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第三世代
新編 レト
「いや~、寛いでたらこの子がいきなり森から飛び出してきて、河に落ちてさ。パパニアンが河に、ましてや夜になんて、明らかに何かから必死で逃げてきたってのが分かっちゃって、つい助けちゃったんだよ」
見守りのために配置していたドローン越しに、メイガスはそう語ってきた。なので、俺としても見捨てることもできず、ドーベルマンMPMとワイバーンを救護に向かわせた。ドーベルマンMPMが装着しているフライトユニットおよびワイバーンにはそれぞれ水上滑走用のフロートを付けて。
河や湖がある場所なら、これで離着陸ができる。
同時に、蛮を観察するために派遣しているドーベルマンMPM四十二号機が記録した映像に、群れでイジメられている<レト>の姿が何度か捉えられていて、それから逃げ出してきたんだろうというのが察せられた。
麗と同じだな。
そういう形で俺達と関わってきたのなら、見捨てることもできなかった。
とは言え、麗やレトのように群れのストレスの捌け口としての役目を与えられた者を救い出したところで、結局はまた他の個体がその役目を押し付けられるだけなんだけどな。
パパニアンの群れでは、基本的に母親のヒエラルキーによって生まれてくる子のヒエラルキーが決まる。ボスの寵愛を受けている雌のヒエラルキーが最も高く、次いでボスの娘。次に、他の群れから加わったもののボスの寵愛を受けられなかった雌。そして、他の群れから加わったもののボスの寵愛を受けられなかった雌がボス以外の雄との間に設けた雌というのが基本的な序列だ。
で、<他の群れから加わったもののボスの寵愛を受けられなかった雌がボス以外の雄との間に設けた雌>が生んだ子は、自動的に、その群れでの最底辺の個体ということになる。
厳密にはもう少し複雑だし状況によっても変動するんだが、とにかく基本はそうだ。
いずれにせよ、生まれた瞬間に、
<群れのストレスの捌け口になる個体>
は、決まってたりするんだよ。
その一方で、誉の群れでは、特定の<ストレスの捌け口にされている個体>というのはいない。群れに生じたストレスというもの自体を誉や蒼や命や轟が対処することで緩和するから、決まった誰かを<捌け口>にする必要がないんだ。喧嘩とかはあるけどな。
しかし、これは極めて例外的な事例でしかない。麗やレトを救うのも、ただの俺達のエゴでしかないのも事実なんだ。
でもな。麗の時もそうだったが、自分の見えるところに逃げ込んできたのを無下に追い返すことができなかったりするのも人間ってもんだろう?
幸い、まさしく<適任者>が俺の周りにいるわけで。
見守りのために配置していたドローン越しに、メイガスはそう語ってきた。なので、俺としても見捨てることもできず、ドーベルマンMPMとワイバーンを救護に向かわせた。ドーベルマンMPMが装着しているフライトユニットおよびワイバーンにはそれぞれ水上滑走用のフロートを付けて。
河や湖がある場所なら、これで離着陸ができる。
同時に、蛮を観察するために派遣しているドーベルマンMPM四十二号機が記録した映像に、群れでイジメられている<レト>の姿が何度か捉えられていて、それから逃げ出してきたんだろうというのが察せられた。
麗と同じだな。
そういう形で俺達と関わってきたのなら、見捨てることもできなかった。
とは言え、麗やレトのように群れのストレスの捌け口としての役目を与えられた者を救い出したところで、結局はまた他の個体がその役目を押し付けられるだけなんだけどな。
パパニアンの群れでは、基本的に母親のヒエラルキーによって生まれてくる子のヒエラルキーが決まる。ボスの寵愛を受けている雌のヒエラルキーが最も高く、次いでボスの娘。次に、他の群れから加わったもののボスの寵愛を受けられなかった雌。そして、他の群れから加わったもののボスの寵愛を受けられなかった雌がボス以外の雄との間に設けた雌というのが基本的な序列だ。
で、<他の群れから加わったもののボスの寵愛を受けられなかった雌がボス以外の雄との間に設けた雌>が生んだ子は、自動的に、その群れでの最底辺の個体ということになる。
厳密にはもう少し複雑だし状況によっても変動するんだが、とにかく基本はそうだ。
いずれにせよ、生まれた瞬間に、
<群れのストレスの捌け口になる個体>
は、決まってたりするんだよ。
その一方で、誉の群れでは、特定の<ストレスの捌け口にされている個体>というのはいない。群れに生じたストレスというもの自体を誉や蒼や命や轟が対処することで緩和するから、決まった誰かを<捌け口>にする必要がないんだ。喧嘩とかはあるけどな。
しかし、これは極めて例外的な事例でしかない。麗やレトを救うのも、ただの俺達のエゴでしかないのも事実なんだ。
でもな。麗の時もそうだったが、自分の見えるところに逃げ込んできたのを無下に追い返すことができなかったりするのも人間ってもんだろう?
幸い、まさしく<適任者>が俺の周りにいるわけで。
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