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コミカライズ記念 特別番外編【宮ノ入シリーズ①:恋人編】
5 呼び戻されたライバル(5)
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「美桜、嫌な思いをさせたな。明日からは一緒に帰るぞ」
「えっ!?」
瑞生さんは帰宅と同時にそんなことを言った。
まだ、私は今日の帰りにあったことを瑞生さんに話していない。
そして、エントランスで会ったのか、八木沢さんが瑞生さんの背後に立っていた。
「聖子さんのことは気にしなくていいですよ。昔から、息子を社長にしようと、瑞生様のあら探しに必死なんですよ」
「待ってください! まだ私はなにも言ってません! どうして、私と奥様たちの間にあったことを知っているんですか?」
瑞生さんと八木沢さんは顔を見合わせた。
「ああ、そうか……」
「一階に警備を兼ねたコンシェルジュがいるでしょう?」
「あ、はい。いますけど……」
「コンシェルジュを雇っているのは俺。マンションのスタッフは全員、俺のスパイだ」
「スパイ!?」
瑞生さんと八木沢さんはうなずいた。
「身内にスパイって必要ですか!?」
「必要だ」
「必要ですね」
私の常識と道徳観念が試されている――まるで、この二人の前だと、私が非常識な人間のように思えた。
そんなはずはないのに!
「帰ってきた時にコンシェルジュに尋ねたら、常務夫人とその取り巻きが、美桜に苦言を呈していたと報告があった」
「その、それは……ネギが……そうっ! ネギが悪かったんです!」
「ネギ?」
さすがの瑞生さんも、ネギが原因であるとは思わなかったらしい。
八木沢さんはわかったのか、「ああ」とうなずいていた。
「ネギの匂いがエントランスやエレベーター内に残ると注意されました。でも、たしかに不快だと思われる方がいるかもしれません」
「別にネギくらいいいだろう?」
瑞生さんは気にしないようだ。
「それだけじゃなく、同じ名字が多いので、名前で呼びあっているそうです」
「親族になれば別でしょうが、まだそこまで、なれ合わなくてもいいと思いますよ。こっちは永遠になれ合う気はないですが」
八木沢さんなら、きっとそう言うだろうと思っていた。
でも、瑞生さんは社長である。
八木沢さんは少し考えてから、私に言った。
「それで、そのファイルを眺めていたというわけですか」
「そうなんです。詳細な情報はともかく、顔と名前くらいは一致させておきたいと思ったので」
ソファーのところにあったのは、八木沢ファイル。
顔写真と名前があったので、覚えるのにちょうどよかった。
「今日中に全員の顔と名前を覚えます」
「そこまでしなくても。明日からは一緒に帰ろう。なんなら、地下駐車場に運転手を待たせて、そこから乗れば……」
「ダメです。瑞生さんは社長なんですから、堂々としていてください。私のせいで、こそこそしてほしくないんです」
「そうですよ。常務派の連中に、瑞生様が逃げたと思われるのは不本意です」
八木沢ファイルによると、常務夫人の名前は宮ノ入聖子さん。
お見合い結婚で、宮ノ入家に嫁いだ。
実家は大手製薬会社。
お兄さんが家を継いでいる。
聖子さんは兄嫁に嫌われている。
ことあるごとに『宮ノ入家』を連呼するため、顔を合わすのを嫌がっているのだとか……
――うん、ここの情報はカットおきましょう。
あくまで目的は顔と名前を覚えること。
どこで調べたのか、八木沢さんの情報網はすごすぎる。
「それより、八木沢さん。今日、雅冬さんと綾香さんが会社へやってきたんです」
「さっき瑞生様がおっしゃってました」
「瑞生さんと二人はどういう関係なんですか?」
八木沢さんがファイルのページをめくっていく。
最後のページに家系図が綴じてあった。
「クソジジイの弟は副社長だと知ってますか? 弟は宮ノ入の血を引きながら、奇跡的に人格者として生まれたんですよ。綾香さんは副社長の孫娘ですね」
「は、はぁ……奇跡的に……」
残念ながら、『奇跡的に人格者』というワードが強すぎて、他の言葉が頭に入ってこなかった。
「父の弟の息子が雅冬。つまり、従弟だ」
――瑞生さんと直真さんの従弟というわけね。
二人の顔と、今朝会った雅冬さんの顔を比べてみる。
たしかに似ている気がした。
「瑞生様の従弟ですよ。私は関係ありません」
八木沢さんは宮ノ入を名乗ることを拒んでいる。
母親が亡くなり、自分を迎えに来た瑞生さんだけを家族と考えていた。
だから、この態度も仕方がないと思うけど……
「宮ノ入グループはこうしてみると、経営陣も重役クラスの面々も血縁者ばかりですね」
「だから、なおさら馴染みにくい。けれど、輪に入らないというのも一つの選択ですよ」
「入らなくても俺はいいと思っている」
取引先のお嬢様や名の知れた企業のお嬢様。
そんな方々が宮ノ入家の親族に嫁いでいる。
八木沢ファイルを閉じて、私は微笑んだ。
「奥様たちの件は、私に任せてください。瑞生さんと八木沢さんは多忙ですし、これは私と奥様方の問題ですから」
「だが……」
「瑞生さん。私の以前の境遇を考えたら、今は天国みたいなようなものです。聖子さんや奥様たちとうまくやれるよう頑張ってみます」
「美桜さんのお手並み拝見といいうところですね」
八木沢さんはそう言ってから、浮かない顔をしてため息をついた。
「八木沢さん?」
「ああ。すみません。出向初日で疲れていまして。今日は帰ります」
浮かないというより、イライラしていると言ったほうが正しい。
いったいなにがあったのか、沖重の初日がよほど大変だったようで、八木沢さんはすき焼きを食べずに、部屋へ帰っていった。
「八木沢さん……大丈夫でしょうか……」
「直真は苦労しているようだな。何人か出向させているが、直真が素を出せる相手はそういない」
「そうですね……」
「美桜。誰か機転がきいて行動力がある人間はいないか? 直真を補佐する秘書がほしい」
「そんな人は……あ、でも一人だけなら知っています」
――私の所持品を継母たちから守ってくれた木村さんは、間違いなく機転と行動力があるわ。
そして、洞察力もなかなかで、彼女に対しては気楽に接することができる。
木村さんなら、八木沢さんがなにも言わなくても、うまくフォローしてくれるだろうし、いつもニコニコせずに済むかもしれない。
「出向してもらうか……。直真は一人で抱え込むところがあるからな」
八木沢さんを心配する瑞生さんは、兄を心配する弟のようで、微笑ましく感じた。
「どうかしたか?」
「八木沢さんを心配する瑞生さんが新鮮で、二人は兄弟なんだなって思っていました」
「美桜のことも心配だ。宮ノ入は親族の結束が強すぎる。直真の母が妊娠を隠し、逃げたのは父ではなく、宮ノ入からではないかと、俺は思っている」
瑞生さんから笑顔が消え、険しい顔をした。
「瑞生さんは私が逃げ出して、行方をくらますと思っているんですか?」
「どこへ行っても逃がさない。だが、直真の母親のことがあるからな」
瑞生さんは無意識だろうけど、私の手をつかんでいた。
こんなすごい場所の頂点に住む王様。
それなのに、瑞生さんは私がいなくなるのを不安に思ってくれるなんて――瑞生さんを抱き締めた。
「私は逃げません。なにがあっても、ずっと瑞生さんのそばにいるって決めていますから」
瑞生さんは手をほどき、そして、私を抱き締め返した。
「俺には美桜しかいない。代われる人はいない。それを忘れないで欲しい」
瑞生さんのその言葉には重みがあった。
どんなに望んでも会えない人がいると、知っている人の言葉だ。
瑞生さんは事故で両親を亡くしてから、どんな思いで生きてきたのか、垣間見た瞬間だった。
瑞生さんの背中に腕を回し、孤独な過去をすべて包み込むように私は抱き締めた。
「えっ!?」
瑞生さんは帰宅と同時にそんなことを言った。
まだ、私は今日の帰りにあったことを瑞生さんに話していない。
そして、エントランスで会ったのか、八木沢さんが瑞生さんの背後に立っていた。
「聖子さんのことは気にしなくていいですよ。昔から、息子を社長にしようと、瑞生様のあら探しに必死なんですよ」
「待ってください! まだ私はなにも言ってません! どうして、私と奥様たちの間にあったことを知っているんですか?」
瑞生さんと八木沢さんは顔を見合わせた。
「ああ、そうか……」
「一階に警備を兼ねたコンシェルジュがいるでしょう?」
「あ、はい。いますけど……」
「コンシェルジュを雇っているのは俺。マンションのスタッフは全員、俺のスパイだ」
「スパイ!?」
瑞生さんと八木沢さんはうなずいた。
「身内にスパイって必要ですか!?」
「必要だ」
「必要ですね」
私の常識と道徳観念が試されている――まるで、この二人の前だと、私が非常識な人間のように思えた。
そんなはずはないのに!
「帰ってきた時にコンシェルジュに尋ねたら、常務夫人とその取り巻きが、美桜に苦言を呈していたと報告があった」
「その、それは……ネギが……そうっ! ネギが悪かったんです!」
「ネギ?」
さすがの瑞生さんも、ネギが原因であるとは思わなかったらしい。
八木沢さんはわかったのか、「ああ」とうなずいていた。
「ネギの匂いがエントランスやエレベーター内に残ると注意されました。でも、たしかに不快だと思われる方がいるかもしれません」
「別にネギくらいいいだろう?」
瑞生さんは気にしないようだ。
「それだけじゃなく、同じ名字が多いので、名前で呼びあっているそうです」
「親族になれば別でしょうが、まだそこまで、なれ合わなくてもいいと思いますよ。こっちは永遠になれ合う気はないですが」
八木沢さんなら、きっとそう言うだろうと思っていた。
でも、瑞生さんは社長である。
八木沢さんは少し考えてから、私に言った。
「それで、そのファイルを眺めていたというわけですか」
「そうなんです。詳細な情報はともかく、顔と名前くらいは一致させておきたいと思ったので」
ソファーのところにあったのは、八木沢ファイル。
顔写真と名前があったので、覚えるのにちょうどよかった。
「今日中に全員の顔と名前を覚えます」
「そこまでしなくても。明日からは一緒に帰ろう。なんなら、地下駐車場に運転手を待たせて、そこから乗れば……」
「ダメです。瑞生さんは社長なんですから、堂々としていてください。私のせいで、こそこそしてほしくないんです」
「そうですよ。常務派の連中に、瑞生様が逃げたと思われるのは不本意です」
八木沢ファイルによると、常務夫人の名前は宮ノ入聖子さん。
お見合い結婚で、宮ノ入家に嫁いだ。
実家は大手製薬会社。
お兄さんが家を継いでいる。
聖子さんは兄嫁に嫌われている。
ことあるごとに『宮ノ入家』を連呼するため、顔を合わすのを嫌がっているのだとか……
――うん、ここの情報はカットおきましょう。
あくまで目的は顔と名前を覚えること。
どこで調べたのか、八木沢さんの情報網はすごすぎる。
「それより、八木沢さん。今日、雅冬さんと綾香さんが会社へやってきたんです」
「さっき瑞生様がおっしゃってました」
「瑞生さんと二人はどういう関係なんですか?」
八木沢さんがファイルのページをめくっていく。
最後のページに家系図が綴じてあった。
「クソジジイの弟は副社長だと知ってますか? 弟は宮ノ入の血を引きながら、奇跡的に人格者として生まれたんですよ。綾香さんは副社長の孫娘ですね」
「は、はぁ……奇跡的に……」
残念ながら、『奇跡的に人格者』というワードが強すぎて、他の言葉が頭に入ってこなかった。
「父の弟の息子が雅冬。つまり、従弟だ」
――瑞生さんと直真さんの従弟というわけね。
二人の顔と、今朝会った雅冬さんの顔を比べてみる。
たしかに似ている気がした。
「瑞生様の従弟ですよ。私は関係ありません」
八木沢さんは宮ノ入を名乗ることを拒んでいる。
母親が亡くなり、自分を迎えに来た瑞生さんだけを家族と考えていた。
だから、この態度も仕方がないと思うけど……
「宮ノ入グループはこうしてみると、経営陣も重役クラスの面々も血縁者ばかりですね」
「だから、なおさら馴染みにくい。けれど、輪に入らないというのも一つの選択ですよ」
「入らなくても俺はいいと思っている」
取引先のお嬢様や名の知れた企業のお嬢様。
そんな方々が宮ノ入家の親族に嫁いでいる。
八木沢ファイルを閉じて、私は微笑んだ。
「奥様たちの件は、私に任せてください。瑞生さんと八木沢さんは多忙ですし、これは私と奥様方の問題ですから」
「だが……」
「瑞生さん。私の以前の境遇を考えたら、今は天国みたいなようなものです。聖子さんや奥様たちとうまくやれるよう頑張ってみます」
「美桜さんのお手並み拝見といいうところですね」
八木沢さんはそう言ってから、浮かない顔をしてため息をついた。
「八木沢さん?」
「ああ。すみません。出向初日で疲れていまして。今日は帰ります」
浮かないというより、イライラしていると言ったほうが正しい。
いったいなにがあったのか、沖重の初日がよほど大変だったようで、八木沢さんはすき焼きを食べずに、部屋へ帰っていった。
「八木沢さん……大丈夫でしょうか……」
「直真は苦労しているようだな。何人か出向させているが、直真が素を出せる相手はそういない」
「そうですね……」
「美桜。誰か機転がきいて行動力がある人間はいないか? 直真を補佐する秘書がほしい」
「そんな人は……あ、でも一人だけなら知っています」
――私の所持品を継母たちから守ってくれた木村さんは、間違いなく機転と行動力があるわ。
そして、洞察力もなかなかで、彼女に対しては気楽に接することができる。
木村さんなら、八木沢さんがなにも言わなくても、うまくフォローしてくれるだろうし、いつもニコニコせずに済むかもしれない。
「出向してもらうか……。直真は一人で抱え込むところがあるからな」
八木沢さんを心配する瑞生さんは、兄を心配する弟のようで、微笑ましく感じた。
「どうかしたか?」
「八木沢さんを心配する瑞生さんが新鮮で、二人は兄弟なんだなって思っていました」
「美桜のことも心配だ。宮ノ入は親族の結束が強すぎる。直真の母が妊娠を隠し、逃げたのは父ではなく、宮ノ入からではないかと、俺は思っている」
瑞生さんから笑顔が消え、険しい顔をした。
「瑞生さんは私が逃げ出して、行方をくらますと思っているんですか?」
「どこへ行っても逃がさない。だが、直真の母親のことがあるからな」
瑞生さんは無意識だろうけど、私の手をつかんでいた。
こんなすごい場所の頂点に住む王様。
それなのに、瑞生さんは私がいなくなるのを不安に思ってくれるなんて――瑞生さんを抱き締めた。
「私は逃げません。なにがあっても、ずっと瑞生さんのそばにいるって決めていますから」
瑞生さんは手をほどき、そして、私を抱き締め返した。
「俺には美桜しかいない。代われる人はいない。それを忘れないで欲しい」
瑞生さんのその言葉には重みがあった。
どんなに望んでも会えない人がいると、知っている人の言葉だ。
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