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指輪
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これは、まさか…と思い、はめられた指輪をつい右手で引き抜こうとしたら『おいっ』と怒号が飛ぶ。
「引き抜いたらどうなるか分かってるのか?」
「……でもいきなりコレは、まずいのでは?」
「まずいとはどういう意味だ?俺は本気だぞ?」
ニコルの目は真っ直ぐ私に向けられ、まるで蛇に睨まれたかのように動けず、引き抜こうとした右手は固まったままだ。
と、その時勢いよく玉座の間に入る人物がいた。
「お兄様、聞いてください!?」
ローズだった。
私に破られたドレスを着替えたのか、ピンクから黄色のドレスになっており、急いできた感じで息は上がり、はぁ、はぁ…と肩で呼吸をしている。
「落ち着け、ローズ」
「結婚って、なんですか!私がいるじゃない。…あっ」
勢いよく扉が開いた事で振り返る私と目が合うと、血相を変えこちらへやって来た。
「なんであんたがここにいるのよ、ネズミ。ここは許可なく入る事出来ないはずだけど?」
「……私は連れてこられただけだし」
「はいはい、理由はどうであれ、出て行きなさいよ。私はお兄様と話が……、ってなによ、それ!?」
ローズは私の左手薬指に光る指輪を見つけると、詰め寄り私の手首を強く握り出してきた。
「コレ!お母様の指輪よ、なんであんたなんかが付けてるのよ!?」
「お母さんの?」
ギャーギャー言うローズを尻目に私はニコルに視線を送った。
「形見だ。妻になる奴に渡せと言われたからな」
「そうなんだ……」
「いいから早く外しなさい!?それは私が貰うはずなんだから!?」
手首をガッチリ掴み、嫌がる私の指から強引に引き抜き始めていく。
サイズが緩いせいもあってか簡単に薬指から取られ、自身の薬指にはめようとしていた。
「おいっ、ローズ!?」
引き抜かれた指輪を見るなり、ニコルはローズの首を右手で絞め出すと、みるみる顔は紫色に変わっていった。
「それはリースにやったものだ、お前にじゃない。リースに返せ、さもないとこのままあの世行きだぞ」
口をパクパクさせ、絞め出された右手を必死に剥がそうともがくが、力が徐々に抜けていってる様にも見えた。
「やめて、死んじゃう!」
さすがに目の前で殺人なんか見たくないから私は声を張り上げ、ローズを絞める右手を掴みだした。
が、ニコルはそんな事お構いなしに、ググっとより力を込めていく。
「あっ…、お、…さま」
振り絞る声は力なく、もう落ちそうなくらいだった。
「やめて!?」
私は掴んでいた手を離すとニコルの左頬を思いっきりビンタした。
パンッ!?と乾いた音が室内に響き、ニコルの顔には私の手の跡がくっきりと残った。
叩かれた衝撃でニコルは首から手を離し、同時にローズは床へと崩れ落ちていった。
「引き抜いたらどうなるか分かってるのか?」
「……でもいきなりコレは、まずいのでは?」
「まずいとはどういう意味だ?俺は本気だぞ?」
ニコルの目は真っ直ぐ私に向けられ、まるで蛇に睨まれたかのように動けず、引き抜こうとした右手は固まったままだ。
と、その時勢いよく玉座の間に入る人物がいた。
「お兄様、聞いてください!?」
ローズだった。
私に破られたドレスを着替えたのか、ピンクから黄色のドレスになっており、急いできた感じで息は上がり、はぁ、はぁ…と肩で呼吸をしている。
「落ち着け、ローズ」
「結婚って、なんですか!私がいるじゃない。…あっ」
勢いよく扉が開いた事で振り返る私と目が合うと、血相を変えこちらへやって来た。
「なんであんたがここにいるのよ、ネズミ。ここは許可なく入る事出来ないはずだけど?」
「……私は連れてこられただけだし」
「はいはい、理由はどうであれ、出て行きなさいよ。私はお兄様と話が……、ってなによ、それ!?」
ローズは私の左手薬指に光る指輪を見つけると、詰め寄り私の手首を強く握り出してきた。
「コレ!お母様の指輪よ、なんであんたなんかが付けてるのよ!?」
「お母さんの?」
ギャーギャー言うローズを尻目に私はニコルに視線を送った。
「形見だ。妻になる奴に渡せと言われたからな」
「そうなんだ……」
「いいから早く外しなさい!?それは私が貰うはずなんだから!?」
手首をガッチリ掴み、嫌がる私の指から強引に引き抜き始めていく。
サイズが緩いせいもあってか簡単に薬指から取られ、自身の薬指にはめようとしていた。
「おいっ、ローズ!?」
引き抜かれた指輪を見るなり、ニコルはローズの首を右手で絞め出すと、みるみる顔は紫色に変わっていった。
「それはリースにやったものだ、お前にじゃない。リースに返せ、さもないとこのままあの世行きだぞ」
口をパクパクさせ、絞め出された右手を必死に剥がそうともがくが、力が徐々に抜けていってる様にも見えた。
「やめて、死んじゃう!」
さすがに目の前で殺人なんか見たくないから私は声を張り上げ、ローズを絞める右手を掴みだした。
が、ニコルはそんな事お構いなしに、ググっとより力を込めていく。
「あっ…、お、…さま」
振り絞る声は力なく、もう落ちそうなくらいだった。
「やめて!?」
私は掴んでいた手を離すとニコルの左頬を思いっきりビンタした。
パンッ!?と乾いた音が室内に響き、ニコルの顔には私の手の跡がくっきりと残った。
叩かれた衝撃でニコルは首から手を離し、同時にローズは床へと崩れ落ちていった。
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