な眼差しに、私の心は射抜かれた。
恐怖も、打算も、人質という立場も、全てが吹き飛んでしまった。ただ、彼の願いに応えたい。この人のために、もっと美味しいものを作ってあげたい。
心の底から、そう思った。
気づけば、私は満面の笑みを浮かべていた。それは、この国に来てから、いえ、物心ついてから初めて見せたかもしれない、何の屈託もない笑顔だった。
「はい、喜んで!」
私の返事に、レオン様の氷のような表情が、ほんのわずかに、本当にわずかに、揺らいだように見えた。彼は何か言いかけたが、結局何も言わず、ただもう一度小さく頷くと、今度こそ厨房を後にして行った。
一人残された厨房で、私は自分の胸に手を当てた。心臓が、早鐘のように高鳴っている。嬉しい。こんなにも嬉しい気持ちになったのは、いつぶりだろう。
必要とされている。私の作るものを、待っていてくれる人がいる。
たったそれだけのことが、こんなにも私に力をくれるなんて。
こうして、人質王女と正体を隠した皇帝の、秘密の食卓は始まった。
それは、凍てついた帝国に灯った、小さな、しかし確かな温かい光。
この光がやがて帝国全体を照らし出すことになる物語の、本当の始まりだった。
夜明けと共に目を覚まし、冷たい廊下を渡って厨房へ向かう。かまどに火を入れ、静かな炎を見つめながら今日作るものの献立を考える。その時間は、不思議と私の心を落ち着かせた。
そして、私が準備を始めてしばらくすると、決まってあの音が響くのだ。
ギィ……。
古びた蝶番の軋む音。その音はもはや、私にとって恐怖の合図ではなかった。むしろ、一日の始まりを告げる時計の鐘の音のように、心待ちにしている自分さえいた。
「おはようございます、レオン様」
私が振り返って挨拶すると、彼はいつものように静かに頷き、定位置である厨房の隅の椅子に腰を下ろす。そして、これもまたお決まりの言葉を口にするのだ。
「腹が、減った」
そのぶっきらぼうな物言いが、今では私にとっては何より嬉しい言葉になっていた。私の料理を、彼が心から求めてくれている証だから。
こうして、人質王女と正体を隠した騎士様(と私が思っている人物)の、奇妙で秘密の朝食会は、誰にも知られることなく三日、四日と続いていった。
問題は、日々の献立だった。
マルタがこっそり分けてくれる食材は、毎日ほとんど同じ。硬い黒パン、芋、たまに手に入る卵。野菜もカブや人参といった根菜類がほとんどだ。この限られた食材で、どうやって彼を飽きさせない料理を作るか。私の料理人としての腕と、前世の知識が試される毎日だった。
ある朝は、茹でて潰した芋に、細かく刻んで炒めた干し肉とハーブを混ぜ込み、小さな円盤状にして鉄板で焼いた。外はカリッと、中はもちもちとした食感の、いわば『いももち』だ。素朴な塩味の中にハーブが香り、レオン様は夢中でそれを頬張っていた。
またある朝は、パンを細かくちぎって卵液に浸し、たっぷりの油脂で焼き上げた。前世で言うところの『フレンチトースト』もどきだ。甘味料がないため、塩と黒胡椒で味付けしたが、パンが驚くほどふわふわになり、卵のコクと相まって彼は目を丸くして驚いていた。
毎日が挑戦だった。そして、彼が私の作ったものを美味しそうに平らげてくれるたび、私の心は言いようのない達成感と喜びに満たされた。
そんな日々が続いて一週間ほど経った朝のこと。
その日、私が作っていたのは帝国の穀物を使ったお粥だった。水からゆっくりと煮て、穀物の甘みを最大限に引き出す。味付けは塩だけ。しかし、それだけでは芸がない。私は乾燥させておいた木の実を砕いて香ばしさを出し、庭で見つけた酸味のある赤い実を添えて彩りと風味を加えた。
「どうぞ。本日はお粥です」
私が差し出した器を、レオン様は少し意外そうな顔で受け取った。帝国でも粥は食べるが、それは病人や老人が口にする、味のない流動食という認識が強い。
彼は最初、少しだけ侮るような目でスプーンを口に運んだ。
しかし、その一口が彼の表情を変えた。
「……!」
温かい粥が、疲れた体にじんわりと染み渡る。穀物の優しい甘みが口いっぱいに広がり、噛むたびに砕いた木の実の香ばしい風味が鼻を抜ける。時折混ざる赤い実のきゅんとした酸味が、単調になりがちな味をリフレッシュさせてくれた。
単純なようでいて、計算され尽くした味の構成。彼は言葉を失い、昨日までと同じように、ただ無心でスプーンを動かし続けた。
そして、最後の一口まで食べ終えると、彼は空になった器を静かにテーブルに置いた。いつもなら、このまま短い言葉を残して去っていく。しかし、今日の彼は違った。
彼は顔を上げると、真っ直ぐに私の目を見つめて、静かに問いかけた。
「アリア」
初めて、彼が私の名前を呼んだ。朝の挨拶以外で。その響きに、私の心臓が小さく跳ねる。
「はい、レオン様」
「一つ、聞きたいことがある」
彼の声は、いつもより真剣な響きを帯びていた。私は思わず背筋を伸ばし、彼の次の言葉を待つ。
「なぜ、君の作るものは、こんなにも『味』がするんだ?」
その問いは、あまりに純粋で、核心を突いていた。
彼は続ける。
「俺が今まで口にしてきたものには、味がなかった。塩辛いか、苦いか、あるいは無か。それだけだった。だが、君の料理は違う。様々な味が複雑に絡み合い、一つの皿の上で調和している。まるで、魔法のようだ」
魔法。その言葉に、私は少しだけ苦笑した。これは魔法などではない。前世では誰もが知っている、ごく当たり前の料理の知識なのだ。
「それは、きっと『組み合わせ』だからです」
「組み合わせ?」
「はい。例えば、今日のこのお粥もそうです。ただ穀物を煮ただけでは、きっと味気ないものになっていたでしょう。でも、そこに香ばしい木の実と、酸っぱい赤い実を加える。そうすることで、お互いの味が引き立て合って、より美味しくなるのです」
私は前世の記憶を頼りに、料理の基本的な考え方を説明した。旨味、甘味、塩味、酸味、苦味。それらのバランスを取ること。ハーブを使って香りを加えること。食材の食感を変えて、歯触りを楽しむこと。
レオン様は、私の言葉を一言も聞き漏らすまいと、真剣な表情で耳を傾けていた。彼にとって、それは初めて聞く異国の呪文のように聞こえたのかもしれない。
「君は、どこでそれを学んだ?」
鋭い質問に、私は一瞬言葉に詰まった。まさか「前世で」などとは言えない。
「……母が、とても料理の上手な人でした。幼い頃に、色々と教えてもらったのです」
それは、半分本当で、半分嘘だった。この世界の母は、私が五歳の時に亡くなっている。料理を教わる時間などなかった。けれど、母が植物を愛し、世界中の珍しい種を集めていたのは事実だ。その母の知識が、形を変えて私に受け継がれたのだと思えば、それは完全な嘘ではないような気がした。
私の答えに、レオン様はそれ以上何も追求しなかった。ただ、何かを深く納得したように、静かに頷いた。彼の私を見る目が、少しだけ変わったように感じられた。ただの物珍しい料理を作る女から、確かな知識と技術を持つ一人の人間として、認められたような気がした。
彼はゆっくりと立ち上がると、いつものように扉へと向かう。
私も、いつものようにその後ろ姿を見送った。
しかし、扉に手をかけた彼が、ふと足を止めて振り返った。そして、私に向き直ると、今まで聞いたこともないような、真剣な響きを帯びた声で言った。
「明日も、君の料理が食べたい」
それは、いつもの『明日も、来る』という言葉とは、全く違う意味を持っていた。
いつもの言葉が、習慣からくる宣言だとしたら。今日の言葉は、彼の心からの、切実な願いのように聞こえた。凍てついた心を溶かす、温かい食事を。明日も、私に作ってほしいと。
その真剣な眼差しに、私の心は射抜かれた。
恐怖も、打算も、人質という立場も、全てが吹き飛んでしまった。ただ、彼の願いに応えたい。この人のために、もっと美味しいものを作ってあげたい。
心の底から、そう思った。
気づけば、私は満面の笑みを浮かべていた。それは、この国に来てから、いえ、物心ついてから初めて見せたかもしれない、何の屈託もない笑顔だった。
「はい、喜んで!」
私の返事に、レオン様の氷のような表情が、ほんのわずかに、本当にわずかに、揺らいだように見えた。彼は何か言いかけたが、結局何も言わず、ただもう一度小さく頷くと、今度こそ厨房を後にして行った。
一人残された厨房で、私は自分の胸に手を当てた。心臓が、早鐘のように高鳴っている。嬉しい。こんなにも嬉しい気持ちになったのは、いつぶりだろう。
必要とされている。私の作るものを、待っていてくれる人がいる。
たったそれだけのことが、こんなにも私に力をくれるなんて。
こうして、人質王女と正体を隠した皇帝の、秘密の食卓は始まった。
それは、凍てついた帝国に灯った、小さな、しかし確かな温かい光。
この光がやがて帝国全体を照らし出すことになる物語の、本当の始まりだった。
653
あなたにおすすめの小説
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
罰として醜い辺境伯との婚約を命じられましたが、むしろ望むところです! ~私が聖女と同じ力があるからと復縁を迫っても、もう遅い~
上下左右
恋愛
「貴様のような疫病神との婚約は破棄させてもらう!」
触れた魔道具を壊す体質のせいで、三度の婚約破棄を経験した公爵令嬢エリス。家族からも見限られ、罰として鬼将軍クラウス辺境伯への嫁入りを命じられてしまう。
しかしエリスは周囲の評価など意にも介さない。
「顔なんて目と鼻と口がついていれば十分」だと縁談を受け入れる。
だが実際に嫁いでみると、鬼将軍の顔は認識阻害の魔術によって醜くなっていただけで、魔術無力化の特性を持つエリスは、彼が本当は美しい青年だと見抜いていた。
一方、エリスの特異な体質に、元婚約者の伯爵が気づく。それは伝説の聖女と同じ力で、領地の繁栄を約束するものだった。
伯爵は自分から婚約を破棄したにも関わらず、その決定を覆すために復縁するための画策を始めるのだが・・・後悔してももう遅いと、ざまぁな展開に発展していくのだった
本作は不遇だった令嬢が、最恐将軍に溺愛されて、幸せになるまでのハッピーエンドの物語である
※※小説家になろうでも連載中※※
魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。
imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。
今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。
あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。
「—っ⁉︎」
私の体は、眩い光に包まれた。
次に目覚めた時、そこは、
「どこ…、ここ……。」
何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。
公爵夫人の気ままな家出冒険記〜「自由」を真に受けた妻を、夫は今日も追いかける〜
平山和人
恋愛
王国宰相の地位を持つ公爵ルカと結婚して五年。元子爵令嬢のフィリアは、多忙な夫の言葉「君は自由に生きていい」を真に受け、家事に専々と引きこもる生活を卒業し、突如として身一つで冒険者になることを決意する。
レベル1の治癒士として街のギルドに登録し、初めての冒険に胸を躍らせるフィリアだったが、その背後では、妻の「自由」が離婚と誤解したルカが激怒。「私から逃げられると思うな!」と誤解と執着にまみれた激情を露わにし、国政を放り出し、精鋭を率いて妻を連れ戻すための追跡を開始する。
冒険者として順調に(時に波乱万丈に)依頼をこなすフィリアと、彼女が起こした騒動の後始末をしつつ、鬼のような形相で迫るルカ。これは、「自由」を巡る夫婦のすれ違いを描いた、異世界溺愛追跡ファンタジーである。
ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされ
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
恋愛
第二回ドリコムメディア大賞一次選考通過作品。
ドジな公爵令嬢キャサリンは憎き聖女を王宮の大階段から突き落とそうとして、躱されて、死のダイブをしてしまった。そして、その瞬間、前世の記憶を取り戻したのだ。
そして、黒服の神様にこの異世界小説の世界の中に悪役令嬢として転移させられたことを思い出したのだ。でも、こんな時に思いしてもどうするのよ! しかし、キャサリンは何とか、チートスキルを見つけ出して命だけはなんとか助かるのだ。しかし、それから断罪が始まってはかない抵抗をするも隣国に追放させられてしまう。
「でも、良いわ。私はこのチートスキルで隣国で冒険者として生きて行くのよ」そのキャサリンを白い目で見る護衛騎士との冒険者生活が今始まる。
冒険者がどんなものか全く知らない公爵令嬢とそれに仕方なしに付き合わされる最強騎士の恋愛物語になるはずです。でも、その騎士も訳アリで…。ハッピーエンドはお約束。毎日更新目指して頑張ります。
皆様のお陰でHOTランキング第4位になりました。有難うございます。
小説家になろう、カクヨムでも連載中です。
『異世界転生してカフェを開いたら、庭が王宮より人気になってしまいました』
ヤオサカ
恋愛
申し訳ありません、物語の内容を確認しているため、一部非公開にしています
この物語は完結しました。
前世では小さな庭付きカフェを営んでいた主人公。事故により命を落とし、気がつけば異世界の貧しい村に転生していた。
「何もないなら、自分で作ればいいじゃない」
そう言って始めたのは、イングリッシュガーデン風の庭とカフェづくり。花々に囲まれた癒しの空間は次第に評判を呼び、貴族や騎士まで足を運ぶように。
そんな中、無愛想な青年が何度も訪れるようになり――?
前世で孵した竜の卵~幼竜が竜王になって迎えに来ました~
高遠すばる
恋愛
エリナには前世の記憶がある。
先代竜王の「仮の伴侶」であり、人間貴族であった「エリスティナ」の記憶。
先代竜王に真の番が現れてからは虐げられる日々、その末に追放され、非業の死を遂げたエリスティナ。
普通の平民に生まれ変わったエリスティナ、改めエリナは強く心に決めている。
「もう二度と、竜種とかかわらないで生きていこう!」
たったひとつ、心残りは前世で捨てられていた卵から孵ったはちみつ色の髪をした竜種の雛のこと。クリスと名付け、かわいがっていたその少年のことだけが忘れられない。
そんなある日、エリナのもとへ、今代竜王の遣いがやってくる。
はちみつ色の髪をした竜王曰く。
「あなたが、僕の運命の番だからです。エリナ。愛しいひと」
番なんてもうこりごり、そんなエリナとエリナを一身に愛する竜王のラブロマンス・ファンタジー!
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺 あおい
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる