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第20話:黄金色の誘惑
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オムライスの一件から数日。私とレオン様の関係は、また少しだけ形を変えていた。
彼は相変わらず毎朝厨房にやってくる。しかし、以前のような氷の仮面を被っていることはもうなかった。私の前に座る彼は、ただの「レオン様」。私の料理を心待ちにする、一人の食いしん坊な青年だった。
その視線には、隠しきれないほどの優しさと、そして時折、熱っぽい何かが宿るようになった。それに気づくたび、私の心臓はきゅっと甘い音を立てる。その感情が何なのか、まだ名前をつけることはできなかったけれど。
その日の朝も、彼はいつものようにやって来た。しかし、その手には大きな柳の籠を抱えている。いつもは手ぶらなのに、どうしたのだろう。
「おはようございます、レオン様。その籠は?」
私が尋ねると、彼は少し得意げな、それでいて子供が宝物を見せるような顔で、その籠を調理台の上に置いた。
「君への、贈り物だ」
「まあ!」
贈り物なんて初めてだ。私は期待に胸を膨らませ、そっと籠を覆う布をめくった。
瞬間、私の目に飛び込んできた光景に、思わず「わあ…!」と歓声が漏れた。
籠の中は、まるで海の宝石箱のようだった。
ぴちぴちと跳ねそうなほど新鮮な、海老によく似た赤い甲殻類。透き通るような身をした白身魚。そして、柔らかな足を持つ烏賊のような軟体動物。それらが、冷たい氷の上に美しく並べられている。
魚介だけではない。籠の半分には、色とりどりの野菜も詰められていた。瑞々しい緑色のアスパラガスに似た野菜、鮮やかなオレンジ色のカボチャもどき、そして土の香りがする数種類の茸。
帝国は内陸国で、新鮮な魚介類は王侯貴族でさえめったに口にできない高級食材だと聞いていた。それを、こんなにたくさん。
「これは…どうされたのですか?」
「南の港町から、魔法で鮮度を保ったまま運ばせた。君なら、これらの食材を最高に美味しくしてくれると思ったからな」
彼はこともなげに言ったが、それがどれほど大変なことか、私にも想像がついた。私のために、わざわざ…。その事実に、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「ありがとうございます、レオン様! 最高の、おもてなしをさせていただきますね!」
私は料理人としての血が騒ぐのを感じながら、満面の笑みで彼に告げた。
さて、どう調理しようか。
新鮮な魚介類。焼いても煮ても美味しいだろう。しかし、それではこの素晴らしい食材のポテンシャルを最大限に引き出したとは言えない。
私の脳裏に、前世の記憶が閃いた。
そうだ。あの調理法しかない。高温の油で、一瞬にして衣を花咲かせ、食材の旨味を完璧に閉じ込める、究極の料理。
「レオン様。今日は、あなた様がまだ経験したことのない、『揚げる』という魔法をお見せします」
「揚げる?」
彼が不思議そうに首を傾げる。私はにやりと笑い、調理に取り掛かった。
まずは、天ぷらの命である『衣』作りだ。小麦粉によく似た穀物の粉をふるい、そこに冷たい井戸水と、新鮮な卵を一つだけ落とす。
「美味しくなーれ、と。でも、混ぜすぎは禁物です」
私は心の中で呟きながら、菜箸でさっくりと数回だけ混ぜる。少し粉の塊が残っているくらいが、サクサクに揚がる秘訣なのだ。
次に、大きな中華鍋のような鉄鍋に、たっぷりの油を注いで火にかける。黄金色の油が、炎の熱を受けてゆらゆらと揺らめき始めた。
油の温度が上がるのを待つ間、私は食材の下ごしらえを手早く進める。海老もどきの殻を剥いて背わたを取り、白身魚は骨を抜いて一口大に。野菜も、火が通りやすいように薄切りにしていく。
やがて、油から細かな泡が立ち上り始めた。私は菜箸の先を油に浸し、泡の様子で完璧な温度に達したことを確認する。
「では、参ります」
私は観客であるレオン様にそう告げると、最初の食材である海老もどきを、衣のボウルにさっと潜らせた。そして、それを熱い油の中へと、そっと滑り込ませる。
ジュワッ!パチパチパチ……!
心地よい音が、厨房に響き渡った。
白い衣をまとった海老は、油の中で一瞬にして美しい花を咲かせる。気泡を立てながら、徐々に香ばしいきつね色へと変わっていく。
厨房は、今まで経験したことのない、穀物と油が混じり合った、香ばしくて甘い匂いに満たされた。レオンは、その光景と香りに完全に心を奪われ、身じろぎもせずに鍋の中を凝視していた。
「揚がりました」
私は完璧なタイミングで海老を油から引き上げ、網の上で軽く油を切る。そして、それを熱々のうちに、彼の前の皿に乗せた。
「お塩を、ほんの少しだけつけて。さあ、熱いうちにどうぞ」
レオンは、まるで初めて見る芸術品を前にしたかのように、恐る恐るその黄金色の塊を手に取った。指先に伝わる、驚くほどの軽さと熱さ。
彼は意を決し、それを一口で、口の中へと運んだ。
サクッ!
静かな厨房に、あまりにも軽快な音が響いた。
その瞬間、レオンの蒼い瞳が、驚愕に見開かれた。
なんだ、この食感は。
歯を立てた瞬間、衣は脆くも崩れ去り、香ばしい風味が口の中に広がる。しかし、それは序章に過ぎなかった。衣の中から現れた海老の身は、信じられないほどぷりぷりとしていて、噛んだ瞬間に凝縮された甘みと旨味が、口の中いっぱいに弾け飛んだ。
外はサクサク、中はふんわり、そしてぷりぷり。
異なる食感の三重奏。そして、素材の味が何倍にも増幅されている。塩が、その甘みをさらに引き立てていた。
「……っ!」
彼は言葉を失っていた。美味い、という言葉さえ出てこない。これは、彼の知る『料理』という概念を、根底から覆すほどの衝撃だった。
「それが、『揚げる』という魔法です。高温の油が一瞬で食材を包み込み、旨味の全てを中に閉じ込めてしまうんですよ」
私が微笑みながら解説すると、彼ははっと我に返ったように私を見た。そして、まるで懇願するように、皿を私の方へ差し出した。
「……おかわり」
その一言を皮切りに、厨房は怒涛の天ぷら祭りへと突入した。
私は次々と、食材に衣をつけて油の中へと投じていく。
白身魚は、衣の中で蒸し上げられ、驚くほどふわふわの食感に。
烏賊もどきは、火を通しすぎない絶妙なタイミングで揚げることで、噛み切れないほど硬くなるという常識を覆し、驚きの柔らかさを実現した。
カボチャもどきは、ほくほくとした食感とその甘みが最大限に引き出され、まるで極上の菓子のようだった。
アスパラガスもどきは、瑞々しさを保ったまま、シャキシャキとした歯触りが心地よい。
レオンは、もう何も考えられなかった。ただ、アリアが揚げるそばから、それを無心で口に運び続ける。その顔は、恍惚と驚愕が入り混じった、今まで見たこともない表情をしていた。
やがて、籠の中の食材は全て、黄金色の衣をまとって彼の胃の中へと消えていった。
「……ふぅ……」
レオンは、満腹と、それ以上の幸福感で、椅子に深くもたれかかっていた。その顔は満足しきっていて、まるで戦いを終えた戦士のように穏やかだった。
彼は、夢見るような瞳で、私を見つめた。
「アリア……」
その声は、熱っぽく、そして少しだけ掠れていた。
「君は、俺をどうするつもりだ……? これ以上、俺を君の料理なしでは生きられない体に、してどうする……」
その言葉は、冗談のようでいて、彼の偽らざる本心だった。
私は油の匂いが染み付いたエプロンで手を拭いながら、悪戯っぽく微笑んだ。
「どうもしませんよ。ただ、レオン様がまだ知らない『美味しい』を、これからもたくさん、召し上がっていただくだけです」
私の答えに、彼は幸せそうに、そして少しだけ降参したように、目を閉じた。
揚げ物という、新たな食文化の扉。それは、レオンの心をさらに深く、そして強く、私に結びつけるための、黄金色の鍵となった。
彼は相変わらず毎朝厨房にやってくる。しかし、以前のような氷の仮面を被っていることはもうなかった。私の前に座る彼は、ただの「レオン様」。私の料理を心待ちにする、一人の食いしん坊な青年だった。
その視線には、隠しきれないほどの優しさと、そして時折、熱っぽい何かが宿るようになった。それに気づくたび、私の心臓はきゅっと甘い音を立てる。その感情が何なのか、まだ名前をつけることはできなかったけれど。
その日の朝も、彼はいつものようにやって来た。しかし、その手には大きな柳の籠を抱えている。いつもは手ぶらなのに、どうしたのだろう。
「おはようございます、レオン様。その籠は?」
私が尋ねると、彼は少し得意げな、それでいて子供が宝物を見せるような顔で、その籠を調理台の上に置いた。
「君への、贈り物だ」
「まあ!」
贈り物なんて初めてだ。私は期待に胸を膨らませ、そっと籠を覆う布をめくった。
瞬間、私の目に飛び込んできた光景に、思わず「わあ…!」と歓声が漏れた。
籠の中は、まるで海の宝石箱のようだった。
ぴちぴちと跳ねそうなほど新鮮な、海老によく似た赤い甲殻類。透き通るような身をした白身魚。そして、柔らかな足を持つ烏賊のような軟体動物。それらが、冷たい氷の上に美しく並べられている。
魚介だけではない。籠の半分には、色とりどりの野菜も詰められていた。瑞々しい緑色のアスパラガスに似た野菜、鮮やかなオレンジ色のカボチャもどき、そして土の香りがする数種類の茸。
帝国は内陸国で、新鮮な魚介類は王侯貴族でさえめったに口にできない高級食材だと聞いていた。それを、こんなにたくさん。
「これは…どうされたのですか?」
「南の港町から、魔法で鮮度を保ったまま運ばせた。君なら、これらの食材を最高に美味しくしてくれると思ったからな」
彼はこともなげに言ったが、それがどれほど大変なことか、私にも想像がついた。私のために、わざわざ…。その事実に、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「ありがとうございます、レオン様! 最高の、おもてなしをさせていただきますね!」
私は料理人としての血が騒ぐのを感じながら、満面の笑みで彼に告げた。
さて、どう調理しようか。
新鮮な魚介類。焼いても煮ても美味しいだろう。しかし、それではこの素晴らしい食材のポテンシャルを最大限に引き出したとは言えない。
私の脳裏に、前世の記憶が閃いた。
そうだ。あの調理法しかない。高温の油で、一瞬にして衣を花咲かせ、食材の旨味を完璧に閉じ込める、究極の料理。
「レオン様。今日は、あなた様がまだ経験したことのない、『揚げる』という魔法をお見せします」
「揚げる?」
彼が不思議そうに首を傾げる。私はにやりと笑い、調理に取り掛かった。
まずは、天ぷらの命である『衣』作りだ。小麦粉によく似た穀物の粉をふるい、そこに冷たい井戸水と、新鮮な卵を一つだけ落とす。
「美味しくなーれ、と。でも、混ぜすぎは禁物です」
私は心の中で呟きながら、菜箸でさっくりと数回だけ混ぜる。少し粉の塊が残っているくらいが、サクサクに揚がる秘訣なのだ。
次に、大きな中華鍋のような鉄鍋に、たっぷりの油を注いで火にかける。黄金色の油が、炎の熱を受けてゆらゆらと揺らめき始めた。
油の温度が上がるのを待つ間、私は食材の下ごしらえを手早く進める。海老もどきの殻を剥いて背わたを取り、白身魚は骨を抜いて一口大に。野菜も、火が通りやすいように薄切りにしていく。
やがて、油から細かな泡が立ち上り始めた。私は菜箸の先を油に浸し、泡の様子で完璧な温度に達したことを確認する。
「では、参ります」
私は観客であるレオン様にそう告げると、最初の食材である海老もどきを、衣のボウルにさっと潜らせた。そして、それを熱い油の中へと、そっと滑り込ませる。
ジュワッ!パチパチパチ……!
心地よい音が、厨房に響き渡った。
白い衣をまとった海老は、油の中で一瞬にして美しい花を咲かせる。気泡を立てながら、徐々に香ばしいきつね色へと変わっていく。
厨房は、今まで経験したことのない、穀物と油が混じり合った、香ばしくて甘い匂いに満たされた。レオンは、その光景と香りに完全に心を奪われ、身じろぎもせずに鍋の中を凝視していた。
「揚がりました」
私は完璧なタイミングで海老を油から引き上げ、網の上で軽く油を切る。そして、それを熱々のうちに、彼の前の皿に乗せた。
「お塩を、ほんの少しだけつけて。さあ、熱いうちにどうぞ」
レオンは、まるで初めて見る芸術品を前にしたかのように、恐る恐るその黄金色の塊を手に取った。指先に伝わる、驚くほどの軽さと熱さ。
彼は意を決し、それを一口で、口の中へと運んだ。
サクッ!
静かな厨房に、あまりにも軽快な音が響いた。
その瞬間、レオンの蒼い瞳が、驚愕に見開かれた。
なんだ、この食感は。
歯を立てた瞬間、衣は脆くも崩れ去り、香ばしい風味が口の中に広がる。しかし、それは序章に過ぎなかった。衣の中から現れた海老の身は、信じられないほどぷりぷりとしていて、噛んだ瞬間に凝縮された甘みと旨味が、口の中いっぱいに弾け飛んだ。
外はサクサク、中はふんわり、そしてぷりぷり。
異なる食感の三重奏。そして、素材の味が何倍にも増幅されている。塩が、その甘みをさらに引き立てていた。
「……っ!」
彼は言葉を失っていた。美味い、という言葉さえ出てこない。これは、彼の知る『料理』という概念を、根底から覆すほどの衝撃だった。
「それが、『揚げる』という魔法です。高温の油が一瞬で食材を包み込み、旨味の全てを中に閉じ込めてしまうんですよ」
私が微笑みながら解説すると、彼ははっと我に返ったように私を見た。そして、まるで懇願するように、皿を私の方へ差し出した。
「……おかわり」
その一言を皮切りに、厨房は怒涛の天ぷら祭りへと突入した。
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白身魚は、衣の中で蒸し上げられ、驚くほどふわふわの食感に。
烏賊もどきは、火を通しすぎない絶妙なタイミングで揚げることで、噛み切れないほど硬くなるという常識を覆し、驚きの柔らかさを実現した。
カボチャもどきは、ほくほくとした食感とその甘みが最大限に引き出され、まるで極上の菓子のようだった。
アスパラガスもどきは、瑞々しさを保ったまま、シャキシャキとした歯触りが心地よい。
レオンは、もう何も考えられなかった。ただ、アリアが揚げるそばから、それを無心で口に運び続ける。その顔は、恍惚と驚愕が入り混じった、今まで見たこともない表情をしていた。
やがて、籠の中の食材は全て、黄金色の衣をまとって彼の胃の中へと消えていった。
「……ふぅ……」
レオンは、満腹と、それ以上の幸福感で、椅子に深くもたれかかっていた。その顔は満足しきっていて、まるで戦いを終えた戦士のように穏やかだった。
彼は、夢見るような瞳で、私を見つめた。
「アリア……」
その声は、熱っぽく、そして少しだけ掠れていた。
「君は、俺をどうするつもりだ……? これ以上、俺を君の料理なしでは生きられない体に、してどうする……」
その言葉は、冗談のようでいて、彼の偽らざる本心だった。
私は油の匂いが染み付いたエプロンで手を拭いながら、悪戯っぽく微笑んだ。
「どうもしませんよ。ただ、レオン様がまだ知らない『美味しい』を、これからもたくさん、召し上がっていただくだけです」
私の答えに、彼は幸せそうに、そして少しだけ降参したように、目を閉じた。
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