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下準備

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「もちろんですとも」
サルワートルが意味深に微笑んだ。
「複数プレイでボディ洗いとかしてもらいたいんだよねー。何人もの子に一斉に体洗ってもらうの」
「かしこまりました。今からでも可能なはずですので、準備してまいります」
ソファに腰かけていたサルワートルが、すっくと立ち上がる。
「え?マジ⁈」
少なくとも、こんなプレイをするとなると、早くとも数日かかるだろうと思っていたから、心底驚いた。

「いま発情している皆さんに、大浴場に移動してもらうだけです。そう難しいことではありませんよ」
「へえ」
「まあ、少々お待ちいただくことにはなるかと思いますがね」
「どれくらい?」
「そうですね、ざっと15分から20分といったところでしょうか」
サルワートルは、かかる時間を計算しているのか、指を折ったり曲げたりした。

「ふうん、それぐらいなら待つことにするよ」
「ええ。よろしければ、仮眠でもとってくださいませ。そこにベッドがございますから」
サルワートルが指差した方向には、キングサイズの豪華な猫足ベッドがドンと鎮座している。

「じゃあ、遠慮なく休ませてもらうよ」
「ええ、ごゆっくり。では領主様、お母様、失礼します」
「ええ、いってらっしゃい」
メアルタハが手を振ると、サルワートルが静かな足取りで部屋を出ていく。
ドアがゆっくりと閉まって、サルワートルが去ったのを確認すると、オレはベッドにドカッと座り込んだ。

「いやあ、いい息子を持ったねえ、メアルタハ」
ソファに腰掛けたままのメアルタハに、オレは話しかけた。
これは冗談だとかではなく、本当に心からそう思った。
サルワートルはメアルタハに似て気のきくいいオメガちゃんだ。
「ええ、とっても自慢の息子です」
メアルタハがにっこり笑ってみせる。
その妖艶なアルカイックスマイルすら、サルワートルとよく似ている。

この整った顔に精液をぶっかけるのが、また楽しいんだよね。
そうだ、いつかこの2人で親子丼しよ!
そんなことを考えながら、オレはベッドに寝転んで仮眠を摂った。

しばらく経つとメアルタハに起こされて、「支度が整いました」と言われた。
ガバッとはやる気持ちで起床すると、先ほど出ていったサルワートルが、部屋に戻って待ってくれていた。
いま現在、仮眠を摂ったから精力も万全である。
これからのお楽しみを想像して、オレは期待に胸とムスコをムクムク膨らませた。


「案内しますよ。こちらです」
言われるままにサルワートルについて行くと、大きなドアの前に案内された。
「中に脱衣所がありまして、脱衣カゴがありますから、そこに服を入れてください。服を脱いだら奥の引き戸を開けてください。その先が大浴場です」
「うん、ありがとう!」
「ええ。みなさんお待ちかねですから、早く行ってやってくださいませ。私はここで失礼しますね」
サルワートルはその場を後にした。



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