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辛い過去は忘れて新たな未来を
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知らない世界を怖いと思うことはきっと普通のことで戸惑う気持ちは拭いきれないけれど、それでも、相嶋さんたちのことを怖いとは思わないから、そのことだけは分かってもらいたくてきちんと伝えると、
「お前は変わってるな。そんなことを言われたのは初めてだ。お前の言葉を聞いたら、七星たちも驚くだろうよ」
相嶋さんの表情は緩み、笑顔を見せてくれた。
男の人に抱く感想じゃないだろうけれど、笑顔の相嶋さんは少し少年っぽく見えて可愛いなと思う。
言ったらきっと嫌がられるかもしれないから、それは言わないけれど。
「あの、相嶋さん――」
話を続ける為に彼の名前を口にすると、
「心、俺らはこれから同じ家で生活をする、言っちまえば家族みたいなモンだ。いつまでも『相嶋さん』なんて他人行儀な呼び方はちょっとな……。俺のことは名前で呼べ。いや、俺に限らず、この家に住んでる連中のことは皆名前で呼んでくれて構わねぇ。言ってみろ」
これから一緒に暮らす間柄だから苗字で呼ぶのは他人行儀で嫌だと名前で呼ぶよう指摘された。
「えっと……八雲……さん……」
「ああ、それでいい。七星のことはもう名前で呼んでるみてぇだな?」
「はい、あの、本人から名前で呼んで欲しいと言われたので」
「まあ、アイツは誰に対してもそういう奴だからな。愛斗や新、博のことも名前で呼んで問題ない。恐らくアイツらもお前を『心』と名前で呼んでくるだろうからな」
「はい、分かりました」
いきなり名前で呼ぶことになって戸惑いはあったけど、口にしてみると案外すんなり呼べたので安堵する。
御堂さんや黒尾さんたちのことはまだ呼べてないけど、八雲さんや七星さんの時と同様に名前を呼ぶだけだと割り切れば、きっと大丈夫だろうと思った。
「さてと、それじゃあ次は心の番だ」
「え?」
「まあ、調べることは簡単なんだが、それをするのは違う気がするからな……お前のことはお前の口から聞きたい。回りくどいことは好かないから単刀直入に聞くが、お前は何故、死のうとしていたんだ?」
八雲さんは私のことについて知りたいようで、何故死ぬつもりだったのかを尋ねてくる。
死にたい理由なんて隠すつもりはないから、私は八雲さんの瞳を見つめながら、事の全てを包み隠さず話していく。
両親のこと、祖母や伯母のこと、就職してからのこと、元彼に騙されたことの全てを――。
その間、ただ黙って私の話を聞いてくれていた八雲さん。
こうして自分の過去を人に話したのは初めてで、正直どう思われるか不安だったけれど、話を聞き終えた八雲さんは、
「――そうか、それは辛かったな。お前の事情を知らなかったとは言え、あの時軽率なことを言ってすまなかった。お前はお前なりに悩んで、決心した上であの場所に居たんだな」
自分の発言を謝罪した上で、私の身体を抱き締めてくれた。
「お前は変わってるな。そんなことを言われたのは初めてだ。お前の言葉を聞いたら、七星たちも驚くだろうよ」
相嶋さんの表情は緩み、笑顔を見せてくれた。
男の人に抱く感想じゃないだろうけれど、笑顔の相嶋さんは少し少年っぽく見えて可愛いなと思う。
言ったらきっと嫌がられるかもしれないから、それは言わないけれど。
「あの、相嶋さん――」
話を続ける為に彼の名前を口にすると、
「心、俺らはこれから同じ家で生活をする、言っちまえば家族みたいなモンだ。いつまでも『相嶋さん』なんて他人行儀な呼び方はちょっとな……。俺のことは名前で呼べ。いや、俺に限らず、この家に住んでる連中のことは皆名前で呼んでくれて構わねぇ。言ってみろ」
これから一緒に暮らす間柄だから苗字で呼ぶのは他人行儀で嫌だと名前で呼ぶよう指摘された。
「えっと……八雲……さん……」
「ああ、それでいい。七星のことはもう名前で呼んでるみてぇだな?」
「はい、あの、本人から名前で呼んで欲しいと言われたので」
「まあ、アイツは誰に対してもそういう奴だからな。愛斗や新、博のことも名前で呼んで問題ない。恐らくアイツらもお前を『心』と名前で呼んでくるだろうからな」
「はい、分かりました」
いきなり名前で呼ぶことになって戸惑いはあったけど、口にしてみると案外すんなり呼べたので安堵する。
御堂さんや黒尾さんたちのことはまだ呼べてないけど、八雲さんや七星さんの時と同様に名前を呼ぶだけだと割り切れば、きっと大丈夫だろうと思った。
「さてと、それじゃあ次は心の番だ」
「え?」
「まあ、調べることは簡単なんだが、それをするのは違う気がするからな……お前のことはお前の口から聞きたい。回りくどいことは好かないから単刀直入に聞くが、お前は何故、死のうとしていたんだ?」
八雲さんは私のことについて知りたいようで、何故死ぬつもりだったのかを尋ねてくる。
死にたい理由なんて隠すつもりはないから、私は八雲さんの瞳を見つめながら、事の全てを包み隠さず話していく。
両親のこと、祖母や伯母のこと、就職してからのこと、元彼に騙されたことの全てを――。
その間、ただ黙って私の話を聞いてくれていた八雲さん。
こうして自分の過去を人に話したのは初めてで、正直どう思われるか不安だったけれど、話を聞き終えた八雲さんは、
「――そうか、それは辛かったな。お前の事情を知らなかったとは言え、あの時軽率なことを言ってすまなかった。お前はお前なりに悩んで、決心した上であの場所に居たんだな」
自分の発言を謝罪した上で、私の身体を抱き締めてくれた。
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