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【雇用№019】愛と魔法創造その6
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翌朝、
「ふぁー、よく寝た」
起き上がって軽く身体を動かす。今日もペガサスに乗っての空の移動だから、軽く運動して身体をほぐしておかなきゃね。同じ姿勢ばかりだと、身体の筋肉が硬直して硬くなるからね。適度なストレッチはカロリーの消費にもなるし、綺麗なお肌を維持するためにも必要なんだよ。
今日は早く起きれたと思うから早く準備して行かないと、昨日みたいに遅刻してみんなに迷惑かける訳にはいかないもんね。とは言っても、魔法少女の衣装がないと着替えも出来ない。何せあれしか着る物がないし、あれを着ないと魔霊樹の影響で私のエネルギーが吸われてしまうかもしれないからだ。
甚(はなは)だ不本意ではあるが周りの草花が枯れてしまった現象を自分の目で見てしまった後では、あの服に否が応でも着かざるを得ない。せめて、他のデザインのもので有れば、これだけ葛藤(かっとう)しなくても喜んで着られるのに………。
机の上を見てみると、綺麗に畳まれている魔法少女の服があった。触ってみると、ほのかに暖かい。湿りっ気は全くなく、カラッといい具合に乾いている。
そして、その隣には、木板に可愛い文字でご要望のスパッツ用意しました。寸法あっているかご確認下さいだって。エミリーさんマジ有能。本当にスパッツが出来ているし。試しに履いてみると、うんピッタリ。若干の伸縮性はあるから少しぐらいなら、成長しても大丈夫かな。太るとこのスパッツが履けなくなって、スカートの中を守る鉄壁の防御が無くなるから、絶対に太ることは出来ないわね。
えっ、なんで?現代でも夜選択して、扇風機に当てて朝触っても生乾きなのにどうやって乾かしたのだろうか?こんなに乾くのが早いのなら、扇風機の魔法は作らなくてもよかったね。後程メイドさん達に感謝を伝える時についでに聞いてみよう。
「愛様、お食事をお待ちしました」
フランダが持って来てくれたので、魔法少女の服を聞くことに
「それでしたら、昨日手洗いで洗濯した後、調理場で竈門に火をつけて、温めて乾かしてました。それだけだと時間がかかるので団扇で仰いでましたね。」
「えっ、夜に手洗い?あっ、ここには洗濯機もなかったんだ。文明の利器がない世界って家事全般が重労働だね。水はそういえば、蛇口から出るんですか?」
「蛇口ですか?なんのことか分かりませんが、飲み水は井戸から桶を入れて、こう、くるくるくると紐を引っ張って汲んでますね。洗濯用の水は、近くの川まで桶を持って汲んでやってますよ。」
えっ、水道もないの?文明のレベルがとことん低いよね。って、違ったね。日本も昭和後期までは、そんな暮らしだって父さんが言ってたっけ。文明が発達したのは、戦後に入ってからだもんね。電気と水のインフラ設備の充実したおかげか。
「ごめんなさいね。フランダさん。フランダさんも昨日の移動で疲れているのにそんな大変なお仕事させてしまって。」
ひたすらに申し訳なさが溢(あふ)れてくる。フランダさんやエミリーさんてちゃんと睡眠とっているのだろうか?段々メイド3人衆が心配になってくる。助けるためには魔法の開発が急務だ。でも開発したとしても魔素がないから使えないし、そうなると魔霊樹を植えることが一層重要になってくる。
「愛様、昨日もお伝えしましたが、これは私達メイドの勤めですから。愛様が気にする必要は全くありませんわ。でも、少し気になる様でしたら、少しメイド業が楽になる魔法を開発してもらえたら、私達は凄く嬉しいですわ。」
「そうだね。フランダさん達が少しでも楽になる様に頑張って魔法を開発するよ。そうと決めたら、早いところ次の魔霊樹を植えに行かないとね」
すぐさま朝食を食べて、玄関の所へ行ったんだけど、またもやラストである。お付きのメイドが早く来るのが当然と言えば当然ではあるけど、日本人としては、最後に来るのは少し心苦しい感じがする。待たせるよりも待つ方が幾分心はリラックス出来るのです。
「ロゼさん、エミリーさん。おはよう。」
「おはようございます。愛様」
「おはよう愛様」
「エミリーさん。スパッツ希望通りのものになってたよありがとう。これで空を飛んでも下を気にしなくて済むし、心労が少し減りましたわ。それに、空を飛んでいても足が冷えなくて済むしとても助かります。」
「愛様のご希望通りのものが作れてよかったですわ。愛様、ちょっと失礼しますね」
とエミリーさんが突如、私の魔法少女のスカートを捲り上げてきた。
「きゃっ、ちょっちょっとエミリーさん。いきなり何するんですか?」
慌ててスカートを抑え、顔を真っ赤にしながら辺りを見回す。よかった。メイド3人衆以外誰もいなかったよ。スパッツを履いているとはいえ、スカートを捲られるのは恥ずかしいし、されたいとも思わない。好きな人なら…………リュウ君なら二人きりの時ならいいんだけど…………。
「あ~すみません。愛様エミリーはちょっと気になる所があると視野が狭くなり、周りが見えなくなってしまうので。」
エミリーさんではなく、フランダさんが代わりに謝ってくる。
「ふぁー、よく寝た」
起き上がって軽く身体を動かす。今日もペガサスに乗っての空の移動だから、軽く運動して身体をほぐしておかなきゃね。同じ姿勢ばかりだと、身体の筋肉が硬直して硬くなるからね。適度なストレッチはカロリーの消費にもなるし、綺麗なお肌を維持するためにも必要なんだよ。
今日は早く起きれたと思うから早く準備して行かないと、昨日みたいに遅刻してみんなに迷惑かける訳にはいかないもんね。とは言っても、魔法少女の衣装がないと着替えも出来ない。何せあれしか着る物がないし、あれを着ないと魔霊樹の影響で私のエネルギーが吸われてしまうかもしれないからだ。
甚(はなは)だ不本意ではあるが周りの草花が枯れてしまった現象を自分の目で見てしまった後では、あの服に否が応でも着かざるを得ない。せめて、他のデザインのもので有れば、これだけ葛藤(かっとう)しなくても喜んで着られるのに………。
机の上を見てみると、綺麗に畳まれている魔法少女の服があった。触ってみると、ほのかに暖かい。湿りっ気は全くなく、カラッといい具合に乾いている。
そして、その隣には、木板に可愛い文字でご要望のスパッツ用意しました。寸法あっているかご確認下さいだって。エミリーさんマジ有能。本当にスパッツが出来ているし。試しに履いてみると、うんピッタリ。若干の伸縮性はあるから少しぐらいなら、成長しても大丈夫かな。太るとこのスパッツが履けなくなって、スカートの中を守る鉄壁の防御が無くなるから、絶対に太ることは出来ないわね。
えっ、なんで?現代でも夜選択して、扇風機に当てて朝触っても生乾きなのにどうやって乾かしたのだろうか?こんなに乾くのが早いのなら、扇風機の魔法は作らなくてもよかったね。後程メイドさん達に感謝を伝える時についでに聞いてみよう。
「愛様、お食事をお待ちしました」
フランダが持って来てくれたので、魔法少女の服を聞くことに
「それでしたら、昨日手洗いで洗濯した後、調理場で竈門に火をつけて、温めて乾かしてました。それだけだと時間がかかるので団扇で仰いでましたね。」
「えっ、夜に手洗い?あっ、ここには洗濯機もなかったんだ。文明の利器がない世界って家事全般が重労働だね。水はそういえば、蛇口から出るんですか?」
「蛇口ですか?なんのことか分かりませんが、飲み水は井戸から桶を入れて、こう、くるくるくると紐を引っ張って汲んでますね。洗濯用の水は、近くの川まで桶を持って汲んでやってますよ。」
えっ、水道もないの?文明のレベルがとことん低いよね。って、違ったね。日本も昭和後期までは、そんな暮らしだって父さんが言ってたっけ。文明が発達したのは、戦後に入ってからだもんね。電気と水のインフラ設備の充実したおかげか。
「ごめんなさいね。フランダさん。フランダさんも昨日の移動で疲れているのにそんな大変なお仕事させてしまって。」
ひたすらに申し訳なさが溢(あふ)れてくる。フランダさんやエミリーさんてちゃんと睡眠とっているのだろうか?段々メイド3人衆が心配になってくる。助けるためには魔法の開発が急務だ。でも開発したとしても魔素がないから使えないし、そうなると魔霊樹を植えることが一層重要になってくる。
「愛様、昨日もお伝えしましたが、これは私達メイドの勤めですから。愛様が気にする必要は全くありませんわ。でも、少し気になる様でしたら、少しメイド業が楽になる魔法を開発してもらえたら、私達は凄く嬉しいですわ。」
「そうだね。フランダさん達が少しでも楽になる様に頑張って魔法を開発するよ。そうと決めたら、早いところ次の魔霊樹を植えに行かないとね」
すぐさま朝食を食べて、玄関の所へ行ったんだけど、またもやラストである。お付きのメイドが早く来るのが当然と言えば当然ではあるけど、日本人としては、最後に来るのは少し心苦しい感じがする。待たせるよりも待つ方が幾分心はリラックス出来るのです。
「ロゼさん、エミリーさん。おはよう。」
「おはようございます。愛様」
「おはよう愛様」
「エミリーさん。スパッツ希望通りのものになってたよありがとう。これで空を飛んでも下を気にしなくて済むし、心労が少し減りましたわ。それに、空を飛んでいても足が冷えなくて済むしとても助かります。」
「愛様のご希望通りのものが作れてよかったですわ。愛様、ちょっと失礼しますね」
とエミリーさんが突如、私の魔法少女のスカートを捲り上げてきた。
「きゃっ、ちょっちょっとエミリーさん。いきなり何するんですか?」
慌ててスカートを抑え、顔を真っ赤にしながら辺りを見回す。よかった。メイド3人衆以外誰もいなかったよ。スパッツを履いているとはいえ、スカートを捲られるのは恥ずかしいし、されたいとも思わない。好きな人なら…………リュウ君なら二人きりの時ならいいんだけど…………。
「あ~すみません。愛様エミリーはちょっと気になる所があると視野が狭くなり、周りが見えなくなってしまうので。」
エミリーさんではなく、フランダさんが代わりに謝ってくる。
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