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一章
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「な、なんですか、そのピンクのほっぺは……」
いま、自分の目の前で、天使のような容貌の幼児が、疲れた顔でこちらを見上げている。
「なぜと言われても……」
「それに、お腹がぽっこりしているのも可愛らしすぎません?
しかもしかも、髪色も濃い金髪だなんて――天使?」
巻き毛の金髪に、晴天の空のような澄んだ青い目。
幼児らしい可愛い体型に、思わず頬ずりしたくなるような、ピンク色のまん丸ほっぺ。
――これは天使で間違いない。
「はっ! まさか私を……あなたの見た目で昇天させようとしているのですか?」
「どうやったらそんな思考になるんだ。一回落ち着いてくれ」
「ああ、声も可愛らしいのに、口調がいつもの旦那様だなんて!
ギャップ、ギャップですね。わかります」
「何がわかったんだ……」
私の暴走列車も真っ青な発言に、夫が額に手を当て、溜息をつく。
そんな大人びた仕草さえ、私にとっては可愛らしく見えて仕方がない。
もう、私の理性は限界値を突破した。
「旦那様。さあ、今すぐ私の胸に飛び込んできなさい!」
スカートが汚れることなど気にせず、その場に膝をつき、
ばっと両手を大きく広げた。
「な、なんで命令口調なんだ! それに、どういった流れでそうなった!」
「流れなんてございません。私の欲望が限界値を突破しただけでございます。
さあ、遠慮なくその身をこちらにお預けくださいませ!」
「待ってくれ、君、そんな性格だったっけ!?」
ひっと引きつった顔で一歩後ずさる旦那様。
逃げようとしたってそうはいかない。
なにせ、こちらは大人。
目の前にいるのは、五歳前後の小さな子供だ。
「――逃がしませんよ」
屋敷に、絶叫がこだました。
いま、自分の目の前で、天使のような容貌の幼児が、疲れた顔でこちらを見上げている。
「なぜと言われても……」
「それに、お腹がぽっこりしているのも可愛らしすぎません?
しかもしかも、髪色も濃い金髪だなんて――天使?」
巻き毛の金髪に、晴天の空のような澄んだ青い目。
幼児らしい可愛い体型に、思わず頬ずりしたくなるような、ピンク色のまん丸ほっぺ。
――これは天使で間違いない。
「はっ! まさか私を……あなたの見た目で昇天させようとしているのですか?」
「どうやったらそんな思考になるんだ。一回落ち着いてくれ」
「ああ、声も可愛らしいのに、口調がいつもの旦那様だなんて!
ギャップ、ギャップですね。わかります」
「何がわかったんだ……」
私の暴走列車も真っ青な発言に、夫が額に手を当て、溜息をつく。
そんな大人びた仕草さえ、私にとっては可愛らしく見えて仕方がない。
もう、私の理性は限界値を突破した。
「旦那様。さあ、今すぐ私の胸に飛び込んできなさい!」
スカートが汚れることなど気にせず、その場に膝をつき、
ばっと両手を大きく広げた。
「な、なんで命令口調なんだ! それに、どういった流れでそうなった!」
「流れなんてございません。私の欲望が限界値を突破しただけでございます。
さあ、遠慮なくその身をこちらにお預けくださいませ!」
「待ってくれ、君、そんな性格だったっけ!?」
ひっと引きつった顔で一歩後ずさる旦那様。
逃げようとしたってそうはいかない。
なにせ、こちらは大人。
目の前にいるのは、五歳前後の小さな子供だ。
「――逃がしませんよ」
屋敷に、絶叫がこだました。
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