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第10話:芽吹く才能、新たな風の噂
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テル村での日々は、まるで穏やかな川の流れのように過ぎていった。カイトの家で暮らし始めて一月(ひとつき)が経つ頃には、シルフィは見違えるほど元気を取り戻していた。
痩せていた頬には健康的な色が戻り、銀色の髪は手入れが行き届いて艶やかさを増した。何より、あの深く沈んでいた碧い瞳に、明るい光が宿るようになったのが一番の変化だった。まだ人見知りで、村人と積極的に話すことは少ないが、以前のように怯えて家の中に閉じこもることはなくなった。
「カイト、今日の薬草採取、私も一緒に行ってもいいですか?」
ある朝、シルフィが自分からそう申し出てきた。驚きながらも、俺は嬉しくなって頷いた。
「もちろんいいぞ。でも、無理はするなよ」
「はい!」
二人で村の外れにある森へ向かう。最初は俺の後ろに隠れるようにして歩いていたシルフィだが、俺が【万物解析】で安全を確認し、「ここの木の実、甘くて美味しいんだ」「この花は、夜になると淡く光るんだよ」と森の魅力を語りかけるうちに、少しずつ周囲に目を向ける余裕が出てきたようだった。
「わぁ…綺麗…」
色とりどりの花が咲く小さな広場に出た時、シルフィは思わずといった感じで声を漏らし、その場にしゃがみ込んだ。彼女が花にそっと触れると、不思議なことに、それまで閉じていた蕾(つぼみ)がゆっくりと開き、周囲に優しい風がそよいだ。
(これは…?)
俺はすかさず【万物解析】を発動する。シルフィの周囲に、目には見えない微細な魔力の粒子――風の精霊たちが集まってきているのが観測できた。
『対象: シルフィ・グリーンウィンド
状態: 精神的安定度向上(ストレス:低)。魔力回復進行中(MP: 180/250 ↑)。
解析: 無意識のうちに周囲の風の精霊との親和性が高まっている。精霊魔法(風)の才能が開花し始めている兆候。本人は自覚なし。適切な指導があれば急速に成長する可能性あり。』
「すごい才能だ…」
思わず呟くと、シルフィがきょとんとした顔で俺を見上げた。
「え? 何か言いましたか?」
「いや、なんでもない。花が綺麗だなと思って」
俺は誤魔化しながらも、内心では興奮していた。彼女が持つという「古代エルフの血」と「精霊魔法」の才能は、本物だったのだ。今はまだ、その力を引き出す方法を知らないが、いずれ彼女自身の力になる日が来るだろう。
家に戻ると、俺はシルフィに簡単な文字や計算を教え始めた。読み書きができれば、彼女の世界はもっと広がるはずだ。驚いたことに、シルフィの飲み込みは非常に早かった。エルフという種族が元々知的なのか、あるいは彼女自身の素質なのか。複雑な文字も、一度教えればすぐに覚えてしまう。
「すごいな、シルフィ。もうこんなに書けるようになったのか」
「カイトの教え方が上手だからです」
少し照れたように笑う彼女の表情は、出会った頃には想像もできなかったものだった。
そんなある日、家の前で、村の子供が石につまずいて転び、膝を擦りむいて泣き出してしまった。近くにいたシルフィは、一瞬ためらったが、すぐに駆け寄り、子供を優しく助け起こした。そして、家から俺が作っておいたキズナグサの軟膏を持ってきて、小さな膝にそっと塗ってあげたのだ。
「もう痛くないよ。大丈夫」
シルフィがそう言うと、子供は泣き止み、笑顔で言った。
「ありがとう、エルフのお姉ちゃん!」
その言葉に、シルフィは一瞬、息を呑んだように見えたが、すぐにふわりと柔らかい笑顔を浮かべた。人間への恐怖が、少しずつ溶け始めている。その変化が、俺には何よりも嬉しかった。
村の生活も、良い方向へと進んでいた。俺が提案した堆肥作りや輪作の効果が出始め、今年の畑の収穫量は例年よりも明らかに増えそうだという報告が村長からあった。村人たちは口々に俺に感謝してくれ、時には採れたての野菜や、狩りで得た獲物のお裾分けを持ってきてくれることもあった。
陶器作りも、失敗を繰り返しながらではあったが、少しずつ形になってきていた。まだ売り物になるような品質ではないが、村人たちが自分たちで使うための丈夫な壺や皿が作れるようになり、村の生活は確実に豊かになってきている。
村の状況は安定し、シルフィも元気になった。それは喜ばしいことだが、俺は同時に、新たな課題も感じ始めていた。テル村だけで完結していては、大きな発展は望めない。より良い生活のためには、外部との交易が必要だ。そして、交易をするには、情報が必要になる。特に、失われた古代技術や、この辺境に眠る未知の資源に関する情報が手に入れば、【万物解析】をさらに活かせるはずだ。
(そろそろ一度、近くの町へ行ってみるべきかもしれないな…)
俺がそんなことを考えていた矢先、月に一度ほどテル村を訪れる行商人の男がやってきた。俺は彼に、試作品の陶器(まだひび割れているものもあるが)や、質の良い薬草を見せ、情報交換を試みた。
「へえ、カイトさん、焼き物まで始めたのかい? こりゃあ、もう少し形が良くなりゃ、グランフェルトの街でもそこそこ売れるかもしれねぇな」
行商人は陶器を手に取り、感心したように言った。グランフェルトは、この辺りでは一番大きな都市だ。奴隷商人が向かっていたのも、あの街だったはずだ。
「グランフェルトですか…。最近、何か変わったことはありましたか?」
俺はさりげなく尋ねてみた。
「変わったことねぇ…ああ、そういや、妙な噂を聞いたな」
行商人は顎を撫でながら言った。
「なんでも、珍しい狼の獣人の奴隷が、護送中に逃げ出したとかで、衛兵隊が大騒ぎしてたらしいぜ。普通の獣人じゃなくて、なんでも月夜になると力が強くなる特別な血筋だとか…まあ、大方、尾ひれのついた噂だろうけどな。捕まったら見せしめに酷い目に遭うだろうよ」
狼の獣人…月夜になると力が強くなる…? その言葉が、妙に俺の心に引っかかった。単なる偶然か、それとも…。
行商人はその後も他の噂話をいくつかして、次の村へと去っていった。
その夜、囲炉裏の火を見つめながら、俺は行商人の言葉を反芻していた。シルフィの笑顔が増え、村が活気づいてきた。この穏やかな日常を守りたい。そのためには、もっと力が必要だ。知識も、技術も、そして、信頼できる仲間も。
外の世界には、まだ多くの理不尽や、助けを必要としている存在がいるのかもしれない。あの噂の獣人の少女も、もし本当に逃げ出したのだとしたら、今頃どこかで苦しんでいるのではないだろうか…。
傍らでは、シルフィが、今日覚えたばかりの文字を、小さな木の板に一生懸命書き込んでいる。その真剣な横顔は、とても愛おしく、守るべきものだと強く感じさせた。
(まずは、情報を集めよう。グランフェルトへ行く準備を始めなければ…)
カイトは、次なる行動への決意を固めた。シルフィの穏やかな寝息が聞こえる部屋で、揺れる炎の向こうに、まだ見ぬ出会いと、乗り越えるべき試練の予感を感じながら。辺境の村での再起は、新たな局面を迎えようとしていた。
痩せていた頬には健康的な色が戻り、銀色の髪は手入れが行き届いて艶やかさを増した。何より、あの深く沈んでいた碧い瞳に、明るい光が宿るようになったのが一番の変化だった。まだ人見知りで、村人と積極的に話すことは少ないが、以前のように怯えて家の中に閉じこもることはなくなった。
「カイト、今日の薬草採取、私も一緒に行ってもいいですか?」
ある朝、シルフィが自分からそう申し出てきた。驚きながらも、俺は嬉しくなって頷いた。
「もちろんいいぞ。でも、無理はするなよ」
「はい!」
二人で村の外れにある森へ向かう。最初は俺の後ろに隠れるようにして歩いていたシルフィだが、俺が【万物解析】で安全を確認し、「ここの木の実、甘くて美味しいんだ」「この花は、夜になると淡く光るんだよ」と森の魅力を語りかけるうちに、少しずつ周囲に目を向ける余裕が出てきたようだった。
「わぁ…綺麗…」
色とりどりの花が咲く小さな広場に出た時、シルフィは思わずといった感じで声を漏らし、その場にしゃがみ込んだ。彼女が花にそっと触れると、不思議なことに、それまで閉じていた蕾(つぼみ)がゆっくりと開き、周囲に優しい風がそよいだ。
(これは…?)
俺はすかさず【万物解析】を発動する。シルフィの周囲に、目には見えない微細な魔力の粒子――風の精霊たちが集まってきているのが観測できた。
『対象: シルフィ・グリーンウィンド
状態: 精神的安定度向上(ストレス:低)。魔力回復進行中(MP: 180/250 ↑)。
解析: 無意識のうちに周囲の風の精霊との親和性が高まっている。精霊魔法(風)の才能が開花し始めている兆候。本人は自覚なし。適切な指導があれば急速に成長する可能性あり。』
「すごい才能だ…」
思わず呟くと、シルフィがきょとんとした顔で俺を見上げた。
「え? 何か言いましたか?」
「いや、なんでもない。花が綺麗だなと思って」
俺は誤魔化しながらも、内心では興奮していた。彼女が持つという「古代エルフの血」と「精霊魔法」の才能は、本物だったのだ。今はまだ、その力を引き出す方法を知らないが、いずれ彼女自身の力になる日が来るだろう。
家に戻ると、俺はシルフィに簡単な文字や計算を教え始めた。読み書きができれば、彼女の世界はもっと広がるはずだ。驚いたことに、シルフィの飲み込みは非常に早かった。エルフという種族が元々知的なのか、あるいは彼女自身の素質なのか。複雑な文字も、一度教えればすぐに覚えてしまう。
「すごいな、シルフィ。もうこんなに書けるようになったのか」
「カイトの教え方が上手だからです」
少し照れたように笑う彼女の表情は、出会った頃には想像もできなかったものだった。
そんなある日、家の前で、村の子供が石につまずいて転び、膝を擦りむいて泣き出してしまった。近くにいたシルフィは、一瞬ためらったが、すぐに駆け寄り、子供を優しく助け起こした。そして、家から俺が作っておいたキズナグサの軟膏を持ってきて、小さな膝にそっと塗ってあげたのだ。
「もう痛くないよ。大丈夫」
シルフィがそう言うと、子供は泣き止み、笑顔で言った。
「ありがとう、エルフのお姉ちゃん!」
その言葉に、シルフィは一瞬、息を呑んだように見えたが、すぐにふわりと柔らかい笑顔を浮かべた。人間への恐怖が、少しずつ溶け始めている。その変化が、俺には何よりも嬉しかった。
村の生活も、良い方向へと進んでいた。俺が提案した堆肥作りや輪作の効果が出始め、今年の畑の収穫量は例年よりも明らかに増えそうだという報告が村長からあった。村人たちは口々に俺に感謝してくれ、時には採れたての野菜や、狩りで得た獲物のお裾分けを持ってきてくれることもあった。
陶器作りも、失敗を繰り返しながらではあったが、少しずつ形になってきていた。まだ売り物になるような品質ではないが、村人たちが自分たちで使うための丈夫な壺や皿が作れるようになり、村の生活は確実に豊かになってきている。
村の状況は安定し、シルフィも元気になった。それは喜ばしいことだが、俺は同時に、新たな課題も感じ始めていた。テル村だけで完結していては、大きな発展は望めない。より良い生活のためには、外部との交易が必要だ。そして、交易をするには、情報が必要になる。特に、失われた古代技術や、この辺境に眠る未知の資源に関する情報が手に入れば、【万物解析】をさらに活かせるはずだ。
(そろそろ一度、近くの町へ行ってみるべきかもしれないな…)
俺がそんなことを考えていた矢先、月に一度ほどテル村を訪れる行商人の男がやってきた。俺は彼に、試作品の陶器(まだひび割れているものもあるが)や、質の良い薬草を見せ、情報交換を試みた。
「へえ、カイトさん、焼き物まで始めたのかい? こりゃあ、もう少し形が良くなりゃ、グランフェルトの街でもそこそこ売れるかもしれねぇな」
行商人は陶器を手に取り、感心したように言った。グランフェルトは、この辺りでは一番大きな都市だ。奴隷商人が向かっていたのも、あの街だったはずだ。
「グランフェルトですか…。最近、何か変わったことはありましたか?」
俺はさりげなく尋ねてみた。
「変わったことねぇ…ああ、そういや、妙な噂を聞いたな」
行商人は顎を撫でながら言った。
「なんでも、珍しい狼の獣人の奴隷が、護送中に逃げ出したとかで、衛兵隊が大騒ぎしてたらしいぜ。普通の獣人じゃなくて、なんでも月夜になると力が強くなる特別な血筋だとか…まあ、大方、尾ひれのついた噂だろうけどな。捕まったら見せしめに酷い目に遭うだろうよ」
狼の獣人…月夜になると力が強くなる…? その言葉が、妙に俺の心に引っかかった。単なる偶然か、それとも…。
行商人はその後も他の噂話をいくつかして、次の村へと去っていった。
その夜、囲炉裏の火を見つめながら、俺は行商人の言葉を反芻していた。シルフィの笑顔が増え、村が活気づいてきた。この穏やかな日常を守りたい。そのためには、もっと力が必要だ。知識も、技術も、そして、信頼できる仲間も。
外の世界には、まだ多くの理不尽や、助けを必要としている存在がいるのかもしれない。あの噂の獣人の少女も、もし本当に逃げ出したのだとしたら、今頃どこかで苦しんでいるのではないだろうか…。
傍らでは、シルフィが、今日覚えたばかりの文字を、小さな木の板に一生懸命書き込んでいる。その真剣な横顔は、とても愛おしく、守るべきものだと強く感じさせた。
(まずは、情報を集めよう。グランフェルトへ行く準備を始めなければ…)
カイトは、次なる行動への決意を固めた。シルフィの穏やかな寝息が聞こえる部屋で、揺れる炎の向こうに、まだ見ぬ出会いと、乗り越えるべき試練の予感を感じながら。辺境の村での再起は、新たな局面を迎えようとしていた。
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