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2章:逃げちゃいました~呪われたカエルの王さまヘーゼル・ナッツイリアル・フォート・ブルルボン~
バビューンッと…
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どうせ足掻いたところで最低でも監獄行きは確実なのだ。
それならば減刑の可能性に託すべきなのではないだろうか。
(オラーガ村に一度帰りたかった…)
いや、刑期を終えて檻から出られればまだいい。
それはすなわち村に帰れる日になるのだから。
けれども延々と尋問でいたぶられて、正真正銘の悪魔付きだぜ、こいつとか言われて断頭台の露と消えるはめになったらあんまりだ。
(ひどい、ひどいよ…)
じわっと涙ぐむ。
(帰りたいっぺぇ、帰りたいっぺぇ)
とどうしようもなく身も心もオラーガ村仕様になってしまって。
いてもたってもいられずにクルリと身体を回転させた。
そして、そのままつい反射的に足で水を掻く。
バビューンッと大砲の弾のようになってその場から姿を消した。
それならば減刑の可能性に託すべきなのではないだろうか。
(オラーガ村に一度帰りたかった…)
いや、刑期を終えて檻から出られればまだいい。
それはすなわち村に帰れる日になるのだから。
けれども延々と尋問でいたぶられて、正真正銘の悪魔付きだぜ、こいつとか言われて断頭台の露と消えるはめになったらあんまりだ。
(ひどい、ひどいよ…)
じわっと涙ぐむ。
(帰りたいっぺぇ、帰りたいっぺぇ)
とどうしようもなく身も心もオラーガ村仕様になってしまって。
いてもたってもいられずにクルリと身体を回転させた。
そして、そのままつい反射的に足で水を掻く。
バビューンッと大砲の弾のようになってその場から姿を消した。
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