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第31話:衝撃の事実と失神
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「アリア!」
自分の声がひどく上擦って聞こえた。
腕の中でぐったりと意識を失った少女の体は、驚くほど軽かった。血の気の引いた白い顔。閉じられた瞼。その姿がレオンハルトの心臓を氷の矢で射抜いた。
やってしまった。
彼の頭の中を後悔の嵐が吹き荒れる。言い方を間違えた。いや、そもそもタイミングが悪かった。もっと、もっと慎重に段階を踏んで伝えるべきだったのだ。
「しっかりしろ、アリア!」
何度呼びかけても彼女の意識は戻らない。そのか細い体が腕の中で冷たくなっていくような錯覚に陥り、彼の背筋を冷たい汗が伝った。
いつもは帝国の全てを掌握するはずの明晰な頭脳が、今は何の役にも立たない。どうすればいい。何をすべきだ。
「そうだ、宮廷医を…!」
彼は叫びかけたが、寸前で言葉を飲み込んだ。宮廷医をここに呼べば、この場所が自分と彼女だけの秘密の聖域であることが公になってしまう。それは駄目だ。この場所だけは誰にも汚されたくなかった。
彼は迷いを振り払うように、アリアの体をそっと横抱きにした。驚くほどの軽さに改めて胸が痛む。こんな華奢な体で、毎日自分のために温かい食事を作ってくれていたのか。
彼はアリアを抱えたまま厨房を後にした。足早に、しかし細心の注意を払って揺らさないように彼女の寝室へと向かう。
離宮の廊下で鉢合わせたマルタが、彼の姿と腕の中のアリアを見て悲鳴を上げかけた。
「静かにしろ。姫は少し貧血を起こしただけだ」
レオンは低い声で制し、マルタにベッドの準備を命じた。その声は冷静を装っていたが、彼自身、自分の声が微かに震えていることに気づいていた。
アリアをベッドにそっと横たえ、額に滲んだ汗を自分の袖で拭う。眠っている彼女の顔は、ひどく無防備で、そして儚げだった。
こんな顔をさせたかったわけではない。
ただ、誠実でありたかった。この温かい関係を嘘で塗り固めたくなかった。そして、その先にある自分の本当の想いをいつか伝えるために。そのための最初の一歩だったはずなのに。
「……すまない」
彼は誰に言うでもなく、絞り出すように呟いた。
どれくらい、そうしていただろうか。
アリアの瞼がかすかに震えた。そして、長い睫毛がゆっくりと持ち上がり、その奥からまだ夢現をさまようような、ぼんやりとした瞳が現れた。
「……ん」
彼女は小さく身じろぎし、ゆっくりと体を起こした。そして、自分の部屋の見慣れた天井を見て小さく息をついた。
「……変な、夢」
その呟きに、レオンの心臓がどきりと跳ねる。
「疲れているのかしら、私。レオン様が皇帝陛下だなんて……そんな、ありえない夢を…」
彼女は独り言のようにそう言うと、ふと枕元にいるレオンの存在に気づいた。そして、安心したようにふわりと微笑んだ。
「レオン様。ご心配をおかけしました。少し、立ちくらみがしたみたいで…」
そのいつもと変わらない親しげな呼び方。その自分に向けられる屈託のない笑顔。
レオンは一瞬、このまま全てを夢だったことにしてしまおうかという甘い誘惑に駆られた。このまま「疲れているんだ、ゆっくり休め」とだけ言ってこの場を去れば、また明日からいつもの穏やかな日々が戻ってくるかもしれない。
しかし、それはできない。それでは何も解決しない。
彼は意を決し、静かに口を開いた。
「……夢では、ない」
その一言が、アリアの笑顔を凍りつかせた。
彼女の瞳から急速に光が失われていくのが分かった。夢から覚め、冷たい現実へと引き戻されていく過程が、残酷なほどにはっきりと見て取れた。
「あ……」
彼女の唇が小さく開く。そして彼女は恐る恐る、まるで初めて見る怪物でも確認するかのようにレオンの顔をまじまじと見つめた。
いつもの黒い平民の服。しかし、その内側から滲み出る隠しきれない威厳と気品。凍てつく湖面を思わせる蒼い瞳。そして、その瞳の奥に宿る絶対的な支配者の光。
そうだ。この方は、ただの騎士様などではない。
全てが繋がった。全てを理解してしまった。
彼女の顔からさあっと血の気が引いていく。そして、先程までの親しげな態度は跡形もなく消え去り、その瞳には深い、深い恐怖の色が宿っていた。
「……へ、陛下」
震える声で彼女はそう呟いた。
敬語。よそよそしい響き。それはレオンと彼女の間に、決して越えることのできない分厚い壁が築かれた瞬間だった。
レオンの胸が鋭く痛んだ。
アリアはベッドから転げ落ちるように降りると、その場で力なく膝をついた。そして床に額をこすりつける、臣下が王に行う最上級の礼の姿勢を取った。
「も、申し訳…ございません…! ご、ご尊顔と知らず、数々の、無礼、千万なる、振る舞いを…!」
彼女の声は恐怖で震え、途切れ途切れだった。その小さな背中が小刻みに震えている。
「どうか…! どうか、お慈悲を…! この命をもって償います故、故郷の、リンドブルムだけは…!」
彼女は自分が処刑されることをすでに覚悟していた。そして、その罪が国にまで及ぶことを恐れているのだ。
「やめろ」
レオンの声は自分でも驚くほど低く、冷たい響きを帯びていた。それは怒りからではない。悲しみと、そして自分の不甲斐なさに対する苛立ちからだった。
「顔を上げろ、アリア」
しかし彼女は動かない。ただ、震えながら床にひれ伏しているだけだ。
レオンはたまらず彼女のそばに膝をつくと、その細い肩を掴んで無理やり顔を上げさせた。
涙で濡れた瞳が、恐怖に歪んだ顔が、そこにあった。
「なぜ、そんな顔をする」
「……」
「なぜ、俺をそんな目で見る。俺はお前が知っている『レオン』だ。何も変わっていない」
「滅相もございません…!」
アリアは彼の腕から逃れようと必死にもがいた。
「私はただの人質。陛下は天上の御方。同じであるはずが、ございません…! どうか、罰を…! 私に、罰をお与えください…!」
彼女はもはや正常な思考ができない状態に陥っていた。罰せられることだけが、この恐怖から逃れる唯一の道だと信じ込んでいるかのようだった。
その姿がレオンの心を抉った。
彼女をこんなにも追い詰めてしまったのは自分なのだ。
彼は深く、深くため息をついた。そして何かを決意するように、彼女の震える両手を自らの大きな手で優しく包み込んだ。
「アリア」
彼はできるだけ穏やかな声で、彼女の名前を呼んだ。
「君がどうなるか、だと?」
彼は彼女が先程投げかけた問いに、今、答えようとしていた。
「処刑? 罰? 馬鹿なことを言うな」
彼の言葉に、アリアはびくりと肩を震わせた。処刑されないのなら、一体どうなるというのか。もっと恐ろしい罰が待っているというのか。
彼女の混乱と恐怖は最高潮に達していた。
レオンはそんな彼女の瞳を真っ直ぐに見つめ返した。その蒼い瞳には怒りも、侮蔑も、何もなかった。
ただ、どこまでも深く、そして穏やかな静かな光が宿っているだけだった。
「俺が、君に望むことは」
彼はゆっくりと、そしてはっきりと告げた。
その言葉は、アリアが想像していたどんな未来とも全く違うものだった。
自分の声がひどく上擦って聞こえた。
腕の中でぐったりと意識を失った少女の体は、驚くほど軽かった。血の気の引いた白い顔。閉じられた瞼。その姿がレオンハルトの心臓を氷の矢で射抜いた。
やってしまった。
彼の頭の中を後悔の嵐が吹き荒れる。言い方を間違えた。いや、そもそもタイミングが悪かった。もっと、もっと慎重に段階を踏んで伝えるべきだったのだ。
「しっかりしろ、アリア!」
何度呼びかけても彼女の意識は戻らない。そのか細い体が腕の中で冷たくなっていくような錯覚に陥り、彼の背筋を冷たい汗が伝った。
いつもは帝国の全てを掌握するはずの明晰な頭脳が、今は何の役にも立たない。どうすればいい。何をすべきだ。
「そうだ、宮廷医を…!」
彼は叫びかけたが、寸前で言葉を飲み込んだ。宮廷医をここに呼べば、この場所が自分と彼女だけの秘密の聖域であることが公になってしまう。それは駄目だ。この場所だけは誰にも汚されたくなかった。
彼は迷いを振り払うように、アリアの体をそっと横抱きにした。驚くほどの軽さに改めて胸が痛む。こんな華奢な体で、毎日自分のために温かい食事を作ってくれていたのか。
彼はアリアを抱えたまま厨房を後にした。足早に、しかし細心の注意を払って揺らさないように彼女の寝室へと向かう。
離宮の廊下で鉢合わせたマルタが、彼の姿と腕の中のアリアを見て悲鳴を上げかけた。
「静かにしろ。姫は少し貧血を起こしただけだ」
レオンは低い声で制し、マルタにベッドの準備を命じた。その声は冷静を装っていたが、彼自身、自分の声が微かに震えていることに気づいていた。
アリアをベッドにそっと横たえ、額に滲んだ汗を自分の袖で拭う。眠っている彼女の顔は、ひどく無防備で、そして儚げだった。
こんな顔をさせたかったわけではない。
ただ、誠実でありたかった。この温かい関係を嘘で塗り固めたくなかった。そして、その先にある自分の本当の想いをいつか伝えるために。そのための最初の一歩だったはずなのに。
「……すまない」
彼は誰に言うでもなく、絞り出すように呟いた。
どれくらい、そうしていただろうか。
アリアの瞼がかすかに震えた。そして、長い睫毛がゆっくりと持ち上がり、その奥からまだ夢現をさまようような、ぼんやりとした瞳が現れた。
「……ん」
彼女は小さく身じろぎし、ゆっくりと体を起こした。そして、自分の部屋の見慣れた天井を見て小さく息をついた。
「……変な、夢」
その呟きに、レオンの心臓がどきりと跳ねる。
「疲れているのかしら、私。レオン様が皇帝陛下だなんて……そんな、ありえない夢を…」
彼女は独り言のようにそう言うと、ふと枕元にいるレオンの存在に気づいた。そして、安心したようにふわりと微笑んだ。
「レオン様。ご心配をおかけしました。少し、立ちくらみがしたみたいで…」
そのいつもと変わらない親しげな呼び方。その自分に向けられる屈託のない笑顔。
レオンは一瞬、このまま全てを夢だったことにしてしまおうかという甘い誘惑に駆られた。このまま「疲れているんだ、ゆっくり休め」とだけ言ってこの場を去れば、また明日からいつもの穏やかな日々が戻ってくるかもしれない。
しかし、それはできない。それでは何も解決しない。
彼は意を決し、静かに口を開いた。
「……夢では、ない」
その一言が、アリアの笑顔を凍りつかせた。
彼女の瞳から急速に光が失われていくのが分かった。夢から覚め、冷たい現実へと引き戻されていく過程が、残酷なほどにはっきりと見て取れた。
「あ……」
彼女の唇が小さく開く。そして彼女は恐る恐る、まるで初めて見る怪物でも確認するかのようにレオンの顔をまじまじと見つめた。
いつもの黒い平民の服。しかし、その内側から滲み出る隠しきれない威厳と気品。凍てつく湖面を思わせる蒼い瞳。そして、その瞳の奥に宿る絶対的な支配者の光。
そうだ。この方は、ただの騎士様などではない。
全てが繋がった。全てを理解してしまった。
彼女の顔からさあっと血の気が引いていく。そして、先程までの親しげな態度は跡形もなく消え去り、その瞳には深い、深い恐怖の色が宿っていた。
「……へ、陛下」
震える声で彼女はそう呟いた。
敬語。よそよそしい響き。それはレオンと彼女の間に、決して越えることのできない分厚い壁が築かれた瞬間だった。
レオンの胸が鋭く痛んだ。
アリアはベッドから転げ落ちるように降りると、その場で力なく膝をついた。そして床に額をこすりつける、臣下が王に行う最上級の礼の姿勢を取った。
「も、申し訳…ございません…! ご、ご尊顔と知らず、数々の、無礼、千万なる、振る舞いを…!」
彼女の声は恐怖で震え、途切れ途切れだった。その小さな背中が小刻みに震えている。
「どうか…! どうか、お慈悲を…! この命をもって償います故、故郷の、リンドブルムだけは…!」
彼女は自分が処刑されることをすでに覚悟していた。そして、その罪が国にまで及ぶことを恐れているのだ。
「やめろ」
レオンの声は自分でも驚くほど低く、冷たい響きを帯びていた。それは怒りからではない。悲しみと、そして自分の不甲斐なさに対する苛立ちからだった。
「顔を上げろ、アリア」
しかし彼女は動かない。ただ、震えながら床にひれ伏しているだけだ。
レオンはたまらず彼女のそばに膝をつくと、その細い肩を掴んで無理やり顔を上げさせた。
涙で濡れた瞳が、恐怖に歪んだ顔が、そこにあった。
「なぜ、そんな顔をする」
「……」
「なぜ、俺をそんな目で見る。俺はお前が知っている『レオン』だ。何も変わっていない」
「滅相もございません…!」
アリアは彼の腕から逃れようと必死にもがいた。
「私はただの人質。陛下は天上の御方。同じであるはずが、ございません…! どうか、罰を…! 私に、罰をお与えください…!」
彼女はもはや正常な思考ができない状態に陥っていた。罰せられることだけが、この恐怖から逃れる唯一の道だと信じ込んでいるかのようだった。
その姿がレオンの心を抉った。
彼女をこんなにも追い詰めてしまったのは自分なのだ。
彼は深く、深くため息をついた。そして何かを決意するように、彼女の震える両手を自らの大きな手で優しく包み込んだ。
「アリア」
彼はできるだけ穏やかな声で、彼女の名前を呼んだ。
「君がどうなるか、だと?」
彼は彼女が先程投げかけた問いに、今、答えようとしていた。
「処刑? 罰? 馬鹿なことを言うな」
彼の言葉に、アリアはびくりと肩を震わせた。処刑されないのなら、一体どうなるというのか。もっと恐ろしい罰が待っているというのか。
彼女の混乱と恐怖は最高潮に達していた。
レオンはそんな彼女の瞳を真っ直ぐに見つめ返した。その蒼い瞳には怒りも、侮蔑も、何もなかった。
ただ、どこまでも深く、そして穏やかな静かな光が宿っているだけだった。
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