未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十

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第三世代

ビアンカ編 命の幕

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モニカとテレジアは、きたるの遺体の処置をし、久利生くりう達が別れを惜しんでいる間も、万が一の蘇生の可能性も考慮に入れてずっとバイタルサインのモニターをしていて、完全に死亡したことをダブルチェックしてくれていた。ロボットらしく、淡々と。

さらには、ハートマンとグレイも、同じくバイタルサインをモニターしてくれている。

しかし、ここまでやっても蘇生の兆候はまったくなかった。それどころか、コーネリアス号に備えられていたポータブルエコーでチェックすると、脳の崩壊も始まっているのが確認された。こうなると完全に蘇生の可能性はなくなった。

だから、

「クロコディアの慣習に倣い、池の底に埋葬しようと思う……」

久利生くりうの提案に反対する者もいなかった。

そして、ハートマンとグレイが、埋葬の準備をしてくれる。池に入って底の土を掘り起こし、<墓穴>を作る。ハートマンとグレイ双方の状態もモニターしているものの、施された防水機能は十全に働いてくれていて何も問題はなかった。

きたるとの別れの儀式に、俺とシモーヌとひかりとエレクシアとセシリアとイレーネも、タブレット越しではあるが立ち会う。

俺も胸の奥に熱くて痺れるような感覚を覚え、シモーヌは涙ぐみ、ひかりは……

幼い頃は本当の姉妹のようにきたると仲の良かったひかりではあるものの、神妙な面持ちではありつつ、涙まではこぼしていなかった。パパニアンであるひそかの血を受け継ぎ、地球人に比べてメンタリティがずっと野性寄りの彼女は、分かりやすく泣いたりはしない。けれど、彼女なりに悲しんでいるのは確かなんだ。

埋葬の準備ができて、いよいよとなると、久利生くりう未来みらいの体にそっと触れた。すると未来みらいも、久利生くりうに抱き付いてくる。やはり分かりやすく泣いたりはしないものの、ぎゅっと久利生くりうに抱き付いているのが見て取れる。彼は彼なりに悲しんでるんだと思う。クロコディアだから地球人のように涙を流して悲しみを表すという感覚がそもそもないんだ。

同時に、ビアンカやルコアじゃなく久利生くりうになのも、ちゃんと彼を家族だと思ってくれてるんだと改めて実感した。まあ、すぐそばにいてくれたのが久利生くりうだったからというのもあるのかもしれないが。

うっすらと夜が明けつつある中、ハートマンとグレイが丁寧にきたるの遺体を抱えて池に入り、完全に水中に消えた。そこから約二十分、人間(地球人)なら潜水用の装備をしてなければ不可能な作業を、確実にこなし、そろりと池から上がってくる。

『死者の眠りを妨げないように』

という感じで……



こうして、きたるの命の幕が下ろされたのだった。

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