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20話 ディオン視点
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命令を出して戻って来た騎士隊の報告を聞き――ルドロス王とディオンは頭を抱えるしかなかった。
その後王の間に王子達、貴族達、聖女リーノが集まるも、話を聞いてショックを受けている。
エレナを連れ戻すための騎士隊は半数以下になり、騎士長は腕を失って……成果はない。
疲弊していたとはいえ、王国でもトップの実力を持つ騎士長を一撃で腕を消し飛ばすズビアと名乗る部下。
リーノは魔道具を使うことで限界を超えて聖魔力を流すことで、聖域を稼働させることはできている。
それでもエレナには及ばず、寿命を削っているようなもので……リーノの限界は近い。
それはリーノ本人も自覚しているも、この状況では何も言うことができないでいた。
「騎士隊の報告通りなら、家までは行けるも、木々を抜けた瞬間に入口に戻させるらしい」
「それはつまり……エレナ様は転移魔法が扱える!?」
「そんなことをされればどうしようもない……ルドロス国は終わる……」
エレナが戻ってくれば解決すると考えていただけに、こうなることは予想してない。
王都でも精鋭中の精鋭が集められた騎士隊すら、半分以下になり騎士長の腕も失った。
エレナを連れ戻すのが不可能だと考えている中……宰相ライオスが両手を叩き、注目を集めて。
「問題ありません。騎士隊の話から、恐らくエレナは対象を視認する必要があります……そうでなければ何も話すことはなかったでしょう」
ライオスは聖魔力について調査をしていたこともあり、転移魔法の条件も知っているらしい。
余裕そうに見えるライオスに対して、ディオンは尋ねるしかない。
「問題ないと言ったが……敵は騎士隊を退けた連中だ!」
「真正面で戦えばどうしようもないかもしれませんが……次の手なら、エレナを捕らえることはできるはずです」
宰相ライオスの発言を聞いて、王の間に居た人々が冷静になる。
この時点でディオンは、ライオスの発言は周囲を安堵させるものだと理解している。
それでも説明をする以上……ある程度の勝算はありそうで、期待するしかなかった。
その後王の間に王子達、貴族達、聖女リーノが集まるも、話を聞いてショックを受けている。
エレナを連れ戻すための騎士隊は半数以下になり、騎士長は腕を失って……成果はない。
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それでもエレナには及ばず、寿命を削っているようなもので……リーノの限界は近い。
それはリーノ本人も自覚しているも、この状況では何も言うことができないでいた。
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「それはつまり……エレナ様は転移魔法が扱える!?」
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エレナが戻ってくれば解決すると考えていただけに、こうなることは予想してない。
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「問題ありません。騎士隊の話から、恐らくエレナは対象を視認する必要があります……そうでなければ何も話すことはなかったでしょう」
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宰相ライオスの発言を聞いて、王の間に居た人々が冷静になる。
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それでも説明をする以上……ある程度の勝算はありそうで、期待するしかなかった。
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