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22 暗躍
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――両親はとても明るくて、仲が良かった。
『志茉は要人君が好きだなぁ』
『やきもち?』
『うん。でも、要人君しかいないよ、志茉には』
『要人君にもね』
夢の中だったか、それは過去の記憶なのか、わからないくらいぼんやりしたもの。
でも両親は私を見て、笑って言ったのだ。
『志茉。幸せになって――』
そこで、目が覚めた。
ふとした時に思い出す記憶や夢を見た後、いつも泣いてしまう。
でも、今日は違う。
穏やかな顔で眠る要人の姿が目に入り、微笑んだ。
「おはよう、要人」
疲れているのか、要人は起きる様子がない。
昨晩の疲れだろうけど、すでに時計はお昼近く。
要人はぼうっとした顔で、私を見る。
「あー……朝か」
「昼よ。一度、起きたでしょ?」
「ああ、志茉を連れて風呂に入って……ぶっ!」
「それは言わなくていいのよ、言わなくて」
大きな枕を手に取り、枕で要人の顔を埋め、黙らせた。
本当に疲れているのか、要人が動かなくて、気になって枕をどかす。
「要人? どうしたの?」
「……いや、幸せだなと思ってた」
少しだけ顔を上げた要人の顔は、赤くなって見えた。
私を仁礼木から守るため、要人はどれだけ頑張ってくれたのだろう。
宮ノ入グループに入社し、昇進し続け、私が働く沖重グループの社長になって――気づいたら、要人は仁礼木にいても自由に振舞えるようになっていた。
「志茉」
手を伸ばし、私の頬に触れた手は温かい。
その手を感じるために、目を閉じ、そして――
「要人坊っちゃま! イチャイチャするのは、ご飯を食べてからにしてくださいまし!」
階下から響く声は、聞き覚えのある声だった。
「や、八重子さん!?」
パタッと、要人の手がシーツの上に落ちる。
「そうだった。八重子さんを呼んでいたか……」
要人はがっかりしていたけど、お腹も空いていたから、八重子さんがいてくれたのは助かった。
長年、世話をしてくれた八重子さんに、要人は頭が上がらない。
要人だけでなく、仁礼木家で育った人間は、総じて、八重子さんには勝てないのだ。
先に着替えを済ませて、階下へ行くと白い割烹着姿の八重子さんが、温かい食事を用意して待っていてくれた。
「八重子さん!」
「志茉さん。家を見て驚かれたでしょう」
車に引き続き、と八重子さんは付け加える。
「要人坊っちゃまから、内緒にしておいてくれって頼まれてしまって、志茉さんに言えなかったんですよ」
八重子さんは申し訳なさそうにしていたけど、要人は私を驚かせたかったのだと思う。
「この家を要人が、買ってくれて嬉しかったです」
「志茉さんがお喜びになられたのなら、よろしゅうございました。さ、お味噌汁が冷めますからね。食事にいたしましょう」
お味噌汁のいい香りがして、八重子さんお手製の漬け物、土鍋の炊き立てご飯、卵焼きに塩サケ。お昼ご飯なのに、メニューは完全に朝ご飯。
私たちが起きるタイミングに、合わせて作ってくれたのだろう。
「志茉さん、今日から、この家の家事は、私がやりますからね」
「でも、八重子さんは若い家政婦に任せて、仕事を辞めるって言ってませんでしたか?」
「ええ。仁礼木家を辞めて、坊っちゃまに雇っていただきました。一人ですからね。働いていないとボケてしまいます」
にっこり微笑んだ八重子さんの顔を見ていると、なんだか、ホッとする。
要人だけじゃなく、私にとっても、八重子さんはおばあちゃんみたいなものだ。
「八重子さんがいてくれたら、心強いです。仕事もあるし……」
「志茉は当分の間、仕事は休みだ」
階段を降りてきた要人は、欠伸をしながら言った。
「休みって……」
「要人坊っちゃま、おはようございます」
「ああ。おはよう」
用意された朝ご飯の席に、要人が座った。
「あの火事の後で、出勤できるわけないだろ」
「放火の疑いがあるそうですよ……。警察の方が調べているところで、まだはっきりしておりませんが、危険でしょう」
八重子さんはそう言って、熱い味噌汁を要人に渡す。
さすが長年、仁礼木家の家政婦を勤めてきただけある八重子さんの味噌汁。ダシの香りもばっちりで、完璧な味噌汁だった。
味噌汁でホッとしたのも束の間。
物騒な話を聞くことになろうとは、思ってもみなかった。
「本当に放火なの?」
「……ああ」
要人は多く語らない。
『火をつけたのは、俺の母親だな』
その言葉を思い出し、背筋が寒くなった。
仁礼木のおばさんは、感情的になりやすく、ヒステリックなところがあったけど、まさかという気持ちのほうが大きかった。
「病欠届は出しておく。兄さんに診断書を書いてもらったから安心しろ」
手際が良すぎるし、犯人の確定も早かったのが、気になる。
証拠があったからこそ、このスピード。
ご飯を食べる手を止め、要人をじっと見る。
――絶対、なにかしてたわね。
確信を持って言った。
「要人。まさかアパートに、監視カメラなんて仕掛けてなかったわよね?」
「あったぞ。あのアパートはセキュリティが甘いからな」
「……そろそろ、自分が一番危険だってことを自覚したほうがいいわよ」
腕時計のGPSに続き、監視カメラ。身を守ってもらって、なんだけど、完全にストーカーである。
「他にも仕掛けてないわよね?」
私の問いかけに、要人は知らんぷりしていた。
でも、私は要人が箸でつまもうとした卵焼きが、皿の上に落ちていたのを見逃さなかった。
「ちょっと!? 答えなさいよ。都合が悪くなると、黙ってっ!」
「この家はまだ誰にも知られてないからな。安心しろよ。家から絶対に出るなよ」
「あ、あのね……」
「まあまあ。志茉さんを心配してのことですからね。大目に見てあげてくださいまし」
私の追及が始まる前に、八重子さんはデザートを持ってきてくれた。
「志茉さんが食べてみたいっておっしゃってたヨーグルトムースですよ」
透明なカップに入って、上にはフルーツが飾られたデザートは、蜂蜜を使った甘さ控えめのムース。水切りヨーグルトと牛乳、ゼラチンがあれば作れると、八重子さんから聞いていた。
レシピを教えてもらおうと思っていたところだった。
「美味しい……」
「レシピは日誌に書いておきますからね。」
八重子さんは業務報告として、家政婦日誌をつけている。
仁礼木のおじさんの子ども時代から、ずっとつけているそうだ。
要人たちは閻魔帳と呼んでいて、悪さをすると備考欄に残るとか。
頭が上がらないのも無理もない。
「さてと。俺は宮ノ入グループ本社に行ってくる」
要人は食事を終えると、すぐに立ち上がり、ジャケットを羽織る。
宮ノ入グループ本社に行くけど、休みだからか、服装はほとんど私服に近い。
裏口から入って、誰かと会うのかもしれない。
深く聞いてはいけない気がして、私は黙ってうなずいた。
「それじゃあ、いってくる」
「うん、いってらっしゃい」
私が大人しくしているのを見て、要人は機嫌が良くなった。
「なるべく、早く帰るからな!」
「そ、そう……」
――要人の無邪気な笑顔が怖い。
ああいう顔をした時の要人って、なにか企んでいることが多い。
「なにをするつもりよ」
「志茉さん。難しいことは要人坊っちゃまにお任せして、志茉さんはのんびりされたらいいじゃありませんか」
八重子さんは慣れているのか、どんっと構えていて、まったく動じていない。
でも、のんびりと言われてもなにをしたらいいか、わからなかった。
「掃除でもしようかな」
「掃除は業者に頼んでありますよ」
「じゃ、じゃあ、夕飯の買い物を」
「要人坊っちゃまが、外に出ないようにおっしゃってましたよ」
「食事の支度を手伝います!」
「私の仕事ですから、いけません」
私と八重子さんの攻防戦は、私の全敗で、要人はわざと八重子さんを家政婦として雇ったのではと思うくらい、八重子さんに隙がない。
「リビングでお茶をどうぞ。テレビでもご覧になっていてください」
言われるがままに、リビングのソファーにちょこんと座り、テレビをつける。
ちょうど昼のニュースが流れた。
『扇田工業、粉飾決算か!?』
『社長みずから関与』
大きなテロップが目に入り、まばたきを繰り返す。
これは夢かと思ったら、夢じゃない。
「え、えぇ……?」
火事のニュースではなく、まさかの扇田工業のニュースが流れ、頭が混乱した。
『実際にはない架空の売り上げを計上していたらしいですね』
『内部告発により、決算書が外部にもれ、発覚したとのこと』
『実際には赤字で火の車といったところですか』
――これをやったのは、要人だ。
思い当たるフシはたくさんある。
両家の食事会の時、要人はおかしなことを言ってたし、扇田工業とのお見合いは宮ノ入会長の紹介だとも。
それに、結婚を断っても宮ノ入と関係が悪くなるような言い方をしてなかった。
つまり。
「黒幕は宮ノ入グループ……?」
取引先の扇田工業がおかしかったから、要人が動き、調べたというところだろうか。
きっとこれは、一度や二度ではない。
考え出すと、きりがないような気がして、パチンとチャンネルを変えた。
要人が沖重グループの社長に、なんの意味もなく、抜擢されるわけがなかったのだ。
宮ノ入グループの恐ろしさを知ったような気がした……
『志茉は要人君が好きだなぁ』
『やきもち?』
『うん。でも、要人君しかいないよ、志茉には』
『要人君にもね』
夢の中だったか、それは過去の記憶なのか、わからないくらいぼんやりしたもの。
でも両親は私を見て、笑って言ったのだ。
『志茉。幸せになって――』
そこで、目が覚めた。
ふとした時に思い出す記憶や夢を見た後、いつも泣いてしまう。
でも、今日は違う。
穏やかな顔で眠る要人の姿が目に入り、微笑んだ。
「おはよう、要人」
疲れているのか、要人は起きる様子がない。
昨晩の疲れだろうけど、すでに時計はお昼近く。
要人はぼうっとした顔で、私を見る。
「あー……朝か」
「昼よ。一度、起きたでしょ?」
「ああ、志茉を連れて風呂に入って……ぶっ!」
「それは言わなくていいのよ、言わなくて」
大きな枕を手に取り、枕で要人の顔を埋め、黙らせた。
本当に疲れているのか、要人が動かなくて、気になって枕をどかす。
「要人? どうしたの?」
「……いや、幸せだなと思ってた」
少しだけ顔を上げた要人の顔は、赤くなって見えた。
私を仁礼木から守るため、要人はどれだけ頑張ってくれたのだろう。
宮ノ入グループに入社し、昇進し続け、私が働く沖重グループの社長になって――気づいたら、要人は仁礼木にいても自由に振舞えるようになっていた。
「志茉」
手を伸ばし、私の頬に触れた手は温かい。
その手を感じるために、目を閉じ、そして――
「要人坊っちゃま! イチャイチャするのは、ご飯を食べてからにしてくださいまし!」
階下から響く声は、聞き覚えのある声だった。
「や、八重子さん!?」
パタッと、要人の手がシーツの上に落ちる。
「そうだった。八重子さんを呼んでいたか……」
要人はがっかりしていたけど、お腹も空いていたから、八重子さんがいてくれたのは助かった。
長年、世話をしてくれた八重子さんに、要人は頭が上がらない。
要人だけでなく、仁礼木家で育った人間は、総じて、八重子さんには勝てないのだ。
先に着替えを済ませて、階下へ行くと白い割烹着姿の八重子さんが、温かい食事を用意して待っていてくれた。
「八重子さん!」
「志茉さん。家を見て驚かれたでしょう」
車に引き続き、と八重子さんは付け加える。
「要人坊っちゃまから、内緒にしておいてくれって頼まれてしまって、志茉さんに言えなかったんですよ」
八重子さんは申し訳なさそうにしていたけど、要人は私を驚かせたかったのだと思う。
「この家を要人が、買ってくれて嬉しかったです」
「志茉さんがお喜びになられたのなら、よろしゅうございました。さ、お味噌汁が冷めますからね。食事にいたしましょう」
お味噌汁のいい香りがして、八重子さんお手製の漬け物、土鍋の炊き立てご飯、卵焼きに塩サケ。お昼ご飯なのに、メニューは完全に朝ご飯。
私たちが起きるタイミングに、合わせて作ってくれたのだろう。
「志茉さん、今日から、この家の家事は、私がやりますからね」
「でも、八重子さんは若い家政婦に任せて、仕事を辞めるって言ってませんでしたか?」
「ええ。仁礼木家を辞めて、坊っちゃまに雇っていただきました。一人ですからね。働いていないとボケてしまいます」
にっこり微笑んだ八重子さんの顔を見ていると、なんだか、ホッとする。
要人だけじゃなく、私にとっても、八重子さんはおばあちゃんみたいなものだ。
「八重子さんがいてくれたら、心強いです。仕事もあるし……」
「志茉は当分の間、仕事は休みだ」
階段を降りてきた要人は、欠伸をしながら言った。
「休みって……」
「要人坊っちゃま、おはようございます」
「ああ。おはよう」
用意された朝ご飯の席に、要人が座った。
「あの火事の後で、出勤できるわけないだろ」
「放火の疑いがあるそうですよ……。警察の方が調べているところで、まだはっきりしておりませんが、危険でしょう」
八重子さんはそう言って、熱い味噌汁を要人に渡す。
さすが長年、仁礼木家の家政婦を勤めてきただけある八重子さんの味噌汁。ダシの香りもばっちりで、完璧な味噌汁だった。
味噌汁でホッとしたのも束の間。
物騒な話を聞くことになろうとは、思ってもみなかった。
「本当に放火なの?」
「……ああ」
要人は多く語らない。
『火をつけたのは、俺の母親だな』
その言葉を思い出し、背筋が寒くなった。
仁礼木のおばさんは、感情的になりやすく、ヒステリックなところがあったけど、まさかという気持ちのほうが大きかった。
「病欠届は出しておく。兄さんに診断書を書いてもらったから安心しろ」
手際が良すぎるし、犯人の確定も早かったのが、気になる。
証拠があったからこそ、このスピード。
ご飯を食べる手を止め、要人をじっと見る。
――絶対、なにかしてたわね。
確信を持って言った。
「要人。まさかアパートに、監視カメラなんて仕掛けてなかったわよね?」
「あったぞ。あのアパートはセキュリティが甘いからな」
「……そろそろ、自分が一番危険だってことを自覚したほうがいいわよ」
腕時計のGPSに続き、監視カメラ。身を守ってもらって、なんだけど、完全にストーカーである。
「他にも仕掛けてないわよね?」
私の問いかけに、要人は知らんぷりしていた。
でも、私は要人が箸でつまもうとした卵焼きが、皿の上に落ちていたのを見逃さなかった。
「ちょっと!? 答えなさいよ。都合が悪くなると、黙ってっ!」
「この家はまだ誰にも知られてないからな。安心しろよ。家から絶対に出るなよ」
「あ、あのね……」
「まあまあ。志茉さんを心配してのことですからね。大目に見てあげてくださいまし」
私の追及が始まる前に、八重子さんはデザートを持ってきてくれた。
「志茉さんが食べてみたいっておっしゃってたヨーグルトムースですよ」
透明なカップに入って、上にはフルーツが飾られたデザートは、蜂蜜を使った甘さ控えめのムース。水切りヨーグルトと牛乳、ゼラチンがあれば作れると、八重子さんから聞いていた。
レシピを教えてもらおうと思っていたところだった。
「美味しい……」
「レシピは日誌に書いておきますからね。」
八重子さんは業務報告として、家政婦日誌をつけている。
仁礼木のおじさんの子ども時代から、ずっとつけているそうだ。
要人たちは閻魔帳と呼んでいて、悪さをすると備考欄に残るとか。
頭が上がらないのも無理もない。
「さてと。俺は宮ノ入グループ本社に行ってくる」
要人は食事を終えると、すぐに立ち上がり、ジャケットを羽織る。
宮ノ入グループ本社に行くけど、休みだからか、服装はほとんど私服に近い。
裏口から入って、誰かと会うのかもしれない。
深く聞いてはいけない気がして、私は黙ってうなずいた。
「それじゃあ、いってくる」
「うん、いってらっしゃい」
私が大人しくしているのを見て、要人は機嫌が良くなった。
「なるべく、早く帰るからな!」
「そ、そう……」
――要人の無邪気な笑顔が怖い。
ああいう顔をした時の要人って、なにか企んでいることが多い。
「なにをするつもりよ」
「志茉さん。難しいことは要人坊っちゃまにお任せして、志茉さんはのんびりされたらいいじゃありませんか」
八重子さんは慣れているのか、どんっと構えていて、まったく動じていない。
でも、のんびりと言われてもなにをしたらいいか、わからなかった。
「掃除でもしようかな」
「掃除は業者に頼んでありますよ」
「じゃ、じゃあ、夕飯の買い物を」
「要人坊っちゃまが、外に出ないようにおっしゃってましたよ」
「食事の支度を手伝います!」
「私の仕事ですから、いけません」
私と八重子さんの攻防戦は、私の全敗で、要人はわざと八重子さんを家政婦として雇ったのではと思うくらい、八重子さんに隙がない。
「リビングでお茶をどうぞ。テレビでもご覧になっていてください」
言われるがままに、リビングのソファーにちょこんと座り、テレビをつける。
ちょうど昼のニュースが流れた。
『扇田工業、粉飾決算か!?』
『社長みずから関与』
大きなテロップが目に入り、まばたきを繰り返す。
これは夢かと思ったら、夢じゃない。
「え、えぇ……?」
火事のニュースではなく、まさかの扇田工業のニュースが流れ、頭が混乱した。
『実際にはない架空の売り上げを計上していたらしいですね』
『内部告発により、決算書が外部にもれ、発覚したとのこと』
『実際には赤字で火の車といったところですか』
――これをやったのは、要人だ。
思い当たるフシはたくさんある。
両家の食事会の時、要人はおかしなことを言ってたし、扇田工業とのお見合いは宮ノ入会長の紹介だとも。
それに、結婚を断っても宮ノ入と関係が悪くなるような言い方をしてなかった。
つまり。
「黒幕は宮ノ入グループ……?」
取引先の扇田工業がおかしかったから、要人が動き、調べたというところだろうか。
きっとこれは、一度や二度ではない。
考え出すと、きりがないような気がして、パチンとチャンネルを変えた。
要人が沖重グループの社長に、なんの意味もなく、抜擢されるわけがなかったのだ。
宮ノ入グループの恐ろしさを知ったような気がした……
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