それは些細なことでして




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視線を、感じる。






いつからか、覚えがない。
振り返っても、ヤツは居ない。



でもふと、我に返るようなその瞬間に。


強く、射竦めるような。
強く、何故その時まで気づかなかったのか不思議なほどに鋭く。


そして



強く、
熱の籠った視線を。


視線だけを、感じている。




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