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14話
どうやら私は、明日には城から追い出される予定となったらしい。
レーリアが謝ってくるけど、追い出されるのは仕方ないとして、どうしてここまで早いのかが気になっていた。
「マミカが何か言ったから、私は城から追い出されることとなったの?」
レーリアが抑えてくれたけど、最初はマミカを凌駕した魔力を見せたり、スキルの披露会を終えてから攻撃してきたから反撃したりと、追い出される理由はマミカしか想像できない。
私が尋ねると、レーリアが落ち込んだ様子で。
「その通りです……今まで何も言わなかったミユキ様も、夕方になって急に劣っているアカネさんに衣食住を提供するのはどうかと思うと抗議したのもあります」
どうやらミユキにとっては、異世界に行く理由を尋ねたのはそこまで不愉快だったようだ。
ただでさえ賢者のスキルを持つマミカが私の評判を落としている中で、聖女のスキルを持ったミユキまでそんなことを言い出したから、力を隠したことで料理スキルが大したことない私は不要と判断されたみたいね。
そう考えていると、レーリアが深く頭を下げて。
「申しわけありません。私が力を抑えるべきと提案したばかりに……これから明日まで、城から追い出された時にどうするべきか、私なりの考えを話してもよろしいでしょうか?」
どうやらレーリアは、私に力を抑えるべきと言ったことに責任を感じているようだ。
今日の城に住んでいる人達の反応を見ると、私は道化みたいな扱いだったのに、ただ1人レーリアだけは私の味方でいてくれる。
「それは嬉しいけど、どうしてレーリアは、そこまで私に優しくしてくれるの?」
今まで聞かなかったけど、今日で最後になるかもしれないと考えると、私は尋ねていた。
「……私はエルフという種族です。特殊な魔力を持ったせいで異端者だと故郷を追放された時、援助を受けているこの国に魔道具を提供することとなっていましたので、私が使用方法を教えるためにこの城で雇われることとなりました」
そう言って渦の巻いた眼鏡……スキルの詳細が少し判明する魔道具を指で叩くけど、異端者という部分が私と似ているから助けてくれ居たのかもしれない。
「私は故郷には帰れず、魔道具の扱い方も教えましたし、この城から追い出されたら路頭に迷うでしょう……エルフが住う故郷には帰れず、この世界でエルフは畏怖されているので仕事は冒険者ぐらいしかありません」
「城の人達の反応を見ると、畏怖されているようには見えませんでしたよ?」
「耳が尖っているエルフ似の人は居ますからね……エルフの瞳は特殊でして、私の正体を知っているのは一部の魔法職だけです」
あの渦を巻いた眼鏡で瞳が解らなかったのは、エルフだと隠すためでもあったようだ。
「冒険者になったとしてもエルフと関わろうとする冒険者が居ないので1人になりますし……人種族のギルドでは人種族以外は報酬の料金が減らされてしまいます」
どこかで聞いたような話だ……元の世界を少し思い出すけど、この世界は異世界だからもっと酷いのかもしれない。
どこか諦めたような表情をしながら、レーリアが微笑んで。
「私はエルフだからこの城から出ても暮らせなくなるだけですが、人間で力のあるマミカさんは生きられます……協力したいと思いました」
そこまで言われて……私は、レーリアと目を合わせて。
「レーリア。貴方がもしこの城に居たくないのなら……私と一緒に城を出ない?」
話を聞いている限りだと、立場が悪いから城には居たくなさそうだけど、冒険者になったらエルフだからもっと酷い生活になることを恐れている気がする。
それなら、私がリーダーの冒険者パーティとなってレーリアを仲間とすれば、問題はないはず。
一応聞いてみるべきだと判断した私は、城から出ないかレーリアに提案していた。
レーリアが謝ってくるけど、追い出されるのは仕方ないとして、どうしてここまで早いのかが気になっていた。
「マミカが何か言ったから、私は城から追い出されることとなったの?」
レーリアが抑えてくれたけど、最初はマミカを凌駕した魔力を見せたり、スキルの披露会を終えてから攻撃してきたから反撃したりと、追い出される理由はマミカしか想像できない。
私が尋ねると、レーリアが落ち込んだ様子で。
「その通りです……今まで何も言わなかったミユキ様も、夕方になって急に劣っているアカネさんに衣食住を提供するのはどうかと思うと抗議したのもあります」
どうやらミユキにとっては、異世界に行く理由を尋ねたのはそこまで不愉快だったようだ。
ただでさえ賢者のスキルを持つマミカが私の評判を落としている中で、聖女のスキルを持ったミユキまでそんなことを言い出したから、力を隠したことで料理スキルが大したことない私は不要と判断されたみたいね。
そう考えていると、レーリアが深く頭を下げて。
「申しわけありません。私が力を抑えるべきと提案したばかりに……これから明日まで、城から追い出された時にどうするべきか、私なりの考えを話してもよろしいでしょうか?」
どうやらレーリアは、私に力を抑えるべきと言ったことに責任を感じているようだ。
今日の城に住んでいる人達の反応を見ると、私は道化みたいな扱いだったのに、ただ1人レーリアだけは私の味方でいてくれる。
「それは嬉しいけど、どうしてレーリアは、そこまで私に優しくしてくれるの?」
今まで聞かなかったけど、今日で最後になるかもしれないと考えると、私は尋ねていた。
「……私はエルフという種族です。特殊な魔力を持ったせいで異端者だと故郷を追放された時、援助を受けているこの国に魔道具を提供することとなっていましたので、私が使用方法を教えるためにこの城で雇われることとなりました」
そう言って渦の巻いた眼鏡……スキルの詳細が少し判明する魔道具を指で叩くけど、異端者という部分が私と似ているから助けてくれ居たのかもしれない。
「私は故郷には帰れず、魔道具の扱い方も教えましたし、この城から追い出されたら路頭に迷うでしょう……エルフが住う故郷には帰れず、この世界でエルフは畏怖されているので仕事は冒険者ぐらいしかありません」
「城の人達の反応を見ると、畏怖されているようには見えませんでしたよ?」
「耳が尖っているエルフ似の人は居ますからね……エルフの瞳は特殊でして、私の正体を知っているのは一部の魔法職だけです」
あの渦を巻いた眼鏡で瞳が解らなかったのは、エルフだと隠すためでもあったようだ。
「冒険者になったとしてもエルフと関わろうとする冒険者が居ないので1人になりますし……人種族のギルドでは人種族以外は報酬の料金が減らされてしまいます」
どこかで聞いたような話だ……元の世界を少し思い出すけど、この世界は異世界だからもっと酷いのかもしれない。
どこか諦めたような表情をしながら、レーリアが微笑んで。
「私はエルフだからこの城から出ても暮らせなくなるだけですが、人間で力のあるマミカさんは生きられます……協力したいと思いました」
そこまで言われて……私は、レーリアと目を合わせて。
「レーリア。貴方がもしこの城に居たくないのなら……私と一緒に城を出ない?」
話を聞いている限りだと、立場が悪いから城には居たくなさそうだけど、冒険者になったらエルフだからもっと酷い生活になることを恐れている気がする。
それなら、私がリーダーの冒険者パーティとなってレーリアを仲間とすれば、問題はないはず。
一応聞いてみるべきだと判断した私は、城から出ないかレーリアに提案していた。
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