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ベルケットにつれて行ってもらった場所は本島からだいぶ離れた場所にある岩場ばかりの島だ。見渡す限り連なる岩の山は魔力の影響か妙なしなりを持っている。物珍しさから眺めていれば、ベルケットの大きな手がクローツェルの手に指を絡めて引き寄せた。
「暗いので転ばぬように」
「確かに暗いな」
空は濃紺色に染まり島自体も岩の影でより暗く感じる。夜目が利かないわけではないが、足下は不規則な岩があちらこちらに転がっていてうっかりつまづいてしまいそうだ。
「ところでベルケット、なぜ指を絡めるのだ」
普通に手を握るのでも問題ないはずだ。疑問を感じて尋ねれば、暗がりでも爛々と輝く黄土色の瞳でじっとクローツェルを見つめてくる。そして、視線をさまよわせた後、いつも通りの声音で応えた。
「自分がしてみたかったもので」
「指を絡めて握るだけのことがか?」
「そうです」
ベルケットの考えはどうにも理解できない。少し握り方は変わっているもののやってることは手を握るだけだ。それなのにベルケットから漂う空気はようやくできたという達成感のようなものを感じる。
なぜそんな気持ちになるのか説明してほしかったが、ベルケットの体温がじんわりと自分の手にも移る心地よさに聞くのも野暮な気がした。
手を引かれるままに岩だらけの島を進んでいくと地下へと続く洞窟へとベルケットがためらうことなく足を踏み入れた。まるでなにかが掘り進めたような洞窟の壁は不規則に波打ち天井はボコボコとしている。たいして足下は平らで歩きやすかった。
「ずいぶん変わった洞窟だな」
鍾乳石も見当たらない。かといってジメジメしているわけでもない。ベルケットは返答のかわりに絡めていた指を少しだけ握り返してくる、
やがて洞窟を抜けると紫色の巨木が天井を覆い尽くしていた。それらの色が壁に反射し、天井からしだれている花房がきらめいていた。思わず手を伸ばして触れれば、花房だと思っていたものは薄いものの硬い。
「ほう、鉱石が花の形をしているのか……面白いな」
感心して見上げるとベルケットの手が花房のような鉱石を一束折った。視線でその手を追えば、ベルケットがおもむろにクローツェルの前へ手を差し出した。同時にベルケットがそれを握りつぶした。
ガラスのような鉱石は音を立てることもなく粉々になった。いったいなにがしたいのかといぶかしみかけたところでベルケットがその手を天井へ向けて放った。そうすれば、色とりどりの星へとなった。
本物の星空とはひと味違う光景に思わず目を奪われてしまう。けれどその景色は瞬きをした次には消えていた。
「消えてしまったな」
「気に入りましたか」
「ああ。ところで、なぜこれを私に見せたのだ」
美しい光景だから共有したいというのであれば、なにも自分でなくてもいいだろう。ベルケットは言葉が少ないから余計にわからない。
じっと見上げているとベルケットはゆっくりと瞬きをした。そして、絡めている指をぎこちなく動かした。
「以前にも伝えたとおり、自分は王がお目覚めになる前から心から慕い、愛しております」
「ふむ……、つまりお前は先代の竜王も私も好きだと言うことか」
「それは」
ベルケットが視線を落として黙り込んだ。唇を引き締め失言したと言いたげに眉を寄せている厳つい横顔をまじまじと眺めた後、クローツェルはベルケットの前に立って空いてる手でポンポンと胸元を叩いた。
「ベルケット、何を気に病んでいるのだ」
「……肉体は同じであれど、あなたと前王とは別の存在だ。にもかかわらず、自分は重ねて見ている発言をしてしまったことです」
「見た目は同じだからな。重ねてしまうのも無理はないだろう」
そうは言いつつもなんとなく面白くない。ベルケットの指摘通り肉体は同じでもその代に宿る自我は別物なのだ。
「以前の私はどんな竜だったのだ」
「わかりません」
「どういうことだ?」
思わず眉を寄せて尋ねれば、ベルケットが珍しくため息をついた。
「自分は蛇蝎のごとく嫌われていたので、会話を交わすことはおろか視界に入ることも許されませんでした」
「一度も?」
「はい」
それでよく竜将を続けられたなと感心する一方で地竜は我慢強いと聞くが限度があるだろうとあきれてしまう。
「原因はわかるのか?」
「以前の竜将から言葉が足りない、感情がわかりにくすぎるとよく言われました」
「それはあるな」
クローツェルは気にしたことないが、ほかの三匹に比べればベルケットは感情も言葉も乏しいのは事実だ。必要最低限しか話さないのはそのことを気にしているからなのだろう。
「しかしだ。そんな扱いを受けていながらなぜ慕っていたのだ? 先代の竜王はお前がいくら尽くしてもなにかしてやったわけではないのだろう」
「…………遠目から初めて姿を拝見した時、尽くしたいと思ったからです」
その言葉に先代の竜王がベルケットを毛嫌いしていた理由がわかってしまった。
「ようするにお前が外側しか見てないのが見抜かれていたわけだな」
「そんなつもりは」
「ないのは私はわかっている。そんなのただのきっかけにすぎない。けれど、先代はそれすら許せなかったのだろう」
一度言葉を区切って苦渋に満ちた顔をしているベルケットを見据えた。
「ベルケット、竜王としではなく一個体の竜としての私はお前にどう映る? 正直に言ってみろ」
「しかし」
「これは命令だ。今だけ失言は許す」
語気を強めて命じれば、ベルケットは握っている手に少しだけ力を込めてためらいがちに口を開いた。
「あなたは自身に向けられている言動に疎い気がします」
「む、具体的にはどこが疎いのだ」
「こうして二人きりでいることに警戒心を持たないところだ」
「? 私はお前を頼りにしているのだから警戒心をもつ必要なんてないだろう」
竜将は竜王を守るためにいるのに警戒してどうするというのだ。そんな思いで言い返せば「そういうところだ」と断言された。
「竜将であれど今は仕事外の時間です。ましてやオルグの提案といえど、自分はあなたの恋人だ。ここまで言えばわかりますか」
「それは理解している。つまりどういう……」
最後まで言い切る前にベルケットが身をかがめて唇を塞いだ。肉厚な舌がゆっくりと唇の間を割ってクローツェルの口の中へと入ってくる。はじめての舌触りに思わず肩と尻尾が跳ねてしまう。
戸惑っている間もねっとりと舌をもてあそばれて自然と息が上がり、顔が火照ってしょうがない。すがるものがほしくてベルケットのコートを握りしめて絡めている指に力を込める。そうすると空いていたベルケットの片手が髪へと差し込んできた。
ようやく唇が離れる頃には今にも崩れ落ちそうだった。うだった顔をベルケットの胸に預けて息を整える。その間もベルケットが額や首筋に唇を当ててくる。こそばゆさに思わず笑い声が漏れてしまう。
「ふふっ、ベルケット、まて」
「自分が言いたいこと、伝わりましたか」
「キスがしたかったということだろ。恋人同士であればキスはするものだからな」
自信満々に応えたもののベルケットはこれでもかと眉を寄せて目を細めた。言葉よりもわかりやすい反応にクローツェルはユラユラと尻尾の先を揺らした。
「違うのか」
「王よ、どうして自分が二匹だけで出かけようと誘ったと思う」
「それは……、なぜだ?」
誘われたときも疑問を覚えたが、改めて聞かされるとわからない。ベルケットを見上げて首をかしげる。ベルケットはゆっくりと瞬きした後、絡めている手に少しだけ力を込めた。
「仕事の時間外ではあなたに恋人として一匹の雄竜として意識してほしいからです」
「つい数時間前まで恋人になった実感がないと言ってたくせにか」
「だからこそ、だ。ルールで決められたからでなく、改めて自分の気持ちを直に伝えなければ自分も王も実感がわかないと思った次第です」
髪に差し込まれていた手が背中を撫でて腰へと添えられるとぐっと引き寄せられる。
「芽生えた自我があなたでよかった。本当はまた嫌われたらと思うと恐ろしくてしょうがなかった。けれど、あなたは自分を頼ってくれた」
ふだんは無感情な黄土色の瞳が潤んで、部屋を満たす紫色の輝きがキラキラと反射する。その輝きに目を奪われている間にクローツェルの額に額を押しつけてくる。クローツェルよりも体温が高いのかふれあう額も絡め合う手も熱い。
「愛している、クローツェル。残る寿命をもって自分は一匹の竜としてあなたを守ると誓おう」
熱を持ったかすれた低い声が絞り出した言葉は慰めてほしいとねだった時よりも妙に輪郭を持って緊張してしまう。ただただ息をのんで見つめ返すことしかできない。
やがてベルケットはかすかに微笑むとクローツェルの額から額を離した。
「王よ、だいぶ冷えてきた。そろそろ部屋に戻った方がいい」
「……そうだな」
ベルケットに連れられて自室に戻った後も顔の熱は中々引かなかった。
なんともいえないモヤモヤを感じながらその日は強引に眠りについたのだった。
「暗いので転ばぬように」
「確かに暗いな」
空は濃紺色に染まり島自体も岩の影でより暗く感じる。夜目が利かないわけではないが、足下は不規則な岩があちらこちらに転がっていてうっかりつまづいてしまいそうだ。
「ところでベルケット、なぜ指を絡めるのだ」
普通に手を握るのでも問題ないはずだ。疑問を感じて尋ねれば、暗がりでも爛々と輝く黄土色の瞳でじっとクローツェルを見つめてくる。そして、視線をさまよわせた後、いつも通りの声音で応えた。
「自分がしてみたかったもので」
「指を絡めて握るだけのことがか?」
「そうです」
ベルケットの考えはどうにも理解できない。少し握り方は変わっているもののやってることは手を握るだけだ。それなのにベルケットから漂う空気はようやくできたという達成感のようなものを感じる。
なぜそんな気持ちになるのか説明してほしかったが、ベルケットの体温がじんわりと自分の手にも移る心地よさに聞くのも野暮な気がした。
手を引かれるままに岩だらけの島を進んでいくと地下へと続く洞窟へとベルケットがためらうことなく足を踏み入れた。まるでなにかが掘り進めたような洞窟の壁は不規則に波打ち天井はボコボコとしている。たいして足下は平らで歩きやすかった。
「ずいぶん変わった洞窟だな」
鍾乳石も見当たらない。かといってジメジメしているわけでもない。ベルケットは返答のかわりに絡めていた指を少しだけ握り返してくる、
やがて洞窟を抜けると紫色の巨木が天井を覆い尽くしていた。それらの色が壁に反射し、天井からしだれている花房がきらめいていた。思わず手を伸ばして触れれば、花房だと思っていたものは薄いものの硬い。
「ほう、鉱石が花の形をしているのか……面白いな」
感心して見上げるとベルケットの手が花房のような鉱石を一束折った。視線でその手を追えば、ベルケットがおもむろにクローツェルの前へ手を差し出した。同時にベルケットがそれを握りつぶした。
ガラスのような鉱石は音を立てることもなく粉々になった。いったいなにがしたいのかといぶかしみかけたところでベルケットがその手を天井へ向けて放った。そうすれば、色とりどりの星へとなった。
本物の星空とはひと味違う光景に思わず目を奪われてしまう。けれどその景色は瞬きをした次には消えていた。
「消えてしまったな」
「気に入りましたか」
「ああ。ところで、なぜこれを私に見せたのだ」
美しい光景だから共有したいというのであれば、なにも自分でなくてもいいだろう。ベルケットは言葉が少ないから余計にわからない。
じっと見上げているとベルケットはゆっくりと瞬きをした。そして、絡めている指をぎこちなく動かした。
「以前にも伝えたとおり、自分は王がお目覚めになる前から心から慕い、愛しております」
「ふむ……、つまりお前は先代の竜王も私も好きだと言うことか」
「それは」
ベルケットが視線を落として黙り込んだ。唇を引き締め失言したと言いたげに眉を寄せている厳つい横顔をまじまじと眺めた後、クローツェルはベルケットの前に立って空いてる手でポンポンと胸元を叩いた。
「ベルケット、何を気に病んでいるのだ」
「……肉体は同じであれど、あなたと前王とは別の存在だ。にもかかわらず、自分は重ねて見ている発言をしてしまったことです」
「見た目は同じだからな。重ねてしまうのも無理はないだろう」
そうは言いつつもなんとなく面白くない。ベルケットの指摘通り肉体は同じでもその代に宿る自我は別物なのだ。
「以前の私はどんな竜だったのだ」
「わかりません」
「どういうことだ?」
思わず眉を寄せて尋ねれば、ベルケットが珍しくため息をついた。
「自分は蛇蝎のごとく嫌われていたので、会話を交わすことはおろか視界に入ることも許されませんでした」
「一度も?」
「はい」
それでよく竜将を続けられたなと感心する一方で地竜は我慢強いと聞くが限度があるだろうとあきれてしまう。
「原因はわかるのか?」
「以前の竜将から言葉が足りない、感情がわかりにくすぎるとよく言われました」
「それはあるな」
クローツェルは気にしたことないが、ほかの三匹に比べればベルケットは感情も言葉も乏しいのは事実だ。必要最低限しか話さないのはそのことを気にしているからなのだろう。
「しかしだ。そんな扱いを受けていながらなぜ慕っていたのだ? 先代の竜王はお前がいくら尽くしてもなにかしてやったわけではないのだろう」
「…………遠目から初めて姿を拝見した時、尽くしたいと思ったからです」
その言葉に先代の竜王がベルケットを毛嫌いしていた理由がわかってしまった。
「ようするにお前が外側しか見てないのが見抜かれていたわけだな」
「そんなつもりは」
「ないのは私はわかっている。そんなのただのきっかけにすぎない。けれど、先代はそれすら許せなかったのだろう」
一度言葉を区切って苦渋に満ちた顔をしているベルケットを見据えた。
「ベルケット、竜王としではなく一個体の竜としての私はお前にどう映る? 正直に言ってみろ」
「しかし」
「これは命令だ。今だけ失言は許す」
語気を強めて命じれば、ベルケットは握っている手に少しだけ力を込めてためらいがちに口を開いた。
「あなたは自身に向けられている言動に疎い気がします」
「む、具体的にはどこが疎いのだ」
「こうして二人きりでいることに警戒心を持たないところだ」
「? 私はお前を頼りにしているのだから警戒心をもつ必要なんてないだろう」
竜将は竜王を守るためにいるのに警戒してどうするというのだ。そんな思いで言い返せば「そういうところだ」と断言された。
「竜将であれど今は仕事外の時間です。ましてやオルグの提案といえど、自分はあなたの恋人だ。ここまで言えばわかりますか」
「それは理解している。つまりどういう……」
最後まで言い切る前にベルケットが身をかがめて唇を塞いだ。肉厚な舌がゆっくりと唇の間を割ってクローツェルの口の中へと入ってくる。はじめての舌触りに思わず肩と尻尾が跳ねてしまう。
戸惑っている間もねっとりと舌をもてあそばれて自然と息が上がり、顔が火照ってしょうがない。すがるものがほしくてベルケットのコートを握りしめて絡めている指に力を込める。そうすると空いていたベルケットの片手が髪へと差し込んできた。
ようやく唇が離れる頃には今にも崩れ落ちそうだった。うだった顔をベルケットの胸に預けて息を整える。その間もベルケットが額や首筋に唇を当ててくる。こそばゆさに思わず笑い声が漏れてしまう。
「ふふっ、ベルケット、まて」
「自分が言いたいこと、伝わりましたか」
「キスがしたかったということだろ。恋人同士であればキスはするものだからな」
自信満々に応えたもののベルケットはこれでもかと眉を寄せて目を細めた。言葉よりもわかりやすい反応にクローツェルはユラユラと尻尾の先を揺らした。
「違うのか」
「王よ、どうして自分が二匹だけで出かけようと誘ったと思う」
「それは……、なぜだ?」
誘われたときも疑問を覚えたが、改めて聞かされるとわからない。ベルケットを見上げて首をかしげる。ベルケットはゆっくりと瞬きした後、絡めている手に少しだけ力を込めた。
「仕事の時間外ではあなたに恋人として一匹の雄竜として意識してほしいからです」
「つい数時間前まで恋人になった実感がないと言ってたくせにか」
「だからこそ、だ。ルールで決められたからでなく、改めて自分の気持ちを直に伝えなければ自分も王も実感がわかないと思った次第です」
髪に差し込まれていた手が背中を撫でて腰へと添えられるとぐっと引き寄せられる。
「芽生えた自我があなたでよかった。本当はまた嫌われたらと思うと恐ろしくてしょうがなかった。けれど、あなたは自分を頼ってくれた」
ふだんは無感情な黄土色の瞳が潤んで、部屋を満たす紫色の輝きがキラキラと反射する。その輝きに目を奪われている間にクローツェルの額に額を押しつけてくる。クローツェルよりも体温が高いのかふれあう額も絡め合う手も熱い。
「愛している、クローツェル。残る寿命をもって自分は一匹の竜としてあなたを守ると誓おう」
熱を持ったかすれた低い声が絞り出した言葉は慰めてほしいとねだった時よりも妙に輪郭を持って緊張してしまう。ただただ息をのんで見つめ返すことしかできない。
やがてベルケットはかすかに微笑むとクローツェルの額から額を離した。
「王よ、だいぶ冷えてきた。そろそろ部屋に戻った方がいい」
「……そうだな」
ベルケットに連れられて自室に戻った後も顔の熱は中々引かなかった。
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