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第三世代
ビアンカ編 命の幕
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モニカとテレジアは、來の遺体の処置をし、久利生達が別れを惜しんでいる間も、万が一の蘇生の可能性も考慮に入れてずっとバイタルサインのモニターをしていて、完全に死亡したことをダブルチェックしてくれていた。ロボットらしく、淡々と。
さらには、ハートマンとグレイも、同じくバイタルサインをモニターしてくれている。
しかし、ここまでやっても蘇生の兆候はまったくなかった。それどころか、コーネリアス号に備えられていたポータブルエコーでチェックすると、脳の崩壊も始まっているのが確認された。こうなると完全に蘇生の可能性はなくなった。
だから、
「クロコディアの慣習に倣い、池の底に埋葬しようと思う……」
久利生の提案に反対する者もいなかった。
そして、ハートマンとグレイが、埋葬の準備をしてくれる。池に入って底の土を掘り起こし、<墓穴>を作る。ハートマンとグレイ双方の状態もモニターしているものの、施された防水機能は十全に働いてくれていて何も問題はなかった。
來との別れの儀式に、俺とシモーヌと光とエレクシアとセシリアとイレーネも、タブレット越しではあるが立ち会う。
俺も胸の奥に熱くて痺れるような感覚を覚え、シモーヌは涙ぐみ、光は……
幼い頃は本当の姉妹のように來と仲の良かった光ではあるものの、神妙な面持ちではありつつ、涙まではこぼしていなかった。パパニアンである密の血を受け継ぎ、地球人に比べてメンタリティがずっと野性寄りの彼女は、分かりやすく泣いたりはしない。けれど、彼女なりに悲しんでいるのは確かなんだ。
埋葬の準備ができて、いよいよとなると、久利生が未来の体にそっと触れた。すると未来も、久利生に抱き付いてくる。やはり分かりやすく泣いたりはしないものの、ぎゅっと久利生に抱き付いているのが見て取れる。彼は彼なりに悲しんでるんだと思う。クロコディアだから地球人のように涙を流して悲しみを表すという感覚がそもそもないんだ。
同時に、ビアンカやルコアじゃなく久利生になのも、ちゃんと彼を家族だと思ってくれてるんだと改めて実感した。まあ、すぐそばにいてくれたのが久利生だったからというのもあるのかもしれないが。
うっすらと夜が明けつつある中、ハートマンとグレイが丁寧に來の遺体を抱えて池に入り、完全に水中に消えた。そこから約二十分、人間(地球人)なら潜水用の装備をしてなければ不可能な作業を、確実にこなし、そろりと池から上がってくる。
『死者の眠りを妨げないように』
という感じで……
こうして、來の命の幕が下ろされたのだった。
さらには、ハートマンとグレイも、同じくバイタルサインをモニターしてくれている。
しかし、ここまでやっても蘇生の兆候はまったくなかった。それどころか、コーネリアス号に備えられていたポータブルエコーでチェックすると、脳の崩壊も始まっているのが確認された。こうなると完全に蘇生の可能性はなくなった。
だから、
「クロコディアの慣習に倣い、池の底に埋葬しようと思う……」
久利生の提案に反対する者もいなかった。
そして、ハートマンとグレイが、埋葬の準備をしてくれる。池に入って底の土を掘り起こし、<墓穴>を作る。ハートマンとグレイ双方の状態もモニターしているものの、施された防水機能は十全に働いてくれていて何も問題はなかった。
來との別れの儀式に、俺とシモーヌと光とエレクシアとセシリアとイレーネも、タブレット越しではあるが立ち会う。
俺も胸の奥に熱くて痺れるような感覚を覚え、シモーヌは涙ぐみ、光は……
幼い頃は本当の姉妹のように來と仲の良かった光ではあるものの、神妙な面持ちではありつつ、涙まではこぼしていなかった。パパニアンである密の血を受け継ぎ、地球人に比べてメンタリティがずっと野性寄りの彼女は、分かりやすく泣いたりはしない。けれど、彼女なりに悲しんでいるのは確かなんだ。
埋葬の準備ができて、いよいよとなると、久利生が未来の体にそっと触れた。すると未来も、久利生に抱き付いてくる。やはり分かりやすく泣いたりはしないものの、ぎゅっと久利生に抱き付いているのが見て取れる。彼は彼なりに悲しんでるんだと思う。クロコディアだから地球人のように涙を流して悲しみを表すという感覚がそもそもないんだ。
同時に、ビアンカやルコアじゃなく久利生になのも、ちゃんと彼を家族だと思ってくれてるんだと改めて実感した。まあ、すぐそばにいてくれたのが久利生だったからというのもあるのかもしれないが。
うっすらと夜が明けつつある中、ハートマンとグレイが丁寧に來の遺体を抱えて池に入り、完全に水中に消えた。そこから約二十分、人間(地球人)なら潜水用の装備をしてなければ不可能な作業を、確実にこなし、そろりと池から上がってくる。
『死者の眠りを妨げないように』
という感じで……
こうして、來の命の幕が下ろされたのだった。
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