料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓

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49話

 マミカ達が私達を捜索していたとしても、リドラの街は向かおうとはしない場所らしい。

 その理由は……街に向かっている途中で見かけるモンスターを見て、納得することができていた。

「エルフ達が住む精霊界に近いって聞いてたけど、今までとは次元が違うわね……」

 今までも凶暴そうな鳥が空を飛んでいたりしたけど、この大陸では明らかにドラゴンが空を飛んでいる。

 ティラノサウルスみたいなモンスターがライオンと戦っていたりと、レーリアが居なければお米があると知ってても諦めていたかもしれない。

「……本当に、レーリアに感謝するしかないわね」

 王都から港町に向かっていた時もファンタジーな景色だったけど、ここは更にスケールが上がっていた。

 私は景色に唖然としながらも、レーリアに書いてもらった魔法の応用についての紙を眺めていく。

 普段から話を聞いて魔法を試していたけど、今はレーリアが私を運んでいるから、その間も頑張っておきたかった。

 × × ×

 数時間経って夕方になると、人力車の動きが止まって。

「アカネ様、どうやら私達を追ってきたドラゴンがいるようなので、対処いたします」

 馬車を止めたレーリアが私にそう言って、上空を眺める。

 空には赤色の巨体を見せつける翼の生えた1頭のドラゴンが見えるけど……こうして空を飛びながら私達に迫ってくると、恐怖するしかない。

「だ、大丈夫?」

「アカネ様。私がついているので安心してください」

 そうレーリアは言ってくれるも、ドラゴンの鋭い双眸が怖くて、さっき炎を吐いたこともあって今までで一番危険なモンスターだと思うしかない。

 その赤いドラゴンが息を吸い込んだかと思えば――すぐさま口から炎を私達に吐いてくる。

 空から飛んできた炎の息吹に対して、レーリアは手を前に突き出すことで風の壁を作っているのか、炎が左右に分かれることで私達には当たっていない。

 熱さすら感じないけど、それを見てドラゴンが動揺している間に、レーリアが杖を上に伸ばして振り下ろす。

 その行為によって風の刃が発生したのか――ドラゴンの肉体が真っ二つに両断されていた。

「……あのドラゴンはレッドドラゴンと呼ばれていて、今までの私なら苦戦してもおかしくないモンスターですが、アカネ様の料理によって圧倒できるほど強くなることができました。ありがとうございます」

「そ、そう……それはよかったわ」

 どうやらレーリアが強すぎるのではなくて、私の料理による力が大きいみたいだけど……そこまでなのだろうか。

 その後、倒したドラゴンをレーリアが解体して、今日はこれから休もうとしているけど、ドラゴンの肉が気になってしまう。

 ドラゴンの肉……これは果たして、料理スキルで食べられるのだろうか。

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