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私は全くもって詩人に同情する。
たとえその詩人と絶世の美少年の出会いと同じ空間にいたにも関わらず姉の私にはちらりとも見向きもしなかったとしても。
その出会いに感激して夢中でブツブツと弟の容姿の賛美の言葉を述べる詩人に美しい弟が早々に飽きて私に抱き着いてきてその時初めて詩人が私に気づいたとでも言うように目を丸くしても。
その後挨拶もせずにすぐにまた弟の賛美の言葉を考えるために詩人の意識の外に追いやられても。
詩人は気の毒だった。
時間が経てば経つほどその生まれ持っての鋭くも、長年の経験によって磨かれた柔軟な感性で詩人を生業としてとして食べてきた彼にとって絶望的なほど大きな壁が立ちはだかったのだから。
しかもそれはその時だけではなく彼の一生の人生に憑いて回る暗い影なのだから。
私は詩人の舐めるように不躾な視線に晒されそれを不快に思わないほどにそのような人間に慣れてしまった幼い弟の方がどうかと思った。
弟は私に抱き着いている。視界に入っているはずなのに姉の私など背景のように関心を向けず、弟にしか意識が向いていない詩人の集中力は凄まじい。
たとえその詩人と絶世の美少年の出会いと同じ空間にいたにも関わらず姉の私にはちらりとも見向きもしなかったとしても。
その出会いに感激して夢中でブツブツと弟の容姿の賛美の言葉を述べる詩人に美しい弟が早々に飽きて私に抱き着いてきてその時初めて詩人が私に気づいたとでも言うように目を丸くしても。
その後挨拶もせずにすぐにまた弟の賛美の言葉を考えるために詩人の意識の外に追いやられても。
詩人は気の毒だった。
時間が経てば経つほどその生まれ持っての鋭くも、長年の経験によって磨かれた柔軟な感性で詩人を生業としてとして食べてきた彼にとって絶望的なほど大きな壁が立ちはだかったのだから。
しかもそれはその時だけではなく彼の一生の人生に憑いて回る暗い影なのだから。
私は詩人の舐めるように不躾な視線に晒されそれを不快に思わないほどにそのような人間に慣れてしまった幼い弟の方がどうかと思った。
弟は私に抱き着いている。視界に入っているはずなのに姉の私など背景のように関心を向けず、弟にしか意識が向いていない詩人の集中力は凄まじい。
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