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第四世代
凛編 人間の記憶
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<人間の記憶>というヤツは、実に曖昧で不明瞭で不正確で不安定だ。本人の心理状態などによっても簡単に書き換えられてしまうし、そもそも当人の主観によって印象が変わってしまう。嫌いな相手や苦手な相手に関する記憶は、えてしてネガティブなものとして残るように。逆に好意を抱いている相手などについては、客観的に見ればネガティブに思える部分もさほど気にならなかったりするだろう?
そんな人間が持つ<記憶>があてにならないことは完全に証明されている。音声記録や映像記録と付き合わせることでな。
まあそれでも、
『そのデータは改竄されている! 捏造されたものだ!』
的に主張して認めない人間はどこまでいっても、
『自分の記憶こそが正しい』
と強弁するが。実際にはアクセルを踏みつけていたのに、
『確かにブレーキを踏んでいた!』
なんて主張を行う<事故の加害者>なんてのもいたそうじゃないか。
現在では自動車もAIによって制御され、人間はあくまで万が一の際の責任を負う<管理者>として乗っているだけだから、人為的ミスによる事故は極めてゼロに近くなってるけどな。
これもまた、<人間という生き物の不確実性>の証拠の一つだ。
だからこそ、不確実だからこそ、不正確だからこそ、それを自覚して少しでも確実に正確にことを成すのを心掛けていかなきゃいけないんだろうさ。
『自分は間違わない。失敗しない』
なんてのは何の根拠もないただの<思い上がり>にすぎない。そんな風に思い上がっていられること自体が『信用ならない』と立証してくれている。
とまあ余談も長くなったが、とにかく走と凱の群れは、普通のレオンの群れには見られない特徴が備わってるんだ。
これにより、他のレオンの群れの倍以上の規模を持つ集団を無理なく維持してるわけだな。それどころか、凛の群れも実際には走と凱の群れの一部と見做せば、それこそ『三倍の大きさ』ってことになる。
はっきり言って<異常>だな。しかし、異常ではあるものの現に破綻なく維持されているのなら特に問題はないだろう。例えばこれが、
<法律によって規定されている組織の構成>
に反しているのなら問題になったりもするものの、レオンの社会にはそんなものもないし。
<野生の掟>のようなものを人間はよく想像してきたが、当然のこととして明文化された法や規則などが野生に存在するわけじゃないから、<人間が思う野生の掟>に反していても別に<違反>じゃないんだよな。
『それが現状にそぐわないものであればいずれ破綻する』
というだけでしかない。
そんな人間が持つ<記憶>があてにならないことは完全に証明されている。音声記録や映像記録と付き合わせることでな。
まあそれでも、
『そのデータは改竄されている! 捏造されたものだ!』
的に主張して認めない人間はどこまでいっても、
『自分の記憶こそが正しい』
と強弁するが。実際にはアクセルを踏みつけていたのに、
『確かにブレーキを踏んでいた!』
なんて主張を行う<事故の加害者>なんてのもいたそうじゃないか。
現在では自動車もAIによって制御され、人間はあくまで万が一の際の責任を負う<管理者>として乗っているだけだから、人為的ミスによる事故は極めてゼロに近くなってるけどな。
これもまた、<人間という生き物の不確実性>の証拠の一つだ。
だからこそ、不確実だからこそ、不正確だからこそ、それを自覚して少しでも確実に正確にことを成すのを心掛けていかなきゃいけないんだろうさ。
『自分は間違わない。失敗しない』
なんてのは何の根拠もないただの<思い上がり>にすぎない。そんな風に思い上がっていられること自体が『信用ならない』と立証してくれている。
とまあ余談も長くなったが、とにかく走と凱の群れは、普通のレオンの群れには見られない特徴が備わってるんだ。
これにより、他のレオンの群れの倍以上の規模を持つ集団を無理なく維持してるわけだな。それどころか、凛の群れも実際には走と凱の群れの一部と見做せば、それこそ『三倍の大きさ』ってことになる。
はっきり言って<異常>だな。しかし、異常ではあるものの現に破綻なく維持されているのなら特に問題はないだろう。例えばこれが、
<法律によって規定されている組織の構成>
に反しているのなら問題になったりもするものの、レオンの社会にはそんなものもないし。
<野生の掟>のようなものを人間はよく想像してきたが、当然のこととして明文化された法や規則などが野生に存在するわけじゃないから、<人間が思う野生の掟>に反していても別に<違反>じゃないんだよな。
『それが現状にそぐわないものであればいずれ破綻する』
というだけでしかない。
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