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第4章
9 厄介な男(2) ※ルーカス視点
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「相変わらず、ユディンは潔癖だこと。落ち着いて。兵士たちが死んでしまうわ」
サンダール公爵はひどい惨状に苦笑し、集まった兵士たちに手で『近づくな』と合図する。
ユディンは白い手袋をはめた手で、腕をはらい、触れられてないことを何度も確認した。
「俺が人に触られるのが大嫌いだって、二人とも知ってるよね?」
ユディンは顔を歪め、僕とサンダール公爵を冷めた目で見た。
「そうだったわね。失念していたわ」
ユディンは極度の潔癖症で、王立魔術学院でも同じような騒動を何度も起こしている。
だが、学院側はアールグレーン公爵家の嫡男であるユディンに、教師たちは誰も注意できなかった。
それをサンダール公爵が忘れているわけがないのだが、やがてアールグレーン公爵になるユディンの能力を試したのだろう。
ノルデン公爵家、フォルシアン公爵家が落ちぶれた現在。
サンダール公爵家にとって、最大の政敵となるのはアールグレーン公爵家だけだ。
ユディンを知ろうと、わざと兵士を差し向けた。
――相変わらず、魔術を使うことにためらいがない男だ。
しかも、その魔術はリアムには劣るが、宮廷魔術師たちよりも上だ。
王家に次ぐ優秀な魔術師を輩出するアールグレーン公爵家。
その直系だけあって、呼吸をするように魔術を使う。
ユディンが兄でなければ、サーラはあそこまで疎まれなかったはずだ。
「ユディン。上級魔術を簡単に使い過ぎよ」
「そう思うなら、俺に誰も近づけさせないで? うっかりさぁ……優秀な養子を殺しちゃうかもよ?」
「……わかったわ」
サンダール公爵は自分の手駒をボロボロにされたというのに、動じていなかった。
セアンはサンダール公爵に怪我がないことを確認すると、ホッとした様子で、再びそばに控えた。
セアンのような平民での養子たちは、公爵を守るためなら、命を懸ける。
サンダール公爵家が多くの養子を迎える理由の一つは、絶対に裏切らない忠実な人間を手に入れるためだ。
――幼い頃から、彼らを洗脳しているのだろうが、悪趣味にもほどがある。
四大公爵家にまともな人間なんかいるのかと思うほど、彼らは歪んでいる。
馬鹿にみたいに正直で、損ばかりしていたのはサーラくらいだ。
権力の使い方を知らず、いつも黙って傷つけられていたサーラ。
僕が彼女を妻に望むのは、こういう世界にいるからなのかもしれない――彼女ならどうするだろう。
この二人を。
「それで、肝心のアールグレーン公爵はどうしてこなかったのかしら? ルーカス様への返事はどうなの?」
「あ、ルーカスがサーラを妃にするって話だよね」
何事もなかったかのように、ユディンはにこっと笑った。
なんという変わり身の早さ。
その変わり身の早さに、ユディンがアールグレーン公爵家の人間であると、つくづく思った。
四大公爵家にはそれぞれ特徴があり、アールグレーンは腹黒、ノルデンは策謀、サンダールは野心、フォルシアンは暴虐の性格を持つと言われている。
アールグレーンの血筋は王家に次ぐ魔術師としての才能を持つ以外に、その時代をうまく読み、権力者に媚びて切り抜ける才能がある。
「サーラの件だけど、ちょっと待ってもらえないかな? ルーカス様。お願い!」
いきなりの『様』呼びに加え、白い手袋をはめた手を合わせて、僕に頼み込んできた。
倒れた兵士たちが目に入っているはずなのだが、ユディンは見えてないかのようだ。
ついさっき、触れられそうになって腹を立て、上級魔術を使った男とは思えない。
「理由次第だ」
「よかったぁ~」
ユディンは胸に手を置き、ホッと息を吐く。
「ルーカス様に返事を待たせる理由はなんなのかしら? よほどの理由がない限り、国王代行であるルーカス様の命令には逆らえなくてよ?」
サンダール公爵は扇子を口許にあて、ふふっと笑った。
――腹黒のアールグレーン公爵家のことだ。僕かリアムか、どちらが王になるのか、様子見をしたいと思っているんだろうな。
だから、アールグレーン公爵は来なかったのだ。
ユディンという厄介な男を寄越し、時間稼ぎをしようとしても無駄だ。
そんな浅はかな考えはお見通しである。
考えを見抜かれたユディンが、なんと答えるつもりかと、僕とサンダール公爵はニヤニヤしながら、眺めていた。
ユディンは突然、ぱっと両手を開いた。
『降参』という意味のポーズをしたのだと思った。
だが、違った。
「アールグレーン公爵家は代替わりしまーす!」
両手を大きく広げたのは、『降参』ではなく『みんなぁ! 大歓迎してよ!』という意味のポーズだったようだ……
しんっと静まり返った。
ユディンが公爵になる――この場にいる全員が『嘘だろ』という顔をした。
「あれ? 誰も喜んでくれないの? 俺が公爵になるんだよ?」
残念ながら、『おめでとう』の言葉は誰からも出なかった。
「父上はもう年だからね。俺に爵位を譲って隠居するんだって」
――なんて迷惑な。ユディンの父親のほうが、扱いやすかったというのに。
ユディンの見た目は明るく人懐っこい。
だが、そんな外見に反して、中身はまるっきり違う。
表情と思考が一致しない、なにを考えているかさっぱりわからない男だ。
「アールグレーン一族のきまりで、代替わりの際には親族全員の承認サインが必要なんだよ~」
「ユディンが公爵ですって……」
「本気で公爵になるつもりなのか?」
「そうだよ。イルドもルーカス様も、よろしくね?」
唇に指をおき、軽く首をかしげた仕草は、実年齢二十九歳とは思えない可愛らしさだった。
「ルーカス様と妹の件は後回しになっちゃうけど、しかたないよね? ごめんね、ルーカス様?」
まったく悪いと思ってない顔で、ユディンは謝った。
「敬称をつければ、なんでも許されると思うな」
「やだな~。思ってないよ。じゃあ、代替わりで忙しいから領地に戻るね。まったね~!」
ユディンはひらひらと手を振って、軽やかな足取りで去っていった。
奴はこちらの返答を待たずに、無理矢理、了承させてしまった。
気づけば、こちら側からなにも要求させず、巧みに会話を終わらせていた。
もしかしたら、あの魔術もそのためだったのではないかと思うほど、誰もユディンを止めることができなかった。
――やはり、くせ者だな。
アールグレーン公爵を継ぐだけあって侮れない男だ。
サーラの兄、ユディン・アールグレーン。
「面倒だが、ユディンを味方につけたいな」
「それ、本気で言ってますの?」
サンダール公爵は反対らしく、冷ややかな目で僕を見た。
ユディンを味方にするかどうか、話し合う必要があるようだ――
サンダール公爵はひどい惨状に苦笑し、集まった兵士たちに手で『近づくな』と合図する。
ユディンは白い手袋をはめた手で、腕をはらい、触れられてないことを何度も確認した。
「俺が人に触られるのが大嫌いだって、二人とも知ってるよね?」
ユディンは顔を歪め、僕とサンダール公爵を冷めた目で見た。
「そうだったわね。失念していたわ」
ユディンは極度の潔癖症で、王立魔術学院でも同じような騒動を何度も起こしている。
だが、学院側はアールグレーン公爵家の嫡男であるユディンに、教師たちは誰も注意できなかった。
それをサンダール公爵が忘れているわけがないのだが、やがてアールグレーン公爵になるユディンの能力を試したのだろう。
ノルデン公爵家、フォルシアン公爵家が落ちぶれた現在。
サンダール公爵家にとって、最大の政敵となるのはアールグレーン公爵家だけだ。
ユディンを知ろうと、わざと兵士を差し向けた。
――相変わらず、魔術を使うことにためらいがない男だ。
しかも、その魔術はリアムには劣るが、宮廷魔術師たちよりも上だ。
王家に次ぐ優秀な魔術師を輩出するアールグレーン公爵家。
その直系だけあって、呼吸をするように魔術を使う。
ユディンが兄でなければ、サーラはあそこまで疎まれなかったはずだ。
「ユディン。上級魔術を簡単に使い過ぎよ」
「そう思うなら、俺に誰も近づけさせないで? うっかりさぁ……優秀な養子を殺しちゃうかもよ?」
「……わかったわ」
サンダール公爵は自分の手駒をボロボロにされたというのに、動じていなかった。
セアンはサンダール公爵に怪我がないことを確認すると、ホッとした様子で、再びそばに控えた。
セアンのような平民での養子たちは、公爵を守るためなら、命を懸ける。
サンダール公爵家が多くの養子を迎える理由の一つは、絶対に裏切らない忠実な人間を手に入れるためだ。
――幼い頃から、彼らを洗脳しているのだろうが、悪趣味にもほどがある。
四大公爵家にまともな人間なんかいるのかと思うほど、彼らは歪んでいる。
馬鹿にみたいに正直で、損ばかりしていたのはサーラくらいだ。
権力の使い方を知らず、いつも黙って傷つけられていたサーラ。
僕が彼女を妻に望むのは、こういう世界にいるからなのかもしれない――彼女ならどうするだろう。
この二人を。
「それで、肝心のアールグレーン公爵はどうしてこなかったのかしら? ルーカス様への返事はどうなの?」
「あ、ルーカスがサーラを妃にするって話だよね」
何事もなかったかのように、ユディンはにこっと笑った。
なんという変わり身の早さ。
その変わり身の早さに、ユディンがアールグレーン公爵家の人間であると、つくづく思った。
四大公爵家にはそれぞれ特徴があり、アールグレーンは腹黒、ノルデンは策謀、サンダールは野心、フォルシアンは暴虐の性格を持つと言われている。
アールグレーンの血筋は王家に次ぐ魔術師としての才能を持つ以外に、その時代をうまく読み、権力者に媚びて切り抜ける才能がある。
「サーラの件だけど、ちょっと待ってもらえないかな? ルーカス様。お願い!」
いきなりの『様』呼びに加え、白い手袋をはめた手を合わせて、僕に頼み込んできた。
倒れた兵士たちが目に入っているはずなのだが、ユディンは見えてないかのようだ。
ついさっき、触れられそうになって腹を立て、上級魔術を使った男とは思えない。
「理由次第だ」
「よかったぁ~」
ユディンは胸に手を置き、ホッと息を吐く。
「ルーカス様に返事を待たせる理由はなんなのかしら? よほどの理由がない限り、国王代行であるルーカス様の命令には逆らえなくてよ?」
サンダール公爵は扇子を口許にあて、ふふっと笑った。
――腹黒のアールグレーン公爵家のことだ。僕かリアムか、どちらが王になるのか、様子見をしたいと思っているんだろうな。
だから、アールグレーン公爵は来なかったのだ。
ユディンという厄介な男を寄越し、時間稼ぎをしようとしても無駄だ。
そんな浅はかな考えはお見通しである。
考えを見抜かれたユディンが、なんと答えるつもりかと、僕とサンダール公爵はニヤニヤしながら、眺めていた。
ユディンは突然、ぱっと両手を開いた。
『降参』という意味のポーズをしたのだと思った。
だが、違った。
「アールグレーン公爵家は代替わりしまーす!」
両手を大きく広げたのは、『降参』ではなく『みんなぁ! 大歓迎してよ!』という意味のポーズだったようだ……
しんっと静まり返った。
ユディンが公爵になる――この場にいる全員が『嘘だろ』という顔をした。
「あれ? 誰も喜んでくれないの? 俺が公爵になるんだよ?」
残念ながら、『おめでとう』の言葉は誰からも出なかった。
「父上はもう年だからね。俺に爵位を譲って隠居するんだって」
――なんて迷惑な。ユディンの父親のほうが、扱いやすかったというのに。
ユディンの見た目は明るく人懐っこい。
だが、そんな外見に反して、中身はまるっきり違う。
表情と思考が一致しない、なにを考えているかさっぱりわからない男だ。
「アールグレーン一族のきまりで、代替わりの際には親族全員の承認サインが必要なんだよ~」
「ユディンが公爵ですって……」
「本気で公爵になるつもりなのか?」
「そうだよ。イルドもルーカス様も、よろしくね?」
唇に指をおき、軽く首をかしげた仕草は、実年齢二十九歳とは思えない可愛らしさだった。
「ルーカス様と妹の件は後回しになっちゃうけど、しかたないよね? ごめんね、ルーカス様?」
まったく悪いと思ってない顔で、ユディンは謝った。
「敬称をつければ、なんでも許されると思うな」
「やだな~。思ってないよ。じゃあ、代替わりで忙しいから領地に戻るね。まったね~!」
ユディンはひらひらと手を振って、軽やかな足取りで去っていった。
奴はこちらの返答を待たずに、無理矢理、了承させてしまった。
気づけば、こちら側からなにも要求させず、巧みに会話を終わらせていた。
もしかしたら、あの魔術もそのためだったのではないかと思うほど、誰もユディンを止めることができなかった。
――やはり、くせ者だな。
アールグレーン公爵を継ぐだけあって侮れない男だ。
サーラの兄、ユディン・アールグレーン。
「面倒だが、ユディンを味方につけたいな」
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