711 / 2,140
ー雪山ー141
しおりを挟む
裕実のその的確な言葉に和也の方は言葉を返せなくなってしまったようだ。
車はいつのまにか望の家の門の前に到着すると、まず和也の車に乗り込んで来たのは雄介の方だ。
雄介は車に乗り込むと笑顔で、
「和也と裕実に会うのは久しぶりのような気がすんやけどなぁ」
「ま、確かにそうなのかもしれないな……ま、一週間振り位か?」
「せやな……」
そう簡単に挨拶を済ませると雄介に続いて望も車へと乗り込んで来る。
「とりあえず、最初のサービスエリアまでは俺が運転するけど、次は誰が運転するんだ?」
和也はそう言いながらも車を出発させるのだ。
「望は帰りの運転がええか? それなら、俺が運転するわぁ。 ま、車の運転するのは久しぶりやねんけどな」
「久しぶりってどれくらい運転してねぇんだよ」
そう望はその雄介の発言に驚いたような表情をしながら雄介の事を見上げる。
「そりゃな……こっちに戻って来てからは全然運転なんかしてなかったしな」
「そんなんで長距離走る事出来るのか?」
「ま、問題ないやろ? 頭やなくて体が覚えておるやろうしな」
そう雄介の方は笑っているのだが、クソがつく程の真面目な望はどうやら納得いかないようで、
「お前なぁ、一人で運転してんじゃねぇんだぞ! みんながいるって事は運転手が責任を持っていつも以上に慎重に運転しなきゃならねぇんだからな」
望は雄介の言葉に怒っているらしく雄介に向かって怒鳴るようにして言うのだ。
「流石の俺でもそんくらいの事分かっておるって」
「分かってるんだったら、笑いながら言う所じゃねぇだろ……お前はさ、真面目に言う所とふざけて言う所と間違ってるんだよ」
そう望は雄介に向かって呆れたように言うと足を組んで窓の外に流れる景色を眺めてしまう。
一方、雄介の方はその望の言葉に息を吐いて望同様に肘を窓の縁へと掛けて窓の外に流れる景色を眺めてしまう。
「なんでなんかなぁ? 望が家と外ではこうも性格が違うのは?」
そう独り言のように言葉を漏らす雄介。
「……ったく。 車に乗った早々に喧嘩すんなよな。 せっかく、羽伸ばしの旅行だろ?」
車はいつのまにか望の家の門の前に到着すると、まず和也の車に乗り込んで来たのは雄介の方だ。
雄介は車に乗り込むと笑顔で、
「和也と裕実に会うのは久しぶりのような気がすんやけどなぁ」
「ま、確かにそうなのかもしれないな……ま、一週間振り位か?」
「せやな……」
そう簡単に挨拶を済ませると雄介に続いて望も車へと乗り込んで来る。
「とりあえず、最初のサービスエリアまでは俺が運転するけど、次は誰が運転するんだ?」
和也はそう言いながらも車を出発させるのだ。
「望は帰りの運転がええか? それなら、俺が運転するわぁ。 ま、車の運転するのは久しぶりやねんけどな」
「久しぶりってどれくらい運転してねぇんだよ」
そう望はその雄介の発言に驚いたような表情をしながら雄介の事を見上げる。
「そりゃな……こっちに戻って来てからは全然運転なんかしてなかったしな」
「そんなんで長距離走る事出来るのか?」
「ま、問題ないやろ? 頭やなくて体が覚えておるやろうしな」
そう雄介の方は笑っているのだが、クソがつく程の真面目な望はどうやら納得いかないようで、
「お前なぁ、一人で運転してんじゃねぇんだぞ! みんながいるって事は運転手が責任を持っていつも以上に慎重に運転しなきゃならねぇんだからな」
望は雄介の言葉に怒っているらしく雄介に向かって怒鳴るようにして言うのだ。
「流石の俺でもそんくらいの事分かっておるって」
「分かってるんだったら、笑いながら言う所じゃねぇだろ……お前はさ、真面目に言う所とふざけて言う所と間違ってるんだよ」
そう望は雄介に向かって呆れたように言うと足を組んで窓の外に流れる景色を眺めてしまう。
一方、雄介の方はその望の言葉に息を吐いて望同様に肘を窓の縁へと掛けて窓の外に流れる景色を眺めてしまう。
「なんでなんかなぁ? 望が家と外ではこうも性格が違うのは?」
そう独り言のように言葉を漏らす雄介。
「……ったく。 車に乗った早々に喧嘩すんなよな。 せっかく、羽伸ばしの旅行だろ?」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
168
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる